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見方日記 10/1〜

雑然とした日常のメモのうち「見方」とも言えるようなかすかな断片たちが居場所を求めている。

10月1日

昆虫のハンミョウは、
別名ミチシルベともよばれている。

ピョンピョンと、人間を道案内しているかのような様からだが、

その実、人が近づくと飛んで逃げ、1〜2m程度飛んで着地し、度々後ろを振り返る。ただこれを繰り返しているにすぎない。

しかし、たしかに道案内しているように感じる。

昆虫のプログラミング。

佐藤先生の『毎月新聞』にも、御影石に産卵しようとするトンボの描写があった。

トンボにとって、キラリと反射する面は、イコール水面だと勘違いされてしまうという見立てだ。

ここにも昆虫のプログラミングが見出せる。

プログラミングロボットキットは、往々にして大きいが、仮にもう少し小さいサイズのものたちを、かわいいサイズのものたちをプログラミングしたら、ハンミョウやトンボのような世界観が描きやすくなるかもしれない。この場合「描く」という概念とは違うだろうが。じゃぁ何かと言われると今は特にアイデアはない。

10月2日


字は空になりたかった。



子はハエに聞いてみた。

「どうしたら、キミみたいになれるの?」



ハエは答えた。

「きみが旅に出ればいいんだよ。

 そしたら、宀の下は空になる。」

10月3日

120mmの食パンをくわえながら、

0.0075kmの一歩を踏み出し、

玄関を飛び出した。



空を見上げる。



この空は、測れない。

10月4日

こみとこひ

ロボットとの共生時代における

指示代名詞

ASAPはテレックス時代の名残表現だそうだ。

もしくは、MSGやMTGも。

社会的にはプロトコルは規格化して統一の方向に圧力をかけたほうがいいが、

遊び的には、ローカルなプロトコルを乱立させたい。そのほうがなんか楽しそうだから。

地域通貨も似たようなところがあるのかもしれない。

10月5日

カメラの占有

JR藤沢駅のホームのキヨスク前で、記念撮影している人がいた。

そのキオスクは、昔の東海道の車両をデフォルメして模していて、かわいい。だから、記念撮影。

カメラを向けた先の空間は、その瞬間、カメラマンとそのグループによって一時的に空間占有されたような感じになり、

特にホームとなどの狭い空間では、その占有具合が意識上にのぼり、気になる。

このカメラの占有に似た、空間の準占有みたいな現象を考えてみたい。

酒井高徳選手のインタビュー

――室屋成(ハノーファー)選手を左サイドバックとして使う手もありますしね。

「彼はドイツ2部にいるんで、ハノーファーの試合はよく見てるんですけど、現地の評価も非常に高いし、彼自身もすごく頼もしくなったなと感じてます。やっぱり海外は人を変える場所なんだなと改めて思いますね。」

空気階段さんのインタビュー、もぐらさん。

「幸せ」とはどんなことだと思いますか?

もぐら:幸せな瞬間はいっぱいありますよ。メシを食ってるときや、子どもに食べさせているときとか、環七通りで子どもに車を見せて「ぶーぶー」って言っている姿をながめているときとか。でも基本的に幸せだなっていう感覚って本当にふとくるものであって、人生のなかのご褒美みたいなものじゃないですか。

10月6日

1000%の成長率

という文字面のかっこよさ。

成長率の文脈では、100%を超える%数値をよく観察されるので、うれしい気持ちになる。

「西の方に浄土はあるんだってさ。」



江ノ島の展望台から

落ちていく夕日を背に光る

富士山を見ながら、



まあ、そうかも知れないね。



と心の中で思った。

10月7日

「日本だけで100万枚売るより、
 10ヵ国で10万枚売るほうが健全だ。」
(坂本龍一)


「1つの仕事だけで30万稼ぐより、
 3万の仕事を10個もつ生き方を選ぶ。」
(伊藤洋志)

記憶による抜粋。

花壇の上を走る3歳の男の子とピタリと目があった。

ちょうど身長差分の高さということだ、花壇が。

関東で震度5。

「東京タワー

やけに空がオレンジだなと思ったら東京タワーがすごく光っていた。地震があって電車も首都高も止まってしまって帰宅難民の目印になるようにとのことらしい。ありがたいよね。東北大震災の時も同じく照らしていたんだって。あの日は永遠と歩いて帰ったなー。」

Twitterより。

10月8日

中村太地七段の言葉。

「駒がこのような形で配置されていたら、自分の思い描く将棋が実現できる」

 それを脳内でイメージしていく作業が、将棋における「構想」と私自身は考えています。例えば詰将棋(※王手の連続で相手玉を詰めるパズル。終盤力を磨く教科書ともされる)を考える時に出てくるものでもあります。

その際、脳内でどんなイメージを描いているのか。難しい詰将棋に臨んでいる時の状態を言語化すると、駒の配置を見て――しらみつぶしに手を考えているだけではありません。

「なんとなくこういう形で詰みそうだな」
「この駒をこう捌いたらよさそうだな」
「あの玉をこちら側に持っていきそうだな」

 そういう風に考えたりすることもあるんですね。


「うどんのコシの秘密は、
 グニグニとまわしてこねて、
 中を層状にすることにあるんだよ。」


へー、そうなんですか。

なんて、気のない返事を返したことを
後悔するくらい、うどんはうまかった。

うどんを切って
断面を見ることは野暮というか、
できない。

(仮に見たとしても、
 白くてよくわからないだろう)

だから、
クロワッサンをつくる工程と
その断面を想像しながら、
食感によって、確認した。

うん、たしかに、層状。

食感の解像度は、思いのほか高かった。

10月9日

幸せなら、手をたたこう!



