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#147 最強ノック

 冬のグランドで守備練習が始まった。子どもたちのあいだで、『最強ノック』とよばれているノックが始まった。


 全員がレフトに集まり、レフトフライから始まった。レフトフライが成功した子どもは、センターに移動した。失敗した子どもはレフトに残り、再びチャレンジした。
 
 守備位置は、レフト⇨センター⇨ライト⇨サード⇨ショート⇨セカンド⇨ファーストと移動した。外野はフライのキャッチ。内野はゴロのキャッチとファーストへの送球だった。
 

 ノックのすごろくゲームのようだった。何回かのノックで、子どもたちの守備位置はばらばらになった。ノッカーも、子どもの守備の実力の差を考えて、ノックをしてくれていた。
  

 外野フライでつまずく子や、内野ゴロや送球でつまずく子らがいて、守備位置が離れたり、追いついたりするノックを見ている私には面白かった。子供たちも、競い合うノックを楽しんでいた。
 
 ノックに成功した子には、コーチもメンバーも「ナイスプレー!」と大きな声で称賛した。失敗した子どもにも、みんなの励ましの声が飛び交った。
 

 夕暮れには、西風が強くなってきた。しかし、グランドの子どもたちからは、元気なかけ声が聞こえてきた。
 
 @子供たち 
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