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出願した全ての海外大学院に合格した現役学生が出願準備について語るシリーズ⓪:スケジュール編(教育系・人文科学系向け)

こんにちは。Kokiです。

以前から投稿の準備はしていたのですが、これから海外大学院の出願を考えている向け方に海外大学院の出願準備について、以下のようにシリーズに分けてお話ししたいと思います。
⓪スケジュール編
①学校選び
②出願書類

筆者は2023年8月入学を目指し、2022年3月くらいから準備を始めて、以下5校の大学に出願し、全ての大学/Programから合格をいただきました。

  • (米)Purdue University, M.S. in Education, Learning Design and Technology←進学

  • (米)University of Texas at Austin, M.A. in Learning technology

  • (英)University of Manchester, MA Digital Technology, Communication and Education

  • (英)Newcastle University, MA Education International Perspectives

  • (NZ)University of Auckland, MA in Education

ちなみにこれらの大学はIvy LeagueやOxbridgeなどに属するいわゆる"超トップ校"ではありませんが、基本的にQSやTHEなどの世界大学ランキングにおいて50~100位周辺にランクインする世界トップクラスの大学です。筆者がこの大学を出願すると決めた理由は学費面(これらの理由から超トップ校に出願するには至りませんでした)と教授が行なっている研究テーマとの相性に基づいています。

★注意★

  • この記事はある程度海外大学院の出願のために何をしなければいけないかを把握している人で、合格のためのTipsを現役の学生から聞きたい、と思っている人に1番フィットします。「海外大学院出願には何したらいいかまだあまりわかっていない」という方はまず海外大学院の出願に関する基本的な情報がよくまとまっているこちらのサイトからご覧ください。

  • 筆者はあまり長い文章を書くのが得意ではないので、要点をかいつまんで箇条書きなどにして書きたいと思います。

  • 筆者の専攻はLearning Design & Technology(教育工学)ですので、人文・社会科学系の方の出願にはかなりフィットしますが、自然科学系の専攻で出願される方には必ずしもフィットするとは限りませんので、そこのところご承知ください。

今回は⓪出願までの全体のスケジュールについてお話しいたします。

筆者の出願準備(時系列順)

私が出願した時のスケジュールを(雑に)以下に記します。

2022年

3月: 留学決意・情報収集開始
4月: 推薦状依頼(推薦状って何?という方は、次回以降②出願書類の投稿をお待ちいただくか、ググってみてください)
5月: SoP/Resume執筆開始・IELTS受験
7月: 推薦状打ち合わせ
9月: 地獄のSoP壁打ち(Xplaneメンタープログラム)
10月: 教授との面談
12月: 出願完了(全5校)・(英)University of Manchesterから条件付き合格通知

2023年

1月: (英)University of Newcastle から条件付き合格通知,(米)Purdue Universityから合格通知
2月: (米)University of Texas at Austinから合格通知, (NZ) University of Aucklandから合格通知

出願までのスケジュール(例)

スケジュールについて知っておくべきこと

  • 学校選びは出願の10ヶ月前には始めておきたい。

  • IELTS/TOEFLの受験・スコア獲得は遅くとも7月くらいに済ませたい。早ければ早いほどよい。

  • 奨学金の応募は大学院出願前から始まっている。(9月くらいにJASSOがあったり…)

    • 奨学金出願準備は6月くらいには始めておくべき。

    • 特に人文系の修士で進学を目指す方は、TA/RAをもらい授業料が免除になる望みは超薄いので、出願準備と同時に奨学金出願の準備も始めましょう。

絶対にやるべきこと①
「指導教官を希望する教授/現役生/卒業生とのオンライン面談」

海外は1にも2にもコネクションですので、出願前に教授とPersonally knownである状態を作ることが非常に重要だと思います。僕がコンタクトを取った1人の先生はSoPの添削まで手伝ってくださいました。最初はコンタクトに抵抗があると思いますが、やってみる価値は確実にあります。

