見出し画像

君と僕が想う町




ある晴れた日
散歩がてら 近所のサンセットパークに出かけた
クローバーの海ノムコウに すまし顔のマンハッタンが見えている
ここから眺めると
僕と街の間に横たわる距離が程よくて 心地よい
摩天楼は上へ上へ 富と名声と快楽 権力さえ求めて アグレッシブに触手を伸ばしている

でも今日のように気持ち良く晴れた日には もっと違った ちょっと変わった町を想い浮かべてみたくなる
そこでは
野心やライバル心の影は薄い
それでもみんな
向上心を持って生きている
そんな人々が暮らす町のことを

だれもが経験を通して痛感しているように
日々自分を磨くことを怠らないのは簡単ではない
でも
ほら
その町の人々は
よく手入れされた鉄の道具のように 優しく光っている
人生において 野心や競争心をモチベーションにしなくても光ることはできるって
愛をモチベーションにするというスタンダードがあるんだって
そんな磨き方が人を美しくするってことに気づかせてくれる

ああ いいな
どこかにこんな町あったらな
ほんとうにそんな生き方 できたらな
でもちょっと待って
「そんな生き方 できたら」って言ったけど
よーく考えてみればさ 身の回りをじっくり観察してみればだね
自然界から読み解けるスタンダードも「愛」なんじゃない?
僕の足元のクローバーが咲かせるシロツメクサの一輪にも 
アンダルシア地方の大輪のヒマワリにも
森羅万象には 平等に一式のスタンダードが当てはまっている
一式のスタンダード
たとえば 思いつくままに

BEAUTY(美しく)
CLEAN(清潔で)
DIGNITY(気品があり)
FAITHFUL(忠実で)
IMPARTIAL(公平で)
LOVE(愛がある)

君と僕が こんなしっかりとした基軸を持つ星の住人だなんて 凄くない?

ある晴れた日に想う
僕のスタンダードは何だろう
君のスタンダードは何ですか






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?