見出し画像

3bet編 アミューズメントでのレーキ対策について(身内向け)

はじめに


 前回、身内向けに良く行くアミューズメントカジノでのレーキ対策について、オープンレイズの額とポストフロップのベット額の調整方法について考えた。

 今回は3betをする際のレーキ対策の額について考える。
 これはよく行くアミューズメントカジノのルールをもとに考えたものであるが、一般式の部分は他のアミューズにいった際のリングゲームにも応用できる考え方になる。
 (都内のお店でも1-3、レーキ10%のリングゲームはあると思うのでそういったところにはそのまま使える)

ルール


 〇レート SB1点 BB3点 anteなし
 〇チップ引き出し無料
 〇レーキは各ストリート毎にポットに入った額の10%、端数切り捨て
 〇レーキキャップ 10bb (30点)

前回の内容


 〇Preflopオープン額に10点は使うべきではない。
  →6~8点がおススメ
 〇Postflopのベット額に下一桁に5や0は使わない。
  →4や9を使う

↑前回のnote

前提条件


・今回の3betのレーキ対策を考える際に前提条件をつけておく。
 今回は簡単にするため、オープンレイズに対するコールドコーラーは自分の3betに対してはコールしないものとし、オープンレイザーだけがコールした場合のレーキ対策を考えるものとする。
(ポストフロップがヘッズになる場合)

 レーキ対策とは「レーキは各ストリート毎にポットに入った額の10%、端数切り捨て」の切り捨ての部分に着目してその恩恵を最大得るという考え方とする。つまりはPreflopが終わった後のポット額の下一桁が9か8になることを目指すものとする。

Preflopの3betの考え方

 3bet額一般式としてはこの通り。

レーキ対策を考えた際の3betの適正値

 これによく行くアミューズメントカジノの値(SB1点、BB3点)を入れると次のような式になる。

よく行くアミューズメントカジノでの3bet額

 合同式やら切り上げ、切り捨てでややこしいのでこの式をもとに8点のオープンに対して、0~3人のコールドコーラーがいた場合の3bet額を考えると以下の表のようになる。

8点のオープンレイズに対する3bet額

 表の使い方例:
 〇COがオープンレイズ8点を行い、自分がBTNの位置にいる場合は27点の3betを行う。SB,BBがフォールドしてCOがコールしたとすると、ポット額は58点となり、下一桁は8となる。

   〇COがオープンレイズ8点を行い、自分がSBの位置にいる場合は38点の3betを行う。
BBがフォールドしてCOがコールしたとすると、ポット額は78点となり、下一桁は8となる。

 〇COがオープンレイズ8点を行い、BTNがコールする。自分がSBの位置にいる場合は44点の3betを行う。BBがフォールド、COがコール、BTNがフォールドした場合、ポットは99点となり、下一桁は9となる。

 例えばIPからの3bet額を場に対してアジャストさせたい場合は、10点単位でbet額をあげたり、下げたりすれば、レーキの恩恵を最大限に受けつつbet額を変更させることができる。

〇10点をオリジナルレイズに採用してくる場合に対する表が下のようになる。

10点のオープンレイズに対する3bet額

 通常10点のオープンレイズをしてくる相手に対してコールした場合、レーキに対してどうすることもできない自分への無力感、深い絶望と悲しみ、強く燃え上がる憎しみによって、心が不安定になりながらポストフロップを戦うことになる。

 しかし、3betをすることでポットをコントールし、レーキに対して適切な対応をすることでニッコリ笑顔で戦うことができる。3betはレーキという意味では、10点レイザーへの唯一の対抗策である。

 もし一般式や表を扱うのが難しい人には、コールドコーラーがいない場合、オープンレイズの額に関わらず、3betの下一桁が7になるようにすることだけでも勧めておきたい。レーキ対策は切り捨てのギリギリを狙う関係上、少なめにbetする損失は小さいが、多めにかけると損失が大きい。

レーキ対策の適切なベットに対する少なめベットと多めベットのイメージ

 上の図がそのイメージになるが、適切なベット額にすることで、ポットの下1ケタを8や9にできるとする。すると下一桁の部分についてはレーキがかからない。
 少なめなベットはレーキがかからない部分は小さくなるが、切り捨ての恩恵は一定程度受けることができる。
 一方、多めベットはすべてのレーキがかからない部分がなくなり、大きな損失につながる。

 コールドコーラーがいない場合、3bet額の下一桁を7にすることはIPからは適切なbet額となる、SBやBBからでもそれらは少なめbetとなり一定の恩恵を受けることができる。そのため、どのポジションからでもコールドコーラーがいない場合、下1桁が7になるようにbetすることが簡易戦略として成り立つのである。

 実際には、3betに対してもコールドコールされまくるし、オリジナルレイザーに対してコールして、3betに対してもコールする人もたくさんいるので完璧ではないが、まずは相手がそこそこチップEVに対して合理的な選択をとる場合のレーキ対策となる。

(Postflopについては前回の内容がそのまま使えるため割愛する。)

まとめ

前提条件をもとにした場合、レーキ対策として下記の内容を示した。
〇レーキ10%の場合の3betの額の一般式を示した。
〇3bet額を表にまとめて使えるようにした。
〇コールドコーラーがいない場合の3bet額は下一桁が7とする簡易戦略を考えた。

 レーキにしか着目していないため、3betの額が適正になるようにした方が利益的という意見もありそうだが、私はいまのところ長期で考えた場合にレーキ対策をしっかりすることで必要勝率を下げる対策をする方が有効だと思っている。

 採用するかはさておき、一度立ち止まって自分が遊ぶフィールドのレーキのルールとその対策については考えておくと良いと思う。


 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?