「褒めてよ全部全部」2024年4月23日の日記

・リップスラー強化月間2日目にして既につらい。つらいを通り越して悲しい。毎日毎日「今日もここまでしかできなかった」という落胆に向き合わねばならないのかと思うと絶望する。はやく全部できるようになりたい。もう自分のできなさと向き合いたくない。はやく誰かおれを解放してくれ。

・楽器を吹くたびに悲しい気持ちになるのはつらすぎるから、せめてこの焦りから解放されたい。

・悔しすぎて割と大声で泣きながら洗い物をしていた。別にうまくなれなくていいのに。難しいことなんか全然できないままでもいいのに。うまくなろうとすることをやめたらどんなに楽になれるのだろう。はやく解放してくれ。

・レッスンは楽しい。合奏も楽しい。ひとりで苦手分野の基礎練習をしているときがいちばんつらい。孤独すぎる。自分を含めた誰からも褒められない。できないことをできないとわかってやる時間が虚無過ぎる。いずれできるようになるのか、その見通しすらも立っていない。一般的に練習を続けていればできるようにはなるらしいが、そんなの現在の自分は知ったこっちゃない、昨日も今日もできていないという事実があるだけだ。

・何日か練習を休めばいいのかもしれないが、そんなの絶対私が許さない。明日休んだらできるようになる日がさらに遠ざかる。できない状態がこれ以上長引くのは絶対にいやだ。近いうちにできるようになる日が来る可能性に期待して、明日も練習することしかできない。助けてくれ。

・ほぼ毎日練習を初めて10日くらい経ったあたりの楽しさに戻りたい。できることをもっとできるようにする練習はとても楽しい。全然できないことをちょっとできるにまで持って行く練習はめちゃくちゃつらい。助けてくれ。

・速いテンポでの基礎練習を全然やってこなかった。必要に迫られることがないし、速いテンポに興味がないから。派手で細かいパッセージにも全然興味がない、自分で吹きたいとは思わない。不運にも楽譜に登場してしまったときに、そこだけ抜き出して練習するくらいだ。

・今やってる速いテンポでのリップスラーも、その存在にあんまり納得がいっていない。スケールや半音階、タンギングならその意義もなんかわかるが、そんな速いリップスラーってあんまり必要になることなくない？？？と思っている。そんなことはないんだよ。多分「リップスラー」という練習が金管楽器をやっていく上での基礎の基礎にありすぎて、何のためかっていうのがはっきり見えにくいだけなんだろうけど。

・できるテンポでだけ練習していたらいつまで経っても次の段階に進めない、という焦りが大きい。でもできるかギリギリのラインを攻めていったら、もちろんできてない時間の方が長くて悲しい。この悲しさはちゃんと乗り越えられるものなのだろうか。はやく乗り越えて「できる」にたどり着きたい。

・できなくて泣くくらい悲しいってことは、楽器演奏に対するエネルギーは余りあり噴き出しまくってるってことで、多分それ自体はいいことなんだよな。いいこともある。いいことを見つけて自分を褒めて甘やかしたい。

・こごみとたけのこのパスタを食べて、宇都宮へ行く。市の生涯学習情報提供サイトに体験会の情報を登録してもらうため。このご時世に開催日時も説明文も全部手書きで提出せねばならない。ここから2〜3週間、掲載可否の審査があるらしい。長い。どうか通過してくれ。

・レンタサイクルを借りて近隣スーパーにポスター掲示のお願い行脚をしようと思っていたのだが、1軒目で「有料イベントのポスターは掲示できないんです」と言われて心が折れてしまった。もう他のスーパーに行く気力もない。せっかく安くない交通費かけて来たのになあ。有料っつったって会場費と楽譜代と指揮者謝礼にしかならないんだけどなあ。町の中を見ても、演奏会のチラシですら貼ってあることってほんの僅かだ。みんないったいどうやって広報やっているんだろう。

・体験会の会場の総合文化センターにはチラシを置いてもらえたので、完敗ではない。

・明日もリップスラーやらないといけないと思うと憂鬱だ。そりゃ速いテンポではまだ全然できないけど、ゆっくりならできてるよって褒められたい。はやく全部できるようになってすごいねって褒められたい。褒めてよ、1年寝かした球根からチューリップを咲かせたことも、アレナリア・モンタナの挿し芽で増やした株に花がついたことも、自分でたけのこの灰汁抜きができることも、東京まで練習に通ってることも、寝坊してないことも、私が作ったフライヤーも、全部全部。

・私はどうやって褒められたら満足するのだろう。すごい！とか、きれい！とかの単語でも、何十回も言われたら嬉しい。長文の褒めも嬉しいが、推敲の跡を感じるとちょっと冷めてしまう。大好き！って言われたい。興味深い、とか、勉強になる、は嫌。今は別に、頑張ったね、とか言われたくない。それは労いであって褒めではない。大好き！がいいかな。ハマりたい。私を経由して外に出たものを好きと思われたらそれがいちばん嬉しい。

・私は私の作るものが大好きなのにな。

・今日はずっとうっすら涙目でいる。