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他者の意見に惑わされないために

はじめに

SNS上などでは、「20代のうちは、○○した方が良い」という意見をよくみる。

同様に、「成功するなら○○」「XXの仕事をするなら○○」という大きい主語の意見が散見される。

人はつい、それに引き込まれてしまう。また無意識のうちにすり込まれ、自分のアタマで考えられなくなってしまう。

エンタメとして聞く

大抵の意見は、特定の個人が、自分の経験をもとに話している。

世界に60兆の人間がいるうちの、たった一人の意見である。
しかも、その話しをしている人自身も、自分の全ての行動やその底にある動機を理解しているわけではない。つまる、思い出した一部の経験を、話しているだけである。

そのたったひとりの経験が、自分に当てはまる確率は、著しく低い。

もし、本当に人の経験を参考にしたいなら、統計学以外に方法はない。つまり自分の似た属性の人について、何千・何万というサンプルをあつめて、共通項やパターンを探ることだ。

ただ、統計ですらも、人の人生について数十年というスパンで膨大な追い続けることは不可能に近いので、正しいことが分かるわけではない。しかも時代は変わっていく。

もちろん、無意味なわけではない。個人のエピソードや経験は、話しとしては、面白い。
それをモチベーションに変えてもいい。ただ、あくまで「エンタメ」である。

言ってしまえば、音楽を聴いたり、映画を見たりするのと、変わらない。

気持ちが燃え上がり、何か行動しようと持ったり、情熱が生まれたりするのは素晴らしいことだ。癒やしや愛を感じるのもステキだ。

ただ、SF映画の主人公のように超能力が使えないのと同じで、他者の話もエンタメに過ぎない。

統計で言えば、N=1。サンプル数一人の意見でしかない。
どんなに凄い人・偉い人であっても、それは同じだ。

人間は皆、自分の人生を正当化して話す。しかも偉い人ほど、自信をもってるので、話し方に説得力がある。
だからこそ、とても厄介で「自分も同じようにせねば」と思いこんでしまったり、「自分ダメだなー」と落ち込んでしまったりするが、無意味である。

単純にエンタメとして楽しめばいい。同じようにやってみたいことがあれば、やってみればいい。子供が、ヒーローアニメの真似をするのと同じだ。あの感覚を大事にすれば良い。

人の「逸話」は、答え探しではなく、元気をつけるために聞けばいいのだ。

まとめ

人の考えを、楽しもう

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