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傾聴講座-相手の心を掴む技術-人生を変える傾聴術
傾聴講座
こんにちはここです。今回は傾聴についてお話していこうかなと思います。
傾聴はカウンセリングやビジネスでも広く使える、とても重要なコミュニケーションの技法ですが、しっかり傾聴を使いこなせている人はなかなかいません。
話をして盛り上げることが得意だとしても決して聞き上手という訳ではありません。しかも人間は自分の話を聞いてくれる人のことを話し上手だと感じるのです。
これを見ている人は話をうまく聞けるようになりたい、コミュニケーションがうまくなりたい、そんなふうに思っているのでは無いでしょうか。
そのためにはまず聴くことです。ただ相手の言葉だけを聞くのではなく、心を傾け相手の感情や気持ちも含めて話を聴くのです。
傾聴をすることで相手とのラポール(信頼関係)を築くことが出来ます。このラポールという心と心を繋ぐ橋が出来て、初めて言葉が伝わると私は思います。
では、傾聴の知識を深めて行きましょう。
傾聴には、受動的傾聴、反映的傾聴、積極的傾聴というものがありますが、特にこれらを細かく使い分ける必要はないと思います。なので意味合いとして軽く説明していきます。
受動的傾聴(passive listening)
受動的傾聴は、基本的に相手の話に耳を傾け、とにかく受け止めるという方法です。
「うんうん」、「そうなのですね」、「なるほど」のように相槌などを投げかけることで、完全に話し手が話をコントロールしているような状態の聞き方です。
まずは、この聞く姿勢がとても大切です。なのでその他の傾聴法も受動的傾聴の姿勢が前提になってきます。
反映的傾聴(refiective listening)
反映的傾聴は先程の受動的傾聴に加え、オウム返しのように繰り返したり、別の言葉に置き換えて伝え返す話し方です。
A「〇〇へ行ったんですよ。」
B「〇〇へ行かれたんですね。」というような感じです。
相手が言ったことを繰り返すことにより、聞き手は話し手に対してしっかり理解しています。と伝えることが出来ます。
積極的傾聴(active listening)
積極的傾聴はオウム返しや言い換えの返しに加えて、質問なども行う方法です。
「そうなのですね」+「それは〇〇なんですか?」のように質問も加えて積極的に相手との関係性を高めていく方法です。相手がより話しやすい状態を作ることが出来ます。
ちなみに反映的傾聴、積極的傾聴はアメリカの心理学者であるカール・ロジャーズが提唱した言葉です。
傾聴の効果
まずは、傾聴をすることにより話し手にどのような効果があるのか簡単に説明していきます。
傾聴の効果
自己肯定感が高まる
話し手は自分のことを理解してもらえた、認めてもらえたという実感が持てるため自己肯定感が高まります。
ラポール(信頼関係)を築ける
相手に共感し話を聴くことで、お互いに心を許し合い信頼関係が築けます。
素を出せる、深い悩みを話せる
ラポールが築けることで、素も出せるようになり深い悩みも打ち明けやすくなります。
相手を理解できる
単純に相手の話をしっかり聞くことで、細かい状況や気持ちを理解できます。
話し手も自分の気持ちを整理できる
聞き手だけではなく、話し手も自分の気持ちを表に出すことで整理ができます。
しっかり相手の話を聞いて、ラポールを築くことで初めてアドバイスという次のステップに進めます。皆さん、いきなり注意したりアドバイスをしたりしてませんか?
自分だったらどうでしょう、自分の話を聞いてくれない人の言うことを聞こうと思いますか?
傾聴は、カウンセリングだけではなく仕事など色々な場面で使うことができ、どんな人の心でも開くことが出来るようになります。
テロリストなどを説得するようなFBIも傾聴を使っているほど、傾聴というのはコミュニケーションの基礎であり、とても強力なものなのです。
では次は傾聴の仕方を具体的にご紹介しようと思います。
傾聴のやり方
私も人と話すのは苦手なのですが、傾聴が出来ると相手がどんどん話してくれるのでとても話すのが楽になります。
これは学んでおかないと損ですね、では一緒に学んでいきましょう!
