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旅vlog_香川県豊島美術館で感じた人間の暖かさ

少し気温が落ち着いてきた秋分の日前後

香川県豊島に行ってきました。

今回の旅のテーマは「水」でした。
最初から旅のテーマを決めていた訳でもないのですが、最終的にこの旅に名前をつけるとすれば、
「水」だったと思います。

香川県豊島。
豊かな島と書いて、「てしま」
名前の通り、山・海に囲まれた自然豊かな場所でした。

何故ここに来ようと思ったのか。
どうしても「豊島美術館」に行きたかったからです。

少し日を遡ること2週間前、
大学院の試験に必要な写真を撮影しに
フォトスタジオに訪れました。

そこにいたフォトグラファーのおっちゃんに
豊島美術館の素晴らしさ、内藤礼さん(豊島美術館のアートを手掛けた方)への愛を教えてもらったのです。

その「空間」に足を踏み入れたヒトは
1時間は出られなくなる。
人間の一生を描いた作品がある。
(※おっちゃんが話してたことを少しだけ抜粋)

この話を聞いた好奇心なワタシは、
「行くしかないやろ!!」となり、その日に旅行の計画を立てたのでした。

岡山県宇野港から豊島までフェリーで約30分

港に着いて、徒歩でレンタカーあきへ🚶
ここのおっちゃんが粋なおっちゃんでした。

豊島の旅を最大限に楽しんで欲しいということで
手書きの地図とタイムスケジュールを決めてくださって、、ひとの暖かさを感じました。

そして、お目当ての豊島美術館へ。

右あたりに美術館があります。なぜか写真撮らなかった。なんで。

そして、遂に内藤礼さんの作品の中へ

作品名は「母型」

作品はシンプルでした。

湧き出る水、流れ出る水、勢いづく水、天井から吊るされているゆらゆらとした紐。

↑体験した人にしか分からない表現。

何だか作品の中は、安心感に包まれていて
眠っていました。その空間にいたひとは殆どうたたねしてました。ワタシも最初はうつ伏せでねていたのに、起きた時は仰向けに手をいっぱいいっぱいに伸び伸びと寝ていました。

昔味わったことのある安心感。
ずっとここにいたいなあと感じる場所。

言葉に表現すると価値が激減する気がするので、
気になる方は是非訪れてみてください。

((チケットは予約がいるので、要チェックです))

美術館を出たあとは、海辺のアートへ。

豊島の旅を終え、岡山行きのフェリーへ。
レンタカーあきのおっちゃんもお孫さんに会いに岡山に戻られるということで、同じ便で帰りました。

そうここでの会話が濃かった。。
おっちゃんは座るなり、「豊島美術館で何を感じた?」と私たちに聞いて来ました。

私たちは「人のあたたかさ」を感じたこと
を伝えたんです。

おっちゃんは、うなづきながら作品について
語り始めました。

「あそこはなぁ、お母さんのお腹の中を表現した作品なんや。自分ら安心感感じたやろ、そりゃ元々おった場所やからなあ。水もあったやろ。あれは羊水で、あんたらに10ヶ月間栄養を与え続けてくれたお母さんからの愛や。今ある命は自分1人のものではない、お母さんがおったから私たちは生まれてこれたんや。それを忘れたらあかんで〜。お母さんに伝えられるときにありがとうって感謝するんやで…」(一部表現オリジナリティあり)

おっちゃんの説明のおかげで
自分が感じた安心感の答え合わせができました。

また、おっちゃんは何でも人の話し方、仕草に気がつくようで、「◯◯(筆者の名前)ちゃんは、結構猪突猛進に色々やっていくところあるやろ、好奇心旺盛でやりたいことありすぎるなぁ。」

えーっ!私そんなに自分のこと話してないんやけど何でわかったの!と思いました。笑

その後もワタシはこんな人間だろうとおっちゃんの動物的勘は見事に的を得ており、びっくりしました。。潜在意識が研ぎ澄まされてるのかな笑

おっちゃんとバイバイして
バス停で待ってたら、
おっちゃんが車でバス停の前に停まって、
「はい、忘れ物!」といって、オレンジジュースとシュークリームをくれたんです。

出会った最初から最後まで
「愛」に溢れた方でした。

ここに辿り着いたのは、
おっちゃんと会ったのは必然だったんじゃないかと自分自身思っています。
豊島を紹介してくれたフォトグラファーの方にもとっても感謝したいです。

人と人のご縁を感じる。そんな旅です。

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