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5月24日(五月病)

1週間ずっと不機嫌だった。構ってほしい人が構ってくれなかったから(それは私がずっと暗い顔をしていたからだと思うが)
構ってくれないから悲しくなるだなんて私なんて子供じみているんだろう。1日の機嫌はその人が構ってくれるかで左右される。私って単純でどうしようもない人だね。
というか普通に五月病なのだと思う。

朝は寝坊。バッドモードからなんとか復帰し丁寧に化粧をしてみようと意気込んでみた。しかし私の化粧はまつ毛を曲げたり唇に色を塗る程度のもので大して変化がなかった。

社会の授業で資料を見るために図書館に行った。哲学書のコーナーに座り込んだ。気になっていた昔の人の名前が書いてある本を開く。今の私の脳はカチカチで文字が入り込む隙間がなかった。読めないのにパラパラと開いてる時現代文でやった哲学書の装飾的価値の話を思い出した。あー課題やってない、だめだな。

昨日は昼ごはんが食べれなかった。私の並んでる列のちょっと前で売り切れてしまった。とても泣きそうになった。だから今日は絶対に食べると決めていた。
いつもなら選ばない「スタミナ丼」の列に並ぶ。スタミナ丼という名前は元気な時じゃないと負けてしまいそうになる。スタミナ丼にエネルギーを吸収されるような、そんなイメージ。でも今日は違う私がスタミナ丼を喰らうのだ。スタミナ丼は私に消化されてエネルギーになる。昼寝するためのエネルギーに。スタミナ丼も昼寝になるとは思ってないだろう、かわいそうに。

昼休み、久しぶりに1人だった。1人で座ってスマホを見ていた。大好きな人はそういう時よく来て構ってくれる。私はいつもそれを期待している。自分の機嫌を他人に委ねるのは楽な事だ。自分の内面と向き合わなくて良いから。
案の定今日も来てくれた。課題やった方がいいよと言われて少しイラついた。どの口が言う!そんな事思っても言わない。私はこの人に嫌われてしまったらどうしたらいいのかわからない。最近の私のネガティブな態度にうんざりしていたらどうしよう。きっと気にしすぎだなんて事分かってるけど不安になる。

私はみんなよりすごく幼いような気がする。いろんなものを怖がっている。嫌なことがあるとすぐにぎゃーぎゃー騒ぎ立てるしすぐ泣く。
だから私は切なくなれないのだ。私の一番切ない人はほんとに何を考えているのだろうか。

放課後寮に帰ってウトウトして気づいたらとうに夕食の時間を過ぎていた。
最近の生活は睡眠と食事しかない。寝るための生活。一番嫌いだった普通の生活とはこれなのだろう。無趣味のように、不満なことが何もないように冷房のドライモードを効かせた快適な部屋で毛布に包まり眠る毎日。
絵の具を最後に触った日はいつだ?
脅迫的に制作に向かうのは良くないこととは思うけど、なんだ私って普通の人じゃん。

今日は椎名林檎を聴きたい日だ。
・すべりだい
・時が暴走する
・眩暈

高校生はあっという間に終わってしまうね。
絵も自分も恋も将来も何とも決着をつけれずに終わってしまいそう。「そういうものだよ」と言われてしまったら納得してしまう。でもダメだと思う。このままだと私は大人になれない。辛いことも嬉しいことも切なさも全て知って大人になりたい。

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