幸せなら、手をたたこう!!

♪♪

幸せなら、手をたたこう!!!

♪♪♪



お遊戯会につき合ってくれた彼女。

だんだんと弱々しくなっていく
その両の手の間は、

幸せとの距離を表しているみたいだった。

(アニメーターの)タン・セリをしたって世界中から才能がきて多国籍軍になった。そうすると、芝居がいいんですよね。

たとえば、トトロの腹が凹む。あの凹み方は宮崎駿しか描けない。

アーヤと魔女のチームの芝居がいい。あのチームともう一度つくりたいというモチベーションがあった。

(鈴木敏文さん)

80すぎりゃーあとは死にゃあいいんだから。
70はまだ若いよ。

仲間ももうだいぶこの世にいないけどね。

本との日々が楽しかったんだ。
新しい読書の習慣を求めて、やれることを。

のめり込みの気配。樹木希林。1970年。ドキドキした刃物を持って人と付き合ってるから怖い。

大きく言うと、仲間。

(津野海太郎さん)

宮さん、高畑さん。めちゃくちゃすぎて、辛いとかしんどいとかない。

わがままとは自由。
自分勝手とは違う。

(鈴木さん、津野さん)

10月10日

新聞の見出し

「気象庁 敗北宣言」

いったい、何に負けたというんだろう?

地球? 大気?
予報がハズレなんだよー
という世間の声のプレッシャー?

何と戦っているんだろう?
気象庁は

10月11日

横断歩道の信号が青になった。

今、自分の目には見えていない
この右斜め上の信号機の表示も
青になったことだろう。

システムの知識もさることながら、

なにより、
向こう側の人が渡り始めたことが、
そのことを表している。

今日はもともと祝日だった。
東京五輪の影響で平日に。
紙のカレンダー修正間に合わず。
なので、上から黒いペンで
赤字の11を塗りつぶすという手段に。


10月12日


神社の透明な賽銭箱。

という強い存在感。

松木さんが話すと、
設定した音量よりも大きい。
気のせいか。

岡田さんの解説。
互いの距離をはかりながら、ゾーンで守ることをローピングっていうんですけど、今はそのロープをといて、マンマークでいってますね。状況によってローピングとマンマークをスイッチして使い分けています。



1 3 5 7 9
2 4 6 8 10
の数学問題


---問題---


碁石がたくさんあります。

1個,3個,5個,7個,9個,…と奇数個ずつ取っていくと
7個あまりました。


次に,2個,4個,6個,8個,10個,…と偶数個ずつ取っていくと,
2個あまりました。

さて,はじめに碁石は何個あったでしょうか?


------------

さあ、どう解くか?

方程式をつくってみようと思ったとたん、

となりの男子が、「32個!」と答えた。


はや!
え、どうやって答えだしたの?
と聞くと、


碁石を
1個,3個,5個,7個,9個,…と奇数個ずつ取っていくと
7個あまっています。

そこで,この7個から1個ずつを順に,

1個,3個,5個,7個,9個,…に付け加えていくと,

偶数個ずつ取っていったときと同じ状態になります。


偶数個取っていったときのあまりは2個でしたから,

7個から1個ずつ加えていって,2個あまるときまで付け加えればいい

わけですから,7−2=5

より,奇数個列の5番目の9個までに付け加えることになります。

したがって,碁石の総数は,

(1+3+5+7+9)+7=32個

10月13日

40℃の熱に比べれば、38℃なんてなんのその。

◎◎に比べれば、◯◯なんてなんのその構造。

それにしても、
なんのその
ってかわいい響きだな。

枠を飛び出すと、より大きく感じる。

これは漫画のコマでの気付きだが、
言葉尻だけとらえて、
もうちょい一般化しても当てはまりそう。

10月14日

天井がぶち抜かれている。

穴、穴、穴。

マリオの仕業だろうか。

と想像をした次に目線を落とすと
地面のほうには、
その穴を生み出したであろう
マリオが現出するから面白い。
(もちろん頭の中で)

ケバブ屋のおじさん、
ビジネスカタコトを駆使していた。

ほんとは日本語ペラペラなのに。

10月15日

ウォーキングディクショナリーがいる?ある?んだったら、

フライングディクショナリーも
ランニングディクショナリーも
スイミングディクショナリーも
いる?ある?に違いない。

ディクショナリーだらけの世界観。

しかも

「おまえは、おれに書かれているかな?」

「フライングディクショナリー、、ないーー」

とか言ってそうで、平和な相互世界。

小島秀夫監督。デスストの企画。

人類は棒と縄から発明した。
ゲームの世界は棒で殴り合うゲームばかりだった。だから縄で繋ぎ合うゲームをつくった。

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