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シンガポールで現地採用で働くまでの道のり④シンガポールに行ってみようと思ったできごと



自問自答の日々


すぐに転職できると思って調子に乗っていた私。


現実はそんなに甘くないと知り、そこではじめて自分は何をしたいのか、と自問自答する。


アメリカの大学を出て、アメリカで働きたかったどビザがおりなさそうだとあきらめ、特にこだわりを持たずに東京で働き始めた。


何度か転職はしたが、いつもそれなりに良い条件でのらりくらりと社会をさまよっていた。


自分のスキルも目指す場所も資格も持たずに、外資の金融で働き続けていたけれど、私は一体何がしたいんだっけ。何を楽しいと感じるんだっけ。


ブラック企業を辞めてから約2か月がすぎ、転職活動をしながらも次にやりたいことが見つからずにもんもんとしていたとき。


一夜を共にしたアメリカ人の一言


遠い昔に一夜を共にしたアメリカ人が、世界一周の旅の途中でまた東京に寄るということで会った時。


お金のないバックパッカーアメリカ人と、安っぽい居酒屋で焼き鳥とビールで乾杯してすぐに、彼はシンガポールの良さを語りはじめた。


ハワイに行き、スペインに行き、ポルトガルに行き、スイスに行き、そこからチュニジアに行き南米に渡り、タイ、インドネシア、フィリピンと、あれよこれよの色々な国を回った彼が、シンガポールのことばかり話すのだ。


もとは大手銀行のアナリストだった彼は、「シンガポールはアジアのアメリカだ。」と言い、シンガポールでまわる経済のことを専門用語をまじえて語り、「僕はこの国に魅了された。」と目を輝かせた。


今までシンガポールは東南アジアの中の1つの国、としか思ってなかった私はそこではじめてシンガポールに興味を持つ。


以前友人に誘われて、日本から旅行で行ったマレーシアのKLは、もう2度と行きたくないくらいの辛気臭い街だったけど。その隣の国のシンガポールはアメリカ並みに発展してるって?


日本で、仕事探しばかりして焦っているのも体に悪い。


この、世界を回ったバックパッカー男が惚れ込んだ国、シンガポールがどんなところか、この目で見てやろうではないか。


久しぶりにうきうきした私は、早速シンガポールに住んでいる知り合いに連絡をし、チケットを購入し、翌週には1人でシンガポールに向かった。


1週間のいきあたりばったりの1人旅だ。

つづく。。

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