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中日ドラゴンズ、8年ぶりのAクラス入り

2020年11月5日、ついにそのときはきた。

絶対的エースに躍進した大野雄大が7回無失点。

8回は暗黒時代にチームを鼓舞し続けた又吉克樹。

最終回は今年の中継ぎ陣の柱 祖父江大輔

攻撃面では、アルモンテ・福田という火力の高いレギュラー格の代わりに抜擢されるも決して打力は高くなくここ数試合は得意な守備でも綻びが出ていた武田健吾が先制タイムリー。

コロナ禍の影響で調整に苦しみ、けが人が続出する中試合に出続けているが、どうしても非難を浴びがちな京田陽太の二塁打を皮切りにもぎとったアリエルマルティネスの内野ゴロによる2点目も非常に効果的だった。

苦しんできた選手の活躍によってもぎとった2点はグッとくるものがあった。

2-0で横浜DeNAベイスターズに勝利。8年ぶりのAクラスが確定した。

今回は8年ぶりのAクラス入りが出来た要因について書いていきたい。

Aクラス入りができた要因はたくさんあるが、私は大きく2つを挙げたい。

①投手陣の整備

投手陣の整備力の高さは与田政権の一番の特徴と言える。

2018年0勝に終わった大野雄大の復活(2019)と躍進(2020)。彼が力を最大限に引き出せたのは与田監督によるメンタル面、技術面のサポートが非常に大きかった。大野雄大と与田監督の信頼関係についてはあえて詳しく書く必要もないだろう

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先発陣の整備については

2019年イニング上位は大野、柳、ロメロ、山井だったがロメロは故障離脱、コロナ影響により山井は調整不足。

となると昨年の流れでローテーション定着が期待されるのは山本拓実、梅津、小笠原の3名。

だが小笠原はシーズンを通して状態が上がらず、梅津、山本は開幕ローテーションには入るも梅津は故障、山本は壁にぶち当たってしまい3人で僅か4勝という結果に終わってしまった。

さらには右のエースとして期待された柳も故障離脱があり、昨年と比べると苦しんだ。

そんな中で台頭したのが福谷、松葉、勝野、ロドリゲス。特に福谷は昨年1試合の登板で見せたセンセーショナルな投球を高いレベルで維持、右のエース格まで上り詰めた。松葉はチームが一番苦しい時にゾーンにどんどん投げ込み、まさに背中で魅せる投球でチームの浮上のきっかけを作った。

リリーフ陣は昨年の最強リリーバージョエリーロドリゲスのMLB復帰。昨年結果を残した岡田藤嶋の不調、鈴木博志もなかなかきっかけを掴めない。

この4人で昨年63ホールド28セーブを積み上げたが今年はロドリゲスが抜けたことに加え、3人も不調で僅か6ホールド3セーブに終わった。

苦しい中チームを支えたのはなんといっても谷元、祖父江、福、ライデルマルティネスだろう。4人で73ホールド26セーブ。さらに6回終了時点でリードしていれば37連勝(10月30日の広島戦で途切れる)、サヨナラ負けは0とロドリゲスの穴を埋めるどころか昨年よりもさらに安定した勝ちパターンを形成した。

特に祖父江は昨年までは連投の疲れや勝ちパターンでの緊迫感に耐えきれず、どうしても勝負どころで力を発揮できない印象があったが今年はセットアッパーとしてはもちろんのこと代役クローザーでも連投がかさんだ時でも安心して見ていられた。

祖父江の勝ちパターン抜擢については昨年から伏線があったと考えている。

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上記は昨年の春先の試合だがいずれも祖父江を勝ちパターンとして起用しており首脳陣の祖父江に対する期待が窺えていた。

去年はうまくはいかなかったがこの伏線を今年見事に回収することになった。

力のある選手は自ずと出てくる。とはいっても先発、中継ぎ共に最適な選手を配置したのは見事だった。

また、現役時代故障に苦しんできた与田監督は登板してる投手のフォームの変化に敏感で少しでも異変を感じたら交代することを徹底。感情や精神論は排除し、管理者として先発投手の交代のタイミングは常にベストを尽くしている。

そんな中球数の管理もありながら10完投、6完封を記録した今年の大野雄大は改めて偉大だ。


②真の正捕手の誕生

多くの解説者の方々も言及しているが木下拓哉という谷繁元信以来の”真の”正捕手の誕生もAクラス入りの大きな要因だ。

88試合 .267 6本 32打点

失策2 盗塁阻止率.455 守備率.997 捕逸4

中日の捕手で5本塁打30打点以上を記録したのは2013年の谷繁元信以来。フレーミングは球界トップクラス。盗塁阻止率はセリーグダントツ一位。

配球面も序盤は疑問を呈されることが多かったが後半はバランスよく落ち着いて投手をリードしていた印象だ。

谷繁元信の引退以降杉山、桂、松井雅、加藤などそれぞれ持ち味を見せてはきたがそれぞれ課題も多く正捕手定着にまでは至らなかった。

だが今年、木下はゲームに出る中で成長を見せ全ての面でチーム内の他の捕手を圧倒、谷繁元信の後継者として相応しい存在にまで成長を遂げた。

シーズン途中、主に配球面で批判を浴びがちだったが首脳陣が信頼して起用し続けたことで後半華開いたと考えると見事な起用だった。

来年木下はチーム内の競争ではなく、正捕手としてキャンプ、シーズン開幕を迎えられるだろう。

来シーズンに向けて

ヒーローインタビューで大野は次のように発言した。

こんな年にAクラスに入って喜んでいる場合じゃない、と怒られるかもしれないですけど、選手とファンのみなさんはそうじゃなくて、ここを目指して必死にやってきた7年間だった。

「今年」という”点”で見れば確かに意味のないAクラスかもしれない。

だが、これまでとこれからを”線”で見ればこの連続Bクラスの終焉という事実は大きく着実な一歩である。

私達は中日ファンとして7年間どん底を味わってきた。大事な一戦で負けてしまう弱さ、肩を落とす選手や涙を流す選手を見てきた。

でももう○年連続Bクラスとは言わせやしない。

今年のこの成績を自信に変えて来年新たな気持ちで戦っていけるはずだ。

今回は今シーズン、中日ドラゴンズが8年ぶりのAクラスに返り咲いた要因について書いた。次回は、来シーズンに向けての課題について書いていきたい。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


























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