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「光に満ちるような」2024年1月26日の日記

・出かける前に20分だけ楽器を吹いた。やっぱり明らかに良い音が鳴っている気がする…。何と言ってもブレスの量がかなり増えている気がする。

・施設の利用登録申請をし、東京佼成の演奏会を聴きに行ってきた。

・本当は直前まで全然聴きに行く予定も立てていなかったのだが、数日前に宣伝ツイートが流れてきて「自分のバンドのリハ前日だからちょうど東京にいるじゃん」と気付き、来月で26歳になることだし今のうちにU25割を使い倒しておこうという魂胆で行ってきた。

・今日の演奏会のために新曲を書いた福丸光詩さんは多分私と同学年(1997年生)で、しかも同郷(栃木県出身)だ!誇らしい。「ウインド・プレイズ」はまるで花の香りに包まれるような曲だった。次に演奏されたヒグドンの「アスパイア」も同系統の雰囲気を持った曲で、キラキラしてひたすら美しかった。

・このような美しい曲と演奏を前にして、時折「吹奏楽という枠を越えた」とか表現されることがあるが、そんな日和った表現を許してたまるかよ。これは吹奏楽だ、吹奏楽というフォーマットでこういう芸術表現が可能なのだという、その事実から目を逸らすな。

・アルフレッドリードの2つの交響曲。「金管楽器と打楽器のための」はシンフォニエッタ静岡の実演を生で聴いたことがある。(全幕を通してだが)トップのホルンの音がめーっちゃめちゃによかった。ずっと。「さくら」を生で聴くのは初めてだが、録音を聴いたときより遥かに大きな感動があった。ひとりで録音を聴いたときはなんとなく聞き流すまであったのだが、特に第2楽章、あんなに繊細なアンサンブルが行われているなんて。

・リード作品を続けて2曲聴いた後に「科戸の鵲巣」を聴くととても不安になる。あの浮遊感、地に足がつかない感じ、背中をずっとなぞられているような感覚。

・今日のアンコールは、石川で開催された国体のためにリードが書いたマーチ。佼成のアンコールの選曲めちゃめちゃ信頼できる。

・どの曲の演奏も、フォルテがうるさすぎて耳が痛いなんてことが全くないな、ということに気付いて驚いた。なんて表現したらいいのだろう、「伝えよう、届けよう」と急かすようなフォルテではなく、ただそこに存在するだけでその場が光に満ちるようなフォルテだ。言語化難しい。

・西武線で出会った、松葉杖ついてるのに頑なに席を譲られようとしなかった女子高生の足、早く治りますように。まず私が「座りますか?」と尋ね(断られた)、私の隣に座ってた紳士が「強い子だねえ、おじさんは次の駅で降りるから空いたとこ座りなさい」と言い、もう一方の隣の人は無言で電車を降り、最終的に同乗していた同級生たちに座らされていた。


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