Google Playで遊べる雰囲気のよいフリーゲーム、インディーゲーム、カジュアルゲーム

遊んだスマホゲームを振り返ってみたらいろいろ出てきたので、プレイ履歴や気になっている作品の整理と紹介をします。
「雰囲気の良い」という表現は独断です。必ずしもコージーゲーム(心地よさを重視したゲーム)を指すものではなく、個性的なもの、他の作品にはなさそうな独特な雰囲気を含んでいます。

フリーゲーム

exp!a -エクスピア-

遊園地を作るために探索をしながらアイデアの素となるアイテムを集めたり、ほかの登場人物の話を聞いたりするゲームです。
システム面が特徴的です。主人公は他の人から聞いたセリフをコピーすることでしか話すことができません。いろいろな人たちに話しかけてセリフを集め、コピーしたセリフで他の人に話しかけます。ほぼ毎回、会話の始まりが脈絡のない一言から始まるため、話の流れの予想がつきにくく、「このセリフをあの人にぶつけたらどうなるんだ…?」と好奇心がくすぐられるゲームでした。

昔懐かしいドット絵とBGMでメルヘンチックな雰囲気が素敵なゲームです。とある人物にのみパートボイスが付いていて、これもまた物語に"深み"を与えています。

移動の操作がゲーム内のタッチパッドで行うため、慣れるまでに時間がかかるかもしれません。Steamに移植されたので、そちらの方が操作しやすく感じる人もいるかもしれません。

Google Playが年末に実施しているアワードのインディー部門に入っていて知ったゲームです。スマホゲームにもインディゲームという枠が浸透してきているのだということを実感しました。

her tears were my light

"分岐点まで巻き戻しができる"テキストアドベンチャーゲームです。
時間と宇宙を象徴する2人の少女の物語ですが、微量ながらサイコホラー的な描写があります。
マルチエンディング3種類のうち2種類しか回収できていないため、いずれまた遊びたいと思っています。
エンディング後にフォトスタジオ機能が解禁され、背景と人物のポーズを組み合わせてイラストを作ることができます。画像データとして端末への保存も可能です。この機能は他のゲームでも欲しいな、とちょっと思ってしまいました。
説明文にあるプレイ時間1時間以内とありますが、個人の感覚としても、全ED回収のための周回も含めて、そのくらいで収まると思います。

終わる世界とキミとぼく

核ミサイルが発射され、終末を迎えた世界で、主人公の少年がクラスメートの少女と生き残りを目指すテキストADVです。

探索をして物資を手に入れながら、拠点を拡張したり探索範囲を広げたり、といったことがメインです。
体力、精神状態、腕力、知力といったステータスがあります。体力と精神状態はイベントの内容によって消費量が変わります。
腕力と知力は経験を積むと増加し、イベントの進行に影響する場合があります。ただ、その恩恵を実感できるところまで生き残るのが難しいと感じます。

探索によって起きるイベントはランダムのようで、運ゲーにも見えます。しかし、選択肢の選び方によって状況の悪化を最小限にしたり、状況を改善したりすることができます。何周も繰り返して"最適解"を判断できるようになることが重要です。
ただし、イベントは多種多様なのでストアページ説明文にある通り、プレイヤー同士での情報交換ができるとグッと楽になるのかもしれません。
また、手に入るアイテムに関しては完全に運です。アイテムが必要なイベントへの対処や拠点の整備にこぎつけるためには、相当な日数を生き延びる必要があります。
中断セーブはログ閲覧画面から可能です。

生き残りテキストアドベンチャーというと「ナツノカナタ」を思い出しました。システム面は似ていますが、どちらも攻略途中でいったん中断しているので、いずれ双方の比較レビューとかできたら面白いかもしれません。

EDDA Cafe Visual Novel

※日本語未翻訳
※フリーゲームですが、itch.to経由で投げ銭が可能。(下記リンク参照)

 name your own priceに希望額を入力すると作品を支援できます。

時間を巻き戻すことができるカフェを舞台にしたビジュアルノベルです。
言葉の解釈が肝となるビジュアルノベルの未翻訳作品を自力で遊ぶのが難しそうだと思い、積んでいます。
スクリーンショットを保存して分からない単語を検索したり、文字を抜き出して翻訳アプリを通したりできないか考えていましたが、けっこう大変そうです。

フリーゲーム以外

スライドプリンセス

※最終更新日が2016年で止まっているため、互換性の保証がありません
※ヒント確認時に動画広告
※課金要素無し(広告解除不可)

スライド操作で主人公のお姫様を操作して、城の地下通路を探索する謎解きゲーム。アイテムを組み合わせたり、ギミックを発動させたりして、階段まで向かいます。

謎解きの難易度は、序盤は楽勝で中盤以降はヒントがあれば進めるという感じでした。コレクション要素のカードをコンプリートするのが大変でした。

「When the past was around.過去といた頃」以後、ポイント&クリック型のアドベンチャーゲームをよく遊んでいました。そうしたゲームにもアイテムを組み合わせて特定の場所で使うタイプの謎解きがたくさんあるので、このゲームをプレイした経験が活きたように思います。

ステージ終了時に進行する物語が印象的なゲームでした。

愛は小さなことで

※課金要素はヒント表示時に現れる広告の解除(おまけ背景画像3枚付き)

