#70 合同チーム

「おじいちゃん、近いうちに、おじいちゃんの家の近くに練習試合に行くことになったで~。来てや。」としょうとは言った。「行くわ。詳しいことはママに聞くわ。」と私が答えた。

「それとな。先週から俺らの少年野球のチームが、別の野球チームとで合同チームを作ることになったんやで~。」としょうとが言った。「へえ~。そう~。けど、どうして~」と私が言うと、「俺らのチームは6年生2人、5年生が4人しかいやへんねん。向こうのチームは6年生がいやへんねん。5年生が中心のチームやねん。それで5年と6年で15人ぐらいの合同チームになったんやで」としょうとは言った。

「向こうのチームのこと前から知ってたん?」と聞くと「名前は知っていたけど、一緒に練習したことがなかったわ。となりの市のチームやし、少し離れたところにあるからな~」と答えた。

「新しいチームに慣れるまで、ちょっと時間かかるな~。練習のやり方もサインも違うからな。やっぱり合同チームは大変と思うで~」と私が言うと、「おじいちゃん、俺は合同チームになってよかったと思うで。今まで、俺らのチームは試合で負けることが多かったわ。6年と5年の部員が少ないのでしゃーないわ。けど、合同チームになってメンバーが倍以上になったんやで。合同チームになったその日に練習試合があって、この前の大会のベスト4のチームに勝てたんやで~。やっぱり、俺ら、試合には勝ちたいねん。勝ったら楽しいしな。それと、試合に負けたら疲れるけど、勝ったら疲れへんわ。すぐに、向こうのチームとも仲良くなったで。もう、チームワークもばっちりやで~。来年は6年中心のチームになるから絶対優勝しようとみんなで言ってるねん。」

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