弱さはきっといつか強さに

3月、友人と話していて、「弱さを見せない人」というものが会話に上った。
世の中には弱みをできるだけ見せず、できるだけ精神的に強い、完璧な人間を演じようとするような人もいるような印象を受ける。

ただ、弱みを人に見せない人が果たして精神的に強いのだろうか?
僕は違うんじゃないかな、と思う。

逆に、弱みを人に見せられる人の方が強いんじゃないかなと思う。
そして、弱さはきっといつか強さになる、なんて思う。

そう思う理由は2点。
①弱みを人に見せられる人の方が、人に弱みを晒してもなお不安定にならないような余裕や自信がある。

②人の弱い部分を知っている人は、同じ弱みを持つ他人に対して理解がある。特に、その弱みを克服した時は、余裕もでるし、より相手に寄り添えるようになる。

③弱みを全く見せない人なんていない。きちんと見せられる人の方が自己管理できていると思う。

これは、心理学などの学術的な素養がないから、完全に僕個人の推測になるけれど。

①、②、③についてそれぞれ少し補足。

①の補足
自己肯定感が低く、自信がない人ほど(もしくは強いリーダー等になりたい人間)、自分を大きく見せたがる。
弱みを見せて、少しでも自分の見かけの強さが減じることに抵抗があるのだと思う。

①弱みを人に見せられる人の方が、人に弱みを晒してもなお不安定にならないような余裕や自信がある。

②の補足

②人の弱い部分を知っている人は、同じ弱みを持つ他人に対して理解がある。特に、その弱みを克服した時は、余裕もでるし、より相手に寄り添えるようになる。

誰にでも弱みはあると思う。
僕もあるけれど、それを克服できた時は少し自分に自信が持てるし、余裕が持てるようになっている気がする。
そして、自分と同じような人がいたら、共感できるし、前よりは少し相手の立場になってものを考えられるようになる気がする。

組織でそれぞれのポジションごとに何らかの苦しみを抱えることはあると思うけれど、大概それを理解できるのは似たようなポジションや役割を経験したことのある人間だと思う。

③の補足

③弱みを全く見せない人なんていない。きちんと見せられる人の方が自己管理できていると思う。

これは一例だけれど、強い人間でありたくて、弱みをできるだけ人前で見せずに進んできた人間って、どこかで限界がきて、崩壊して、その時に誰かに頼って、という風になっている印象がある。
結局、そうなるのであれば、他人に弱みを晒して、少ししんどくなる度に誰かを頼って、ストレスのガス抜きをできる人の方が、自己管理できていて、自立しているように感じる。
(畢竟、人間は一人では生きられないしそれくらい頼ることは必然だと思う。)

・・・というのが、①②③の補足。
こんな感じで、弱さを晒せる人の方が良いと思っている。

自分の弱さを外に晒すかどうかは、きっと人によって考え方が異なるだろう。
けれど、強い場面ばかりを他人に見せている人が、本当に精神的に強いのかというとそうではないと思う。

ただ、相手に信頼されたくて、この人なら大丈夫って思ってもらいたい場合は、弱みを見せることが良いのかは微妙だと思うけれど。
弱みを見せた方が親近感が湧いて、逆に信頼しやすくなる場合もあると思う。

すっごい雑にまとめると、自分の弱さの扱い方、弱さを理解していることが、人としての強さになるのだと思う。
はじめは単なる弱みだったことが、実は強みで、いずれもっと強みになって、ということがあると思う。

だから、弱さは強さ、弱さはきっといつか強さに、と思うようになった僕でした。

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