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スウェーデンのfintechのはなし。

今回は北欧はスウェーデンのfintech事情について紹介します。
私は難しい話が嫌いなため簡単に説明したいと思います。そもそもfintechとは??とお思いの方も多いでしょう。

簡単に説明するとfintechとはfinance と technologyが合体した言葉で金融と技術を合体させて世の中もっと便利にしていこーぜってことですね。

代表的なfintechの役割としては、お金を交換するお金を送金するお金を管理する、などがあり仮想通貨やブロックチェーン、スマホでのモバイル決済や写真を撮るだけで家計簿を作ってくれるアプリなんかもfintechに分類されます。

現在、スウェーデンのfintechの発達は著しく、首都ストックホルムはヨーロッパの中で2番目にfintechが発達しているといわれています。

スウェーデンは世界でもトップクラスでキャッシュレスかが発達していることでも有名で私も私生活で一切現金を使いません。現在スウェーデンの主要6銀行のうち5銀行が現金の取り扱いを拒否しているほどで、現金が使えないお店も多く現金ではバスにも乗れません。このキャッシュレス化がfintech発達と大きくかかわっています。


一般的にfintechは企業が取り組んでいるようなイメージがあるのですが、スウェーデンのfintech事情は他の国と異なり銀行が先導して進めているんですね。スウェーデンの中央銀行が先導しswishというアプリを開発しています。

Swishは特定の携帯電話番号で登録された銀行口座への振込を、スマートフォンで一瞬で行うことができるシステムで、決済や送金で利用する時には相手の電話番号を入力するか、QRコードの読み取りで手続きが完了します。

とても簡単で手数料も一切かからないため国民の約60%が使っています。

スウェーデンではキャッシュレス化が進み現金を持ち歩かないため1つの商品を何人かで買うときなんかに割り勘ができないんですね。そんなときに役に立つのが”swish”即座に自分の口座に送金してもらうことができます。スウェーデンでは子供のお小遣いさえもswishを使うのが一般的なようです。

口座と直決しているため、飲み会の会計の時によく発生する、今持ち合わせないから今度返すわ~なんてことには絶対にならないんですね!
安心!安心!(笑)

また、スウェーデンでは現在スウェーデンの法定通貨であるクローナをデジタル化しようという試みがなされています。
通貨をデジタル化することで、今まで貨幣の製造や管理にかかっていたコストを大幅にカットできるということや、利用者にとってもスマートフォンひとつですべての手続きができるため便利になるというメリットがあります。

しかし、すでに送金や決済なんかはもうすでに簡単にできるswishなんかがあるためデジタル化する必要はないのではないか、銀行から巨額の資金移動が起こることで地方銀行がなくなるのでは?という懸念もあるようです。

今回はスウェーデンのfintech事情を紹介しましたが、fintechはものすごいスペードで広まっています。例えば、現在、全世界で自分の銀行口座が持てない人が24億人ほどいるといわれているのですが、fintechの普及のおかげで銀行口座を持ってない方でもスマホひとつで決済送金ができるようになってきました。

例えば、ケニアではM-Pesaというswishと似たシステムがあり、そのおかげでインフラの整備が全く整っていないような農村でもキャッシュレス決済を行うことができます。日本でも最近よくLINE PayのCMをよく目にしますよね。キャッシュレス化が一概に優れているとは言えませんが便利であるのは事実です。近い将来、日本でも現金を一切持ち歩かず生活できてしまう日が来るかもしれませんね。



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