【読書レビュー】「心理戦」で絶対に負けない本「実戦編」

最近読んだ本のレビューをします。

本のポイント

■ 相手からYESを引き出すテクニック
人間が意思決定するときは感情が絡んでいるため、相手の無意識のうちに好意を抱いてもらう必要がある。良いと思った具体的なテクニックは以下のとおり。

・自分の行動をイメージしてもらう
例）化粧品を売りたいなら化粧品の説明ではなく使うとどうなるか（「妻ではなく女性を感じさせることができますよ」というイメージ）を想像させる。

・贈り物を渡してすぐ依頼する
渡して時間が経ってから依頼すると、気分の高揚が収まってしまい賄賂ではないかという疑念が生まれてしまう。

・食事中の気分がいい状態を利用する
接待が難しい場合はお菓子などを持参して勧めるとよい。

・晴れの日に頼み事をする
暑い日は逆効果になるので注意。暑いとピッチャーのデッドボール率が高くなるほどに集中力に影響する

■ 相手に関心をもってもらうテクニック
こちらの話を聞いてもらうためには自分に注意を向ける必要があるが、そこまでできない段階でどうすればよいか。

・ピークテクニック
「43秒だけ話を聞いてください」みたいに気になる情報を与えて関心を向けさせる

・キャッチコピー
「新しい」「手軽な」「素早い」「自然にやさしい」「健康に良い」「驚くべき」「従来と比べると」といった言葉を使う。
　「動物」「赤ちゃん」「セックスを連想させるもの」を用いる。

■ 無意識に行動を変えさせるテクニック
人はさまざまな外的要因に無意識的に影響を受け、それは行動を変えさせるほどに強力なものがある。面白いものをいくつかピックアップした。

・色
赤は時間の流れを早く感じさせ、青はゆっくりに感じさせる。
ファストフードなんかは赤を使って回転率を上げ、本屋などはなるべく長い時間いてもらって繁盛しているように見せられる。

・視線
基本的に目を合わせないと話してもらえない。ずっと見つめたままだと緊張感が高くなるので、話を聞くときは適度に視線をそらして相槌を打つと良い。

・連想法でイメージアップ
エコをイメージさせるものとか親しみのあるキャラクターグッズを身に着けるなどすると効果的

・右側から近寄る
心臓から遠い右から近寄ったほうが安心させやすい
（ナンパ師は必ず右側と心得ている）

感想

心理学的な効果を知ってはいても、いざ実用しようとするとどうすれば良いのかわからないものですが、この本には具体的な使い方がたくさん書かれており、すぐに実践してみようと思えました。最近はYoutubeやSNSが盛んで個人での発信が大きな影響力になり得るので、不特定多数の人の関心を集められることは大きなアドバンテージになると思います。この本で登場した注目してもらうテクニックやイメージアップのテクニックなど、フォロワーを増やすことにかなり役に立つのではないかと思います。僕は会社経営をしているわけではありませんが、売上を伸ばすための戦略や業務効率の改善などビジネスのあらゆる場面で重宝する内容です。

ピークテクニックやキャッチコピーなんかは自分のブログを書くときに使ってみようと思います。これを機にYoutubeを始めるのも悪くないかと思っています笑

その他

ポイントにするほどでもないですが、メモ程度に新しい発見を書いておきます。

・ピグマリオン効果で褒めるのは必須ではない
ピグマリオン効果とは相手に期待することで、実際に相手が期待どおりの結果を出してくれる効果のことです。相手はこちらの態度や行動などの情報から期待されているかどうかを判断しているので、単に褒めれば良いということではない。

・立場の低い人の発言
目下の人の発言はどんなに内容が優れていても聞き入れられにくい。これに対する対策は書かれていなかったが、少なくとも自分が人を見下して良い意見を無視することがないように気をつけたい。

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「心理戦」で絶対に負けない本 実戦編(文庫)