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【だから】去る者も追わない

最近ときどき会っている欧米人に突然、

「君ってさ、日本人の友達いないの?」

と言われた。

「え?何で?」

友達もいない残念な人に思われたのだろうか?

「君の話にはいつも外国人ばかり登場するからさ。」

あぁ、そういうことね。

「いるよ。いますとも、日本人の友達も。

ただ多くないってだけだよ。」

「ふーん、そうか。」


確かに言われてみれば、普段付き合っているのは、

タイ人を含めたアジア人や、欧米人ばかり。

別に日本人を避けているつもりも、かと言って

あえて日本人グループに入っていくつもりもなく。


それでもここは狭いチェンマイ。

年に何度かは日本人と知り合う機会もあって、

「どーも」「よろしく」なんて言ったりして。

その後もお付き合いを続ける人もいれば、

それきりサヨナラということもよくある。


ある時知り合いに

「イミグレでこれこれこんな事があって、

知らなかったばっかりに、

罰金を払うことになってね。」

なんて話をした。

同じ目に遭わないように気をつけてね、と。


後日、ふと目に止まったブログで、

「彼女は怠ったばっかりに、

罰金を払うことになった。」

という一文を見つける。

どう考えても内容からして私のことだ。

そうか。話をした時には、

「大変でしたね。」

なんて労ってくれていたのに、

内心ではこう思っていたのか。


アジア人や欧米人の友達は、

本当に思っていることを言ってくれる。

間違っていれば正してくれるし、

嬉しい事も、しんどい事も分かち合える。

もちろん遠慮の気持ちも持ちつつ。


一方で日本人は、本音を話さないのが美徳、

みたいな文化がいまだにあるのか、

「この人、本心では何考えてるんだろう?」

なんて思うこともある。


「来るもの拒まず、去るもの追わず」

なんて言葉があるけれど、

私はきっとこれからも日本人に対しては、

「来るものは警戒しつつ、去るもの追わず」

という感じなのかな、と思っている。


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