#45 はなれぎわ
娘夫婦が共働きをしているので、私は、孫が保育園の時から放課後の世話をしている。孫が学校から帰る前の午後2時ごろには、電車に乗って娘夫婦の家に行く。孫が帰ると、宿題をするのを見てあげる。曜日によっては、書き方教室やテニス教室などへの送迎をする。夕方には一緒にテレビやYouTubeを見てすごすことが多い。
娘から「6:05着です」「6:32着で帰ります」「会議で遅れます。7:32着です。ごめん。」と毎日帰る時間のメールがくる。今は、帰る時間がわかると私は駅に行く。娘が降りる電車に私がのる。駅のホームで交代をするのだ。電車のドアの付近で、娘が「ありがとう。」私が「頑張ってたで~」というくらいの会話をするぐらいだ。
去年の秋まで「おじいちゃん帰るわ」というと、しょうともりこも「ママが帰るまで帰らんといて。」と言った。私は、娘が帰ってきてから家で交代した。
秋の終わりには、「おじいちゃん帰るわ。ママと駅で交代するわ。」というと、しょうとは「バイバイ」と言い、りこは玄関に来てグータッチをして、私が外に出るとすぐに内側からカギをするようになった。
今年になると、「おじいちゃん帰るわ」というと、しょうともりこも「うん」とか「バイバイ」と言うだけになった。相変わらずYouTubeは見続けている。私の顔を見たり、さよならと手を振ることも少なくなった。
今の私は、しょうとやりこの家から帰る時、『子供だけで大丈夫かな?』との不安や心配な気持ちになることはない。それが、いつからとか、何かのきっかけがあったというのでもない。気づいた時には、はなれぎわの不安がなくなっていたのだ。それが、孫の「成長」や「自立」の一つの側面なのだ。
#子どもの成長記録
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