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今年一発目の小説は『教場』だな[2021.01.04]

最後までハラハラとさせられる『教場Ⅱ』も終わり,ボクの正月休暇も同時に終わり(とはいえ塾のオンライン授業はやっていた)。

これをもっと若いときの自分が観ていたら将来の夢候補に「警察官」を入れていたんだろうなと思わせられるくらいの衝撃と緊張感をもらえて,年始休暇最後に良い作品を観ることができた。

昨日は「なぜボクは三ヶ日の最終日に『教場Ⅱ』を観るのか。[2021.01.03]」で軽く感想を書いてみた。

それにしても,風間先生は一見あんな感じだけどものすごく人間味があってあんな先生と出会いたかったなと思わせられるし,「学校」という現場も羨ましく思える。

今やなんちゃらハラスメントとかで実際の学校現場(小中高大)にいると何かしらの問題になることは間違いないだろうけど,彼は生徒の名前はもはや声だけでもすぐに認知することができているし,誰よりも深いところまで生徒のことを考えている(きっと警察として必要な能力だろうけど)。担っている職業使命も常に抱えているし,あの熱情こそが自分がかねてから思っていた「大人」だなと思わせられる。

けど,今日の回を観る前に『教場』インタビュー記事を探っていたら演じる木村くんの風間教官というキャラクターに対する印象や思いが綴られていて,彼がこの役柄を通して伝えたかったメッセージをビシッと受け止められている感じがして,非常に嬉しかった。

題材が題材なので映画ではなくテレビドラマとして一体どんなふうにやるんだろう? みなさんのメンタルが上がっているお正月というタイミングで、こういう題材をやるのか?と驚きました。
いまの世の中は、何か嫌なことがあったとすると、それに対して単純に(簡単に)「嫌だ」と責任なく言えてしまう、それが主流になってしまっている。でも、もう少し自分のなかでいろんなことを考えて、いろんなことを感じてほしいというか……(嫌だなと思うことのなかには)痛みや苦しみ、辛さもあって、その感じ方や感度もそれぞれだと思うけれど、よく考えることで、そのなかに愛情というものが必ず含まれていることに気づくはずで。
風間公親というキャラクターは、笑顔はないですが、すごくいとしい人だなと思います。演じたからこそ、よりそう思えるのかもしれません。立場上教官なので、不完全な人間を世の中に送り出すことはできない、送り出したくはないという思いが人一倍強いのだと思います。

今年一発目の小説は『教場』だな...!!

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