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Learning by Teaching/ 教えることで学ぶ

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地元山梨からTOEIC985、英語検定1級、フランス語・ロシア語検定2級を取得し、世界へ羽ばたいて行った話

「密塾(ひそかじゅく)」の教え子第1号である「河西真理(かさい・まさみち)」との出会いから現在の活躍までの話をします。拙著『アジアNo.1英語教師の超勉強法(DHC)』の冒頭でも登場し、教え子のトップランナーとして走り続ける河西真理は僕と同じ山梨学院高校、青山学院大学を卒業後、在米日本大使館を経て、現在ロシアの日本総領事館に勤務しています。実は僕も河西も中学の時から共に本気でプロゴルファーを目指した仲であり、先輩・後輩の関係でもあります。僕がロンドン大学院を修了して1年後には

挫折を繰り返した教え子がGoogle Japanに内定し、世界維新を起こす話

高校2年の大学受験クラスが燃え始めた時に岩坂真聖は密塾にやってきたです。中学から高校ではサッカー部で勉強は皆無であるけど海外の大学に行きたいと彼は言います。密塾では基本的に紹介制にしていたので入塾してもらうことにしました。結局、海外大学進学の夢は叶わず、大学1年の時にハーバードとMITでの研修に参加するように促しました。実際に行ってみたいとわからないしということで、一流大学の学生と話をしたりGoogleなどの有名企業に見学に行ったり、彼は世界の最先端に触れたのです。その後タク

密会2020オンライン開催

2007年に創業した『密塾(ひそかじゅく)』の教え子の集い『密会』を毎年開催していましたが、今年は初オンラインでの開催となりました。全体で集まる前に世代別5人組を各30分のセッションを11回(計5時間半)実施しました。生徒番号1番から650番のうちLINEグループとFacebookグループに約150人の繋がりがあります。この150人は生徒番号と名前、そして家族構成や親の顔まで覚えています。 霊長類が親密なグループを築くために最適とされるダンバー数というものがあります。イギリ

教えることで学ぶ(Learning by Teaching)

「教えることで学ぶ」は理に適っている「密塾」で僕が体感した、「人に教えることで自分の成績が伸びる」という不思議 な現象は、科学的にも理に適っていることがわかっています。 そう、(商業的に)有名な(学術的信憑性はない)「ラーニングピラミッド」です。 50年以上も前にアメリカ国立訓練研究所が発表した研究では、講義を聞いたり読書をしたりするよりも、議論をしたり学んだことを実践したりするほうが定着率も 高く、その中でも「人に教える」ことで定着率が %にまで上がることがわかって います

学びの主人公が生まれる学校の未来予想図

人は誰でも「学びの主人公」である僕たちタクトピアが全国各地で海外大学生を招致して開催する白熱イングリッシュキャンプ。中学生から高校生まで、 50人ほどの参加者を集い、3日間のキャンプの中でプロジェクトを創り上げます。ある年の夏、中学1年生の女の子が、このイングリッシュキャンプに参加しました。 名前はナユさん。ちょっと気弱なところがある、おとなしい子です。そもそもキャンプ初日、集合場所へ向かう途中で道に迷ってしまい、涙を流しながらなんとか集合場所へとたどり着いたのでした。

Amazon先行発売開始!

拙著8冊目となる『アジアNo.1英語教師の超勉強法』が6月22日に発売となります。人生初の一般書であり、30歳の節目にこれまでの自分が経験した英語学習と英語教育をまとめました。 発売元は通販化粧品で有名なDHCですが、元々DHCは大学翻訳センター(Daigaku Honyaku Center)の頭文字をとったものです。長年付き合いのあるDHCの編集者の方にご尽力いただき出版が実現しました。 これまでDHCから出版されている英語学習本2冊の著者は超有名人です。 1冊目はメ

『アジアNo.1英語教師の超勉強法』表紙(帯あり)確定!

徹夜を繰り返しようやく昨晩脱稿して原稿が印刷所へ送られました。執筆にあたりご協力頂いた皆様、ありがとうございました。30歳の節目に紆余曲折ストーリーをまとめて頂き、最も伝えたい学びのメッセージを届けることができること、改めてこれまで関わってきてくれた皆様に感謝します。タイトルが過激なことや若造のくせにのような批判の声も既に頂いておりますが、めげずに気持ちを伝えていきます。 6月22日発売となる拙著8冊目の本、『アジアNo.1英語教師の超勉強法』は1章から4章までは以下のよう

Chapter 0 祖母からの1通の手紙と3万円

思春期の僕は、自我の芽生えからか自分は何をしたいのかという問いから逃れ、外の世界にあるもっと楽しくて楽なこと、より開放的なものを探していたのかもしれない。そして地元の中学校は荒れていた。 私立の高校に進んでみると自分にとっては何もかもが異空間であった。頭髪検査や服装点検、妙に辛辣な規律に従わなければならないこと、自分はそこに適応できたと思っていた。しかし、自我の桎梏から開放されたいという想いがあり、中学の時からのバイクに乗るという憧れだけは消えなかった。 記憶は曖昧だが、

Chapter 1 人生に転機を齎したオーストラリア短期留学!世界を多言語化させたバベルの塔

僕の部屋にはバベルの塔の水彩画が掛けられている。言語が分かれた原因ともいわれるバベルの塔だ。「言語」それは人間がコミュニケーションを図るために不可欠なものである。自分の人生の転機を齎したそのバベルの塔には深い想い入れがある。 高校2年(2007年)の夏、日本の偏差値教育に苛立ちを感じ、また将来の展望が開けずにいた僕は、オーストラリアへのホームステイ留学を決めた。海外での生活に胸を膨らませ、自ら進んで留学斡旋会社への電話、申し込み、留学の手配、ホームステイ先へのプレゼント、自

CHAPTER 2 教えることで学ぶ英語専門塾「密塾」創設!23人英語検定全員合格!

教えることで学ぶ密塾創設!オーストラリアから帰国後すぐに部活の後輩と近所の中学生を集め、母親の手芸教室を借り、寺小屋に似せたみんなで学び教え合う「密塾(ひそかじゅく)」を開校した。留学を通して感じた英語で自己表現することの重要性が創設のきっかけである。世界で通用する英語力とは論破する力だ!このままでは世界で戦えない!と後輩を説得し塾生を集めた。当初数名で始めた密塾はお菓子を食べながら丸くなって対話型の楽しく教え合う雰囲気が評判となり、23名の生徒が集まっていた。そしてその23

Chapter 9 ロンドンで新しい挑戦!世界大学ランキング教育分野1位ロンドン大学教育研究所で日本の英語教育を研究する!

ネズミ付き家賃14万円のアパートでの生活タクトピアが始動し仕事をしながらのロンドンでの生活は過酷なものだった。1年で帰国するはずのイギリス留学が3年目に突入してしまったことで節約生活を強いられることとなった。当時ロンドンの為替レートは1ポンド190円近くまで上がりロンドンの中心地の最も安い賃料が高騰し、多くの学生寮の値上げを余儀なくされていた。月15万円以下の物件さえも見つからずロンドンに移住してから1ヶ月間は16人部屋のホステルやairbnbを転々としていた。世界中を旅する