傾聴講座
傾聴に必要な態度
うなずき・あいずち
オウム返し
肯定
共感
自己開示
質問
使えるフレーズまとめ
傾聴に必要な態度
まずは、態度というのは気持ちや心の持ちようもそうなのですが、体の姿勢や声のトーンにも気を配ってみて下さい。
だらだらとした態度や怖い感じの声では安心してお話ができません。
しっかり受け入れてあげる態度で、そして相手の表情や姿勢、呼吸なども観察しながら話を聞きましょう。
では次に、心の態度ということでカール・ロジャーズの傾聴の3つの条件についてお話していこうと思います。
1.自己一致 (congruence)
自己一致とは、聞き手が感じていることと言っていることが一致しているということです。
分からないのに分かっているように答えたり、話を聞ける状態じゃないのにお話を聞きます。というのは、気持ちと言葉が一致していないですよね。
そもそも自分が安定していない状態で聞くことはあまりないとは思いますが、分からないことをそのままにしてしまうことはたまにあると思います。
普段の会話であればまだ良いですが、カウンセリングなどにおいては、分からないことをそのままにしておくのではなく、分からないことは分からないとしっかり相手に伝えましょう。
カウンセラーがありのままの純粋な存在であろうとすれば、クライアントもありのままの自分となり心を開いてくれます。なので自己一致はとても大切なことです。
2.共感的理解 (empathy, empathic understanding)
次に共感的理解です。共感的理解とは相手の話を、相手の立場に立って、相手の気持ちに共感しながら理解しようとすることです。
ただ聞くだけではなく、相手の目線で、相手の内側では何が起きているのだろうかと、理解しようとする気持ちが大切です。
3.無条件の肯定的関心 (unconditional positive regard)
最後に無条件の肯定的関心です。これは相手の話についての関心が無条件であるということです。その物事について良い悪いの評価や否定をすること無く、ありのままを受け入れるということです。
例えば、死にたいという言動に対して、そんなことは言ってはいけないだろ!というのは絶対言ってはいけないことです。
何故そう思ったのか、死にたいと思わずにはいられなかった気持ちに関心を向けることが大切です。そしてそれを、否定せず受け入れてあげるのです。
これらが傾聴の3条件と言われているものです。
話を聞くというのは簡単なことではありません。一番大切なのは、相手を相手のまま受け入れてあげることです。
どんな知識や技術があってもその根本がなっていなければ、人の話を聞くことは出来ません。
そのためにもまずは自分自身を見つめ直し、自分を理解し安定することではじめて人の話を聞けるようになると私は思います。
次はうなずきとあいづちです。
うなずき・あいづち
これは、人と話す上で当たり前といえば当たり前ですが、うなずきや相槌があるのとないのではかなり違ってきます。
確かに何もしなくても話を聞くことは出来ますし、理解することも出来ます。しかしこれは傾聴なのでただ耳に入れば良いわけではありません。
話し手やクライアントさんの方が聞いてもらえている、分かってもらえていると感じることが大切なのです。
しっかり相手の方に体を向け、うんうんとうなずいてあげて下さい。そして「はい」、「そうなんですね」とあいづちも入れてあげるとより良いと思います。
文字だけだと冷たいように感じますが、あいづちをするだけでも最初は大丈夫です。
ここまでが出来るようになれば傾聴の2~30%は出来るようになったと言ってもいいでしょう。
ここからは傾聴の基本のオウム返しや応用の肯定返し、共感などをご紹介していきます。そして練習問題も含めてやっていきます。
簡単に説明しているので、もう傾聴は知ってる完璧。という人は見なくても良いと思います。
傾聴を学んでみたいな、という人は良かったら見て下さい。
では次は傾聴において重要なオウム返しを紹介します。
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