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Hey!Say!JUMPに圭人は絶対いたほうがいい!

 Hey!Say!JUMPのメンバー岡本圭人は現在,American Academy of Dramatic Artsというニューヨークにキャンパスを構える演劇学校に2018年9月から留学しており,予定では今年2020年の9月に卒業することになっている.

 彼の留学発表は突然であった.発表があった2018年の6月,ジャニーズ事務所がこの圭人こ留学についての正式な発表を行う前に,ネットニュースにはこのような記事が突如,掲載された.

 それまでに週刊誌が伝えていた彼の女性関係問題であったり素行不良であったりの事態を鑑みて,「脱退」へ踏み切ったという記事が拡散されたのである.

 当時ボクはこのような記事が掲載された生の時間,つまりリアルタイムで目撃していた.ちょうど,塾の仕事へ向かう16時ごろの電車のなかでボクはこの記事を見て,「え!」と本当に声に出してしまったことを昨日のことのように覚えている.

 しかしその後,ジャニーズ事務所か圭人に関する正式発表をリリースし,海外留学に伴う活動「休止」を伝えた.さっきまで「脱退」と(憶測で)言っていたネット記事は誤ったその記事を削除し,すぐさま正式発表の内容に則った記事を掲載していたのを覚えている.

痛いところを突く,JUMPからのメッセージ

 とある記事では,圭人とその他のJUMPメンバーとの間で取り交わされた約束が詳らかに記載されていた.彼らの間で結ばれた約束のその言葉はとても熱く,感動させるメッセージを持つ一方で,「痛いところ突くなぁ...!!」という印象をボクは抱いた.

 その言葉というのがこちらだ.

自分たちは命がけでHey! Say! JUMPを守り、大きなグループにするから、圭人は戻る場所はないというぐらいの覚悟を持って、学んできてほしい

 ボクの憶測だが,「戻る場所はない」というこの強めの表現というのは,同年に起きたTOKIO山口の一件を受けてのこの言葉のチョイスしたのだと思っている.きっと,同じように感じているファンも多いことだろう.

 これの一体何が「痛い」のか.メンバー9人で構成されているHey!Say!JUMPは1人ひとりのポテンシャルが非常に高い.

 なんでも完璧にこなす山田を筆頭に,歌唱では藪,ダンスでは知念や裕翔,演技でも裕翔は活躍し,バラエティでは大ちゃんや光,伊野尾が盛り上げる.わちゃわちゃしたJUMPのなかでピリッと男らしくスパイス的なポジションになっているのが雄也だ.

 つまり,ジャニーズのアイドルグループが基本的に求められる要素全てにおける布陣は圭人以外のメンバーによってだいたい揃えられているのである.既存の枠組みのなかで考えると,圭人の戻る場所は正直,ないとボクは考える.

 だがしかし,だからといってJUMPは圭人を突き放すべきかといわれるとボクはそう思わない. 

JUMPにとって,圭人は絶対に"いたほうがいい"!

 「絶対に"必要だ"」としていないのには,それなりの理由がある.圭人が独自に持っている武器というのは,これからのJUMPに新しい風を巻き起こす可能性があるのではないかとボクは見ているのだ.

 それは,まだJUMPとファンがまだ見ていない風景へ圭人がそこへ連れて行ってくれるきっかけを作ってくれる...または,そこへと圭人が直接にボクらを連れて行ってくれる.そんな希望は十分に見出せるのではないかと思う.

 その「新しい風景」とは一体何なのか.ボクが見出すのは「男性ファンの増加」「海外ファンの参入,そして日本人ファンと海外ファンとの交流」である.

圭人にしかない武器(男性ファンを増やす要素/海外ファンを増やす要素)

① 男性ファンを増やす要素

 JUMPを愛するファンたち(通称,とびっ子)のほとんどは女性ファンである.明確な根拠となるデータがないので,あくまでもボクの主観にはなるのだが,なかなかリアルで男性のJUMP推しと出会うことはない.

 ちなみに,ちょっとした参考としてTSTAYAが発表している2015年の音楽CDセールスランキングで,そこで発表されている,そのCDを購入した人の男女の比率のデータはかなり一考に値する.このアルバムCDランキングの情報によると,TSUTAYAにおいて嵐の『Japonism』というアルバムを購入した人のおよそ93%が女性だったようだ.

