#232 お地蔵さん
梅雨の雨が小降りになった10時ごろに、私はお地蔵さんの草刈りに行った。アスファルトの隙間に生えている草は元気だった。私は、ナイロンカッター用の草刈り機で、草を削り取るようにした。
お地蔵さんは、私のところで歯痛地蔵といわれ、三差路のすみでまつられている。
昔は歯が痛くてどうしようもない時に、苦しみを取り除いてくださるお地蔵さんだったのだろう。
このお地蔵さんは、この先にある集落の入り口にまつられている。遠くからあるいて帰ってきた人に、ここまで帰ったので安心だという旅の安全を守ってくれていたの去ろう。
私は、近くにあるびしゃこをとり、花立に入れて、無事を祈った。
しばらくすると、また、たたきつけるような雨が降ってきた。
#ふるさとを語ろう
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?