指導教授との面談

  • 教授との面談で合否が決まることはありません(もちろん好感触であれば評価は上がるかもしれません)が、自分とのフィット具合を測るチャンスです。

    • メールの対応などからもその人となりがわかります。時期にもよりますがメールの返信に何週間もかかったり、"Nah."だけで終わるような人(そんな人は稀ですが)に指導してもらいたいと思うかどうかはその人次第でしょう。

  • 大学Webサイトでe-mailを探すか、LinkedInでメッセージを送って、オンラインで面談をお願いしてみる。(メッセージの例を有料欄に書いておきました。そんなに高くないのでもし必要な方はみてみてください。)

    • もしできなければセミナーに参加して接触を試みてみる。

  • 当然教授の論文はいくつかよんで、基本的な研究興味を把握しておく。

  • またプログラムの授業題目くらいはWebサイトでもわかるので把握しておく。

  • 面談で聞くべき内容:

    • (自分の興味を話して)自分が学びたいことがこのプログラムでは学べるか、教授の興味とフィットしているか

      • ここで好感触がつかめればかなり合格の確率が上がると思います。好感触でなくても、単に興味のフィットの問題なので、気にすることはありません。他の教授を当たりましょう。

    • 今取り組んでいるプロジェクト

    • Funding Opportunityはあるか

    • 生徒は今とっているか

    • プログラム全体について

      • 他に自分の興味に合いそうな教授はいるか

      • 留学生の割合

      • バックグラウンド

    • 他の現役生を紹介してください

    • 教授が主催するセミナーや参加予定の学会はあるか

現役生/卒業生

  • Xplaneのような留学コミュニティに日本人の現役生がいないか探す。いなかったらLinkedInでサーチする。

  • 聞くべき内容:

    • 未来の指導教授から聞いた内容の真偽

      • 現役生は正直に答えてくれると思うので、生々しい話を聞いてしまいましょう。

    • Funding Opportunity

    • ぶっちゃけいい大学ですか的な質問

    • 生活費はどれくらいかかるか

    • 他の教授の評判

      • これを聞いておくとめっちゃいいと思います。

    • 授業, プロジェクトについて

      • おすすめの授業とかも聞いておきましょう。

絶対にやるべきこと②
「推薦状を書いてもらう教授とのコネクション作り」

  • 教授もいきなりは推薦状を書いてくれない。遅くとも出願の6ヶ月前には依頼して心の準備をさせておこう。(有料欄に教授への依頼文書の例を載せておきました。)

  • コネクション作りの方法

    • 授業/ゼミに参加する

    • 面談を依頼する

次回予告

次回は①学校選び編について、重視すべき点などを記します。

指導教授へのオンライン面談依頼メール文例

  • 研究の興味は出願時と入学後で変わるということは教授もある程度は把握しています。

  • メールには履歴書(もしあればSoP、ポートフォリオも)を添付すると教授が自分のことを把握しやすくなると思います。顔写真もあるといいかも。

Subject: Prospective student for M.A. 〇〇〇〇 (Fall 2023)

Dear Professor 〇〇,

I am 〇〇 and interested in the M.S. in Education program (educational technology emphasis) starting from 2023 fall, and I would like you to be my future supervisor if I get admitted. I am contacting you to ask if you are accepting students for 2023 fall and if so, I am wondering if you can give me a chance to talk with you via ZOOM about my research interest and your seminar.

My research interest is Educational Technology, especially the effect of educational technologies on K-12 teachers’ workload and students’ performance. In the Master’s study, I would like to examine the effect of K-12 teachers’ attitude towards new-technology acceptance on the difference of the use of a Learning Management System, and how the difference of the use affects teachers’ workload and students’ perception of usefulness and motivation for learning. Through my undergraduate studies, I was confronted with teachers' extremely hard work and teacher shortage problem in Japan, which has driven me to this research question.

If it is possible, I would like to talk with you via ZOOM to understand the program more and see if my research interest fits the program well. I am also interested in your project "〇〇〇〇〇〇", so I would like to know the possibility that Master's students under your supervision can join that program.

I have attached my CV for your review. I am enthusiastic to join the program and I am looking forward to hearing from you.

Best regards,
〇〇〇〇

推薦状の依頼文書(例)

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