 嵐と比べると年齢層はまだまだ若く,わちゃわちゃした感じや可愛らしい王道アイドル的な曲調が売りのJUMPにおいては,少なからず90%後半のファンが女性であると予測することができる.

 それを考えると,圭人のルックスというのはJUMPのそのような路線とはまた違う気がするとボクは感じる.目つきはきりっとしていて,顔の輪郭はガチッとしていて,ヘアスタイルもロックバンドのそれに近しいものを感じるのだ.

 ヘアスタイルに関していうと,2016年のライブツアー「DEAR.」が特にジャニーズっぽいというよりもどちらかというと,ロックアーティストの髪型に近いとボクは思っている.

 前髪は鼻先までいくくらいのミディアム目ロングで,右分けの片耳掛け、襟足に金のメッシュを入れた黒髪ベースという髪型はあまりジャニーズのアイドルはやらない.けれど,圭人は見事にそのヘアスタイルを違和感なく自身に取り入れ,色っぽさとセクシーさを表現していた.

 彼の短髪スタイルもなかなかカッコいい.ショートの長さに前髪を上げ,毛束でシルエットを作るスタイルは特に若い男性がよく模倣する髪型に近い.

 これに付け加え,彼のギターパフォーマンスも無視することができない.ジャニーズアイドルのなかにギターを弾ける人たちはかなり多いが,その中でも圭人はかなりの異質を放っているように見える.

 その異質さの放出は彼が立ちながらエレキギターを奏でるときに特に感じる.ジャニーズアイドルがエレキをスタンドの状態でかき鳴らす時は,ヘソと股間の間あたりの位置で弾くのが通例だ.ボクもギター経験者なのでなんとなく分かるが,アイドルのみならずJ-POP界隈での基本的な高さがこれだ.

 しかし,圭人は違う.彼の高さは通例とは異なり,もっと低く,股間の位置あたりまでギターを下ろし,わざとより弾きづらい高さにするをのデフォルトとしている.

 この弾きづらい位置というのはよくロックアーティストが取り入れる手法であり,股間のあたりまでギターを下ろすと,ピック(弦をひくためのプラスチックのうすいやつ)を持つ腕は勢いをつけて動かさないと1番下の弦までそれが届かない.また,コードでまとめて6弦をじゃかじゃか弾くのではなく,1弦ずつ弾く際には若干かがんだ状態にならないと正確に弦を弾くことができないのだ.

 弾きにくいことは弾きにくいが,あえてギターの高さを低く設定することによって,ギターパフォーマンスに体の動きが生まれる.普通の高さよりも低い方が腕の振りは激しくなり,ギターソロになると片足を後ろにやり上体を少しかがませて弾けば,そこに勢いが加わる.だからこそよくロックバンドのリードギターの人はこれを取り入れるし,彼らのことを崇拝する高校の軽音楽部のギターの子たちやアマチュアのロックバンドのギターパートの人たちもこれをマネる.

 普段は温厚な圭人がエレキを持てば,ロックさながらのアグレッシブな彼を見ることができる上に,それはいつもの可愛らしいJUMPと違う雰囲気であるため,今後これは積極的に見せていったほうがいいんじゃないかなとボクは思っている.


 圭人のヘアスタイルとギターパフォーマンスについてここまで書いてきたが,つまり圭人は若い男性が模倣したがる要素の特に大きなものを持ち合わせているというのがこの節での一番の言いたいことである.

 まずは,圭人のそのような一面を好んでもらい,圭人自身のことに興味を持ってもらって,そして彼の所属するJUMPにも目を向けて,個人のときとはまた違う圭人,そしてJUMPのその雰囲気や関係性を好んでもらい,そして結果的にJUMPの男性ファンが増えるといいなとボクは思っている. 

② 海外ファンを増やす要素

 ギター以外にある彼の大きな武器はずばり「英語」である.彼はジャニーズ事務所に入所する前の子ども時代,5年間のイギリス留学へ行っていたということもあり,基本的には不自由なく英語を操ることができる.

