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この世界でいちばん美しくて尊いもの

あなたがそう思うものは
なんですか?


私の中で、人に訊ねてみたい
質問No.1!
…なのですけれど、
いまだ誰にもお訊ねしたことが
ない質問でもあります。

だって急にこんな質問されたら
ビックリしてしまうでは
ないですか。
下手したら、何その質問
私試されてる!?とか
怖がられてしまいそうですし。

いやいや、私としては
そんなつもりはなく、
あなたにとってのそれを
聞いてみたい、純粋に
ただ知りたいだけなのですけれど。
う〜ん。

そんなに身構えず、サラッと気軽に
訊ねてみたいですけれど。
肝心の、気軽に聞ける相手も
周りにいないしなあ…。
(友達がいない)

と、いうことでnoteに
お訪ねしてみた次第です。
ありがとう、海や空のように
懐が深く何でも受け止めてくれる
note!

あ。
あなたに聞いておいて、
自分が答えないのは
フェアじゃないですよね。

こほん。

私の答えは、
「幸せな王子」のラストシーンで
天使が神様の元にお持ちになった
ふたつの美しい魂です。

なんて。
直接言葉にするのが少し
恥ずかしくて例えを
ひいてしまいましたが。

そうです。
「誰かの幸せを心から願い、想う気持ち」
です。

石像になる前は不自由のない
王宮の暮らし以外は何も
知らなかった幸せの王子も、
最初は自分の都合を第一に考えて
王子の頼みを渋々引き受けていた
ツバメも。

誰かに幸せを分け与えることで、
自分も幸せな気持ちになると
気づいていき。
瞳を無くしてまで人の為に
尽くす王子を放っておけず、
ツバメも王子の献身に
寄り添い続け、そして…、

自己犠牲を尊いとは思いません。
出来ることなら、王子もツバメも
もっと生きていて欲しかったです。
他に何か方法はなかったのかなあとも
思います。

けれど、ああ。
王子もツバメも。
なんて美しいんだろう。
初めて読んだ時から今まで、
その感動が色褪せたことは
一度たりともありません。

誰かを想う気持ち。
冬の寒さについに耐えられなくなり
自らの命の終りを受け入れる
ツバメの最期の台詞が
忘れられません。

「僕、もう行きます。」
「ああ、そうか、エジプトに行くんだったよね。
随分長いこと君を引き止めてしまった。ありがとう、ツバメ。」
「エジプトではありません。死の家へ行くのです。」
「死…、ツバメ、君は」
「大丈夫です。死というものは、眠りのお兄さんみたいなものでしょう。」

眠りのお兄さん。
学生の時、原文の英文で
初めて目にした時は、
意味が良く分かりませんでした。

随分いい大人になった
今なら、言葉の裏に隠された
ツバメの想いが分かります。

「死なんて大したことではないですよ。眠ることとそんなに変わらないのですから、エジプトに行くことと大差ないです。だからどうか、王子様。ご自分を責めないでくださいね。」

死、という言葉をこれでもか、と
言葉のオブラートで包んで。
死の間際の最期まで、
王子を深く慮っていたツバメ。
王子を愛していたからです。

王子もツバメを大好きだった。
ツバメがあの世へ旅立ったその瞬間に、
鉛の心臓が真っ二つに割れた。

……………。
献身と愛。
誰かを想う気持ちって、
どうしてこんなにも
美しいのだろう。

ぐすんぐすん。
このラストシーンを思い浮かべると
涙がいつも溢れ出して
なかなか止まってくれません。

とと。
随分長くなってしまいましたが。
この、私が世界でいちばん美しくて
尊いと思っているもの。

これを何とか表現したくて、
二次創作を飽きずにやっております。
優しくて思いやりのある、
愛情溢れている人同士の絆!!!が
大好きでたまらないのです。
(好きになる人は皆そう)


王子とツバメのような
壮絶な美しさを、表現の目標の
一番星に掲げて。
これからもえっちらおっちら
創作に励んでいきたいと
思っています。

あなたが、美しくて尊いと思うもの。
創作の核になったりしていませんか?
自分にとって本当に美しいものって、
一生飽きないものだと私は思っています。

✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨

ここまで読んでくださいまして、
どうもありがとうございます!











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