送り先を間違える

蛇の餌を誤って都内の実家に送ったことがあった。

蛇の餌というのはすなわち「冷凍のネズミ」である。

受け取った母は最初イカかなにかと思ったらしい。細い尻尾がイカの足に見えたとか。

全貌が見えて叫んだとのこと。

私は都内の自宅で荷物を待っていたつもりだった。母からLINEが入ってすぐ保冷袋を手にダッシュした。着の身着のまま猛ダッシュである。電車には乗ったが。


次に送りつけたのはプロテインバーだった。
Asahiの一本満足プロテインバー。コンビニで気軽に購入出来るが、通販のまとめ買いがやはり少しだけお得だ。

やや場所を取る品物だが、母はきちんと保管していてくれた。
ちなみに味もおすすめなのだが、味見はされていなかった。

嵩張るので、持ち帰るのに少し苦労した。


今度はビタミンミネラルのサプリメントを送りつけてしまった。

こちらはまだ取りに行っていないのだが、荷物が実家に届いたかをLINEで質問したところ「今、受け取った。中身は何?」

やはり、ネズミの一件が効いていると見えた。プロテインバーは明らかに大きさも重さも違うから質問されなかったのだ。

近日中に取りに行くと伝えた。母に会う口実も出来るから、そう考えると私にとっては悪くない間違い。

しかしネズミだけは本当に、申し訳ないとひたすら謝った。

「小春が何か冷凍のご馳走を買ってくれたかと思った」

今も思い出して大変申し訳ない気持ちになっている。このセリフ。開けた時の母の心境を思うと、本当に、地面にめり込むような気持ちになる。

送り間違い、皆様もご注意を。
そして楽しい通販生活を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?