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「君たちは今が世界」を読んでみた

久しぶりに小説を読んでみた。
小学校6年生の学級崩壊しているクラスが、数人のタイプの違う子供の視点で描かれている。それぞれの立場で色んな苦悩がある。いたいたこんな子、自分はこんなタイプだった、懐かしい気持ちにもなる。

一人一人考えることは違うはずなのに、同じ考えでいることや行動を求められる教室。目には見えないけど明らかなヒエラルキー、いつ自分もいじめや悪口の対象になるかわからない恐怖感があったことを思い出した。
決してぼんやりなんとなく学校に通っていた訳ではなかった。

大人になってからも、職場で閉塞感のようなものを感じることもあった。でも周囲の多数は常識ある大人だし、自分の振る舞いをどうすれば居心地よく過ごせるか理解できるようになったと思う。それに大人になるといろんな世界が広がる。自分で広げることができる。


色んな人がいて当たり前、個々の意見を尊重…簡単にいうけど、実行するのは大人の世界でも難しい。

子供たちも大人の想像以上に色んなしがらみの中で必死に生きている。
そんなことを思い出した本だった。

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