アミューズメントでのレーキ対策について(身内向け)

はじめに


最近よく行くアミューズメントカジノでレーキ警察として認知されてきたので、改めてその卓でのレーキについて考えを発信してみる。一般的に役立つノートではなく、あくまで限定された卓での内容です。

前提条件

〇レートはSB1点、BB3点、anteなし
〇チップ引き出し無料 (前回までにあずけたチップが無料で引き出しできる)
〇レーキは各ストリート毎にポットに入った額の10%、端数切り捨て
〇レーキキャップ 10bb

※ex
  ◎Preflop 
BTN raise 8点
BB call
 
 ◎Flop 17点
BB check/call
BTN bet 4点

◎Turn 25点
BB check/fold
BTN bet 9点
 

この場合はプリプロップでのポットの合計が17点なので10%の切り捨てとなり、1点のレーキがとられる。フロップに関しては合計8点しかポットに入っていないので、レーキはとられない。ポットの合計は25点だが、各ストリート毎に分離して考えるためこのゲームのレーキは1点となる。

卓全体の傾向

〇3betの頻度低め(体感5~6%くらい)
〇コールドコーラーが多くマルチウェイになりがち
〇Ax、ローポケ、ミドルポケ、スーコネ、プロードウェイ2枚に幅広いコールドコールレンジを持つ人が多い。
〇3bet横コールも頻出。

 ちまたではホールデムにおいて3bbでのオープンをすると2.3bbに対してEVが下がるみたいな話もあるようだが、そんな微々たることは無視できるくらいレーキの影響がでかい。
 また、レーキが高い代わりにチップの引き出しがいくらでも何回でも無料なのでチップを減らさない意味はチップ引き出しに料金がかかるお店よりも大きい。

ここで今後も楽しく安く遊ぶことを目的にレーキについての考えをまとめていく。

Preflop編

 まずはプリフロップについて考える。
 オープンレイズ額としては、6点~10点が使われることが多い。優秀なオープンベット額を考えるにあたっての指標としてオッズを考える。
 例えばBTN6点オープン、BBコールの場合ポットに13点あることになるが、レーキで1点とられるため、6点出して勝ったら12点

12/6=2

オッズは2ということになる。
3wayまでのオッズを考えると以下の表のようになる。

表 オープン額とオッズ計算

横がオープン額、縦が参加プレイヤーの表である。
オッズが一番良いオープン額に青色、一番悪い額に赤色がつけてある。

この表から読み取れることとして
・10点オープンは避けるべきである。
・BTNやCOからオープンするときヘッズアップなら額が少ない方がオッズが良い。
・3wayまでに限定した場合、6点(2bb)オープンのオッズが常に一番良い。

1番重要なことは10点オープンは避けるべきであるということだ。これは、レーキが10%切り捨てであるという性質上、、(10点)x(参加人数)+(ブラインド)という式になる。つまり、ポッドが10の倍数になったときレーキMAXとなり、レーキMAXに常に近くなる10点は最悪のオープン額なのである。

10点オープンの最悪なところは10点チップ1枚ですむという性質上、使う人が多く、相手から使われた場合避けようがないことである。

SBからの11点オープンも使っている人が多くいるが、レーキ対策という観点で見た場合、同じ理由で良くないオープン額である。

表をみると、一見6点オープンのオッズが良く採用すべきと思うかもしれないが、これについては落ち着いて考えてみる必要がある。ブラインドがあるため、オープン額が低いほどオッズが良くなるのは当然のことで、ベット額が上がればスチールの成功確率も上がるため一概に6点オープンがいいとは言えないのである。

今回注目するべきは、レーキなのでレーキの切り替わり部に線をつけると以下のようになる。

表 オープン額とオッズ計算 レーキの切り替わり

赤い線がレーキの点数の切り替わりを示し、赤い線を乗り越えて右にいくとレーキが上がることを意味する。
 6点オープンだとBBを含む3wayになったときにレーキが1点になるのでそのメリットがあるが、それ以外のシチュエーションではメリットは出てこないのである。
個人的な感覚での話になるが、ここまでレーキが高い場だとBTNのコールドコールも0で良いと思っているので、同じ考えの人ばかりの卓の場合は無視してしまって良いかもしれない。この6点のメリットが大きいと見るかはそのときのマルチウェイになる頻度によるところだろう。

SBのコールドコーラーがいるシチュエーションでは9点も避けるべきであって、基本的には6~8点のオープンをつかっていくことが推奨される。

Postflop編

 何点ベットするべきかを考える際に以下のルールは重要である。
 
〇レーキは各ストリート毎に端数は切り捨てでポットに入った額の10%

これはPostflopのレーキ考える際に今何点ポットにあるかは考慮する必要がないということを意味する。このことがPostflopの考え方を簡単にしている。

便宜上今のポット額は無視してヘッズアップにおける以下の4つのケースを考える

case1 bet4点にcall
case2 bet5点にcall

case3 bet9点にcall
case4 bet10点にcall

5点や10点は4点や9点のベットに対して勝ったときの利益は何もなく、負けた時の損失がただ大きくなるだけのベットなのである。
ベット額は下一桁が4や9になるようにベットすべきで5や0になるようにベットすべきではない。

マルチウェイの時のbetに対するraise額も似たように考え方があるが、暗算が必要で万人向けではないので、ここでは割愛しておく。

まとめ


 〇Preflopオープン額10点は使うべきではない。
 〇Postflopのベット額に下一桁0や5は使わない。
 〇オープン額は6~8点がおすすめ。

10点のオープンや5点のベットは1枚のチップで良い性質上、多く使われてしまうが、チップを減らさないことを目的とすると、とても悪いプレイである。細かいことと思われるかもしれないが、1日フルで遊べば50点~150点くらいの差になる。決して小さくない差である。レーキに対しては、どんな場であれちゃんと考えて対応していきたい。

※レーキが高いことを非難する意図はまったくありません。むしろルール的には大満足しています。
※相手のプレイを非難する意図もありません。レイズ額、ベット額はプレイヤーの自由です。
※そのプレイのスタイルの関係上、私は1点チップがすぐ失くなります。いつも1点チップに交換してくれて感謝しています。
 

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