 彼が通っていた上智大学の国際教養学部は講義の全てが英語で行われていたということ,そして,色々なサイトに彼は「一般入試」で入学したと書いてあるが,これは少々誤解で,上智大学の国教は「書類選考」か「公募推薦」の2種類の選抜方を用意しており,いわゆるペーパー試験というものは存在しない.

 それでも,その「書類選考」ではSAT等といったハイレベルなアカデミック英語における資格試験の結果を提示しなければならいので,圭人の英語力というのはこのような学術世界でも十分通用する力を持ち合わせているということが分かる.

 一見,安易な考え方にみえるだろうが,彼のこの英語力というのは海外ファンを増やすのに大きな影響を与えるだろうとボクは考える.アジアや欧米というポップカルチャーで盛んな先進国のJUMPファンは今でもそれなりに存在してはいるが,JUMPならもっとそれを広げられる可能性は十分にある.

 そう考える理由を圭人に絞って言うのであれば,彼が現在通っている「American Academy of Dramatic Arts」はおよそ130年続く演劇学校であり,多くの映画スターや舞台俳優がここの門戸を叩いてきたという歴史がある.ここで身につけられる技術というのは演技に通用するだけでなく,音楽をも含めた身体表象における根底の力を突き上げていくことで,単に演技の技術を身につけるだけでなく,生涯をかけて今後身につけていくであろう技術を取り入れるための身体を構築させることがこのスクールの主眼としている.

 圭人は現在,このような大きなミッションを掲げるスクールに通っていて,2年間の修行を積み重ね,今年の下旬に日本へ帰国することとなっている.ここで身につけられるポテンシャルというのは日本のみならず,世界にも通用するものであるということは,今までのこのスクールにおける歴史が証明してくれている.このことから,その実力を身近な存在とする海外のファンも今後増えていくんじゃないかなとボクは思っているのだ.

 また,コアなとびっ子でもあまり知られていないことであろうが,実はもう既に海外のファンは多く存在している.Twitterの世界では海外とびっこのコミュニティーは既に確立されているのだ.

 ボクがまだJUMP海外ファンと積極的な交流を持っていたとき,このようなツイートをしたことがある.

 このツイートをかいつまんでいうと,「日本人のとびっ子はもっと英語を勉強したほうがいい.JUMPは海外をも見据えて活動してるし,海外からのファンも徐々に増えつつあるよ」というものであり、これが多くの方々に拡散してもらえた.

 彼らは現在,海外ファンたち同士で交流しあい,英語や勉強したての日本語でコミュニティを形成しているのだが,未だマジョリティである日本人ファンとの交流は盛んとはいえず,海外ファンの方々も日本人ファンと密なコミュニケーションをとりたいと思っているようだ.

 ボクは個人的に日本人ファンと海外ファンが日本語や英語を使って交流しあう場面が至る所で見れる社会を実現したいと思っているのだが,それにはやはり圭人の力が必要なのである.

 韓国のアイドルを好むファンは頑張って韓国語を勉強して積極的に彼らの話す言語を習得しようとする.それと同じように圭人が頑張って習得してきた英語をファンたちもそれに近づきたいと必死になって英語を習得し,その暁に海外のファンの方々と熱くJUMPについて語り合う場面をボクは一度見てみたい.

 その場面は今までのジャニーズアイドルのファン文化にはまだ見られていないものであり,そんな文化を形成するにあたって実現のカギを担っているのがまさしく圭人なのである.

 なんせ彼は海外で修行し,他のジャニーズアイドルが持っていない経験やそれに伴うスキルを所持しているのだから.

圭人に思うところ

 彼はJr.時代(下積み時代)をあまり踏まずして,Hey! Say! JUMPに抜擢され,これまで活動を行ってきた.

 大抜擢であるとはいえ,Jr.の期間があまりにも短かったため、アメリカへの留学に踏み切る前の彼のパフォーマンスやトークは正直他のメンバーより劣る場面が多々あった.自信なさげ...みたいな.

 しかし,彼には彼しか持っていないような武器が複数あって,それはグループに新しい風を吹かせられるのではないかとボクは思う.それは,男性ファンや海外ファンを増やす要因として直結し,他のメンバーはじめ多くのジャニーズアイドルが持っていない要素であるとボクは考える.

 JUMPの秘密兵器として,今後活動していくことをボクは大いに期待するのである. 


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