水彩画の特徴的なアイテム探しゲーム。
線画の中から指定されたオブジェクト(多くは数字やハートマーク、そこにあるのが不自然な物体)をタップすると、色が塗られていきます。全て見つけると水彩画が完成し、カップルのデートの様子や恋人を思うモノローグが表示されます。

現時点で288枚の本編イラストが収録されています。1組のカップルのイチャイチャだけを、よくもまぁ288枚も描いたものだなぁ…
世界観や雰囲気を守りつつ、同じ題材をバリエーション豊かにたくさん描くってめちゃくちゃ難しいことなのでは…

ステージを進めていくと、本編イラストとは別に「背景画像」が解禁されます。背景画像は端末に保存したり、SNSでシェアしたりすることができます。
BGMはアコースティックなものが多く、寝る前に聴くとリラックスできそうな感じです。ゲーム内の音楽から全曲鑑賞できます。
こういうのもコージーゲームに含まれるのかな。全体的に心地の良いゲームです。目がものすごく疲れることを除けば。

天国旅立ち -heaven travel-

※香港の開発者のゲームです。公式の画像の表記が「天國旅立」になっている場合があります。
※広告による放置時間の短縮やアイテムの獲得があります
※音ゲーパートの楽曲とタンポポ(ゲーム内通貨)の販売あり
※無料で最後までプレイ可能

美しい草原で目覚めた記憶喪失の少女ロフェンが、緑色の水晶から「記憶のかけら」を集めて記憶の樹を復活させるよう頼まれる。
距離と持ち物を指定してロフェンに旅をさせて記憶のかけらを集める、いわゆる放置ゲーム。
緑色の水晶は記憶の樹に宿る木霊で、ちょっと毒舌だけどどこか憎めないパートナーといった感じです。
集めた記憶のかけらを調べると、ロフェンの記憶が少しずつ明らかになっていきます。

旅立ちやアイテム購入に必要なタンポポは「放置」「課金」「広告視聴」「記憶パズル(中盤で解禁)」「ロフェンについてきたお客さんにおみやげを渡す」「記憶のかけらの重複入手」などで入手することができます。アイテムを購入したり、物語を進めたりするとタンポポが生えてくるペースが上がります。

後半になると記憶のかけらが重複するようになりますが、持ち物の選び方で望んだ記憶のかけらが手に入る確率を上げることができるので、それほど苦戦はしませんでした。

継続的にアップデートが行われ、ローカライズの改善、待ち時間に遊べる音ゲー要素の追加、ロフェンのパートボイス追加(CV:花澤香菜)など、コンテンツ追加と改善が大きく進みました。
声優に疎いので調べてみたところ、有名作品にたくさん出演する大物でびっくりしました。

欲を言えば、木霊にもパートボイスが付いてほしいのと、記憶のかけらを見るときにもボイスが付くと物語の臨場感が高まると思いますが、贅沢な話かもしれない。

記憶のかけらのイラストは端末への保存やSNSでのシェアが可能です。
美しいイラストを眺めるだけでも雰囲気に浸れます。一時期、壁紙としても使っていました。美しい世界観は必見です。イラスト集を買おうか迷っています。

ふしぎの森でコーヒーを

※広告視聴によるアイテム獲得あり(視聴は任意)

焚火の音を聞きながらコーヒーノキを育てて、ソロキャンプを楽しむ放置ゲーム。これもコージーゲームになるのかな。
物語は控え目で雰囲気に浸るための補助として機能しています。とにかく眺めて雰囲気に浸ってくつろぐ。そんなゲームです。

この手の放置ゲームは、スマホの中に箱庭や居心地の良い世界を構築し、手元にいつでも置いておけることに価値があるような気がします。
インターネット接続が必要な要素や画面表示の工夫は必要だと思いますが、スマートウォッチに対応できると、アクセサリーやリラックスの道具として使えるのかもしれません。眺めるだけでよく、ほとんど操作する必要がないという特性が逆に活きるのではないでしょうか。(自分が知らないだけで既にあるのかもしれませんが

Lumino City

※買い切り課金
※Google Play Pass対応

全て手作りのペーパークラフトによって構築された世界で謎解きをしながら町の管理者である祖父を探すアドベンチャーゲーム。
祖父が残したマニュアルにいろいろなヒントが記されていますが、マニュアル中の文字は翻訳されていないため、図解の意味が分かりにくい場合は翻訳や攻略サイトが必要になるかもしれません。
私はマニュアルと仕掛けの解読に手間取ってクリアできずにいます。

また、画面の小さいスマホだとやや見づらいかもしれません。大画面かつ高性能なタブレットがあると快適なんだろうなぁ…

Inked

※買い切り
※Google Play Pass対応

引退を決めた主人公の武士と恋人の愛子が、羽に傷を負った小鳥を発見し、小鳥にケガを負わせた犯人を捜して冒険を始める物語。
手書きの世界観に惹かれて、とりあえず第1章までプレイしました。
どうやら主人公はこの世界が画家の描いたものを認識していて、画家も物語の進行に介入しているようです。
低音が響く静かな音響と、筆で書かれた水墨画のようなビジュアルがマッチしています。