#47  練習試合

日曜日、私と妻は、孫のしょうとの野球の練習試合を見に行った。グランドについたのは午後1時30分ごろだった。第2試合の3回の裏、しょうとのいるチームの攻撃が始まる時だった。

私たちは、バックネット裏から野球を見ていた。その時点では6対3でしょうとのチームが負けていた。打席に入ったしょうとはライト前にヒットを打った。すかさず2塁・3塁へと盗塁。次の打者のピッチャーごろを打った時に、しょうとは3塁から、キャッチャーのタッチをかいくぐり、飛び込むようにホームインした。それをきっかけに、3回だけで5点をあげて逆転した。

新しい小さなユニフォームを着た小2のボールガールズが、打撃の後のバットをバットスタンドに丁寧に整理していた。ヒットで出塁したり、チームに得点が入ると、小さい手で熱心に拍手していた。

しょうとはホームインしてベンチに帰り、その後私のところに来た。「おじいちゃん、第一試合で3塁打をうったで。」と小さな声で言ってすぐにベンチに帰っていった。

第二試合が終わって、応援に来ていた娘と会った。「しょうとは、第一試合で、ライト越えの逆転の3塁打うったわ。それまで残塁が多かったので、私ら応援している者もスカッとしたわ。あの子らいつものことやけど、試合に勝ちたいんやわ。大会でも、練習試合でも勝ちたいんやわ。監督さんに落ち着くように言われてるけど、勝ったらテンション上がって監督さんの言うこと聞いてへんわ。監督さん、普段の練習でも今日のように、テンション上げてほしいわ~とぼやいていたわ。」と娘は言った。

昨日、雨が降ったせいか、山の若葉が鮮やかに見えた。さわやかな風が吹いて、すごしやすい晴れた一日だった

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