エースの死をきっかけに距離を置いたワンピースを一から読んでいく。【巻一】
はじめに
全世界累計発行部数4億9千万部(今年7月時点)を誇る、まさしく少年漫画の金字塔といえる作品『ONE PIECE』
自分がワンピースを知ったときにはもうすでに超人気マンガになっていて、漫画の巻数もそれなりに出ていたと思う。1巻から全部集めるのは、当時中学生だった自分には言うまでもなく金銭的に厳しく、友達の家で読ませてもらった記憶がある。だが、正直言って全然ストーリー全体を覚えていない。
途切れ途切れに内容を追っていった自分は、ちょうど新しい編が始まるタイミングだったアニメを視聴することにした。そんな自分がテレビの画面を見てメチャクチャ衝撃を受けたシーンは、今でも鮮明に覚えている。もう10年も前のことだったと思う。
エースが死んだ。
エースの死はネットではけっこうネタとして扱われているが、当時の自分は「人が死んだ」という事実のインパクトが大きかったので、普通に悲しかった。
今思えば、身内の死をきっかけに一度はどん底に沈むも、紆余曲折の場面が描かれつつ死を乗り越えた主人公の様子が必ず後の話で語られるであろうと予測できるが、中坊の自分にはそれができず、失意のままアニメの視聴を止めた。
あれから10年経った。大学生になり、中坊の頃より多少は成長したと思う。……してなきゃ困るのだが。
ある日、本棚の整理をしていたとき、奥のほうに入っていたコミックを引き出した。
ワンピースの1巻~9巻だ。
現在101巻まで出ているので本当に序盤も序盤だが、これは何かの運命だと思う。恐らくルフィもエースの死を乗り越えているだろうと思う(本当に初見です)ので、自分も乗り越えてみようと思う。
巻一の感想
いくつかの話をピックアップして感想を綴っていきたいと思う。
第1話
ただただ懐かしい。大ヒットする作品は最初の1話目で、その作品の向かう先(主人公が○○になるのを目指す、主人公が○○を倒す等)がはっきり読者に示されていると言うが、もれなくワンピースもそれに当てはまっている。
「海賊王になる」
シンプルだが、その目標に至るまでのプロセスはきっと壮大だろうし、簡単には予想できないため、きっと多くの読者がワクワクしただろう。
第1話で気になるのは、海の主が襲われそうになったルフィをかばってシャンクスが左腕を失うシーン。話の終わりにルフィ(10年後)が拳で簡単に倒していたが、剣を所持してるシャンクスは切り殺せなかったのだろうか。華麗に怪物を仕留める一部始終を見たルフィがその姿に一層憧れる→海賊になって海賊王を目指すというルートも考えられるだろうし、この表現にした意図は何かあるのだろうか。
第3話
『海賊狩りのゾロ』ことロロノア・ゾロさん初登場。泥のカタマリと化したおにぎり(砂糖味)を食うゾロ。将来結婚して、料理が得意でないお嫁さんの手料理を食べても絶対おいしいしか言わなそうでかっこいい。
第4話
最初のページでいきなりファーストガン○ムの名台詞が登場してたとは……。
モーガンさんの右手の仕組みはどうなっているんだろう。肘の箇所は手羽先を食べる要領で思いっきり割いてみたい。
第5話
ゾロのセリフの『約束』にやたらと強調が施されていますね……。なんか匂わないか…?
第6話
タイトルに『1人目』とあるように、ゾロがルフィのことを『船長』と呼ぶことで「仲間」になったことを表現しているのがいいっすね~。
第8話
遂にナミ登場。当時の小中学生はだいたいナミに恋してそう(偏見)。
おわりに
こんな感じでピックアップした各話ごとにちょっとした感想を書いていこうと思います。一応手持ちの9巻までは続けていこうかなと思っていますので、読んでいただけると幸いです。