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【出産レポ】計画無痛分娩からの緊急帝王切開

2023年3月に無事男の子を出産しました!
初産ということで出産はもちろん初めてですが、入院も手術も人生初の私にとっては驚きが多い体験だったので、文字に残してみようと思います。
これから出産する方などにも何か参考になるものがあれば嬉しいです。

出産前日まで

出産日の決定

妊娠後期になると妊婦健診が週1になりますが、37週の健診で「次は4日後に来て」と言われ、いよいよか…!と。
私のクリニックでは計画無痛分娩を行う曜日が決まっているので、次の健診で分娩日が決まるとしたらその2日後か4日後のどっちかだな、と予測ができました。
そして迎えた4日後の健診では「2日後、入院しましょう。」
覚悟はしていたものの気持ちとしてはあれよあれよという感じで、出産の日が決まりました。
人の誕生日について深く考えたことはなかったけれど、こんなふうにこの日、と決められることがあるんだなぁと、あらためて思いました。(予定帝王切開もあるし、よくある話なんでしょうけど。)
それと同時に、自分が明後日には子どもを産み親になるということが今更ながら不思議な感覚で、心の準備ができたようなできてないような…
産む日が分かっていたらもっと覚悟が決まったような、いざ出陣、みたいな引き締まった気持ちになるかと想像していたのに、意外にもふわふわした気持ちでした。
これはこれで自分らしいのかな。。。笑

出産前日

こっそり、出産前夜の気持ちをつづった手紙を夫に宛てて書きました。
家のポストに入れたけど、案の定、出産の数日後に私が「ポスト見た?」とそれとなく促すまで気づいてませんでした。笑

出産当日

出産まで

当日のメモをベースに時間経過に沿って起こった出来事などを書き起こしてみます。

6:50
タクシーにてクリニック到着。
陣痛室は3人部屋でそれぞれのスペースがカーテンで区切られている、よくある入院の光景。(初めての入院なので「入院っぽい!」と謎の感動。)
この日はもう1人と私のみ。
病院着に着替え、お腹の張りと赤ちゃんの心拍数を測る機械(NST)をつけ、内診。

7:30
誘発剤の点滴開始。
30ml/hのペースから開始して徐々に上げていくとのこと。

誘発剤の点滴

8:00
誘発剤を40ml/hに増やす。

8:30
誘発剤を50ml/hに増やす。
少しずつお腹の張りが出てきたような。
陣痛の強さは50前後。

9:00
最後のお手洗いのあと、分娩室に移動。
背中から麻酔を入れる。
コットンみたいなものをあてて腕で感じる冷たさと太もも、ふくらはぎの冷たさの感覚を確認。
足は冷たさをあまり感じない。
足がふわーっとしびれてくる。
先生が来て人工破水の処置と内診。
人工破水って、水風船に指突っ込んで破る、みたいな、本当にそんな簡単な(?)感じなんだと拍子抜け。笑
子宮口3cm。

麻酔の器具の一部

9:30
陣痛室に戻る。
パルスオキシメーターと血圧計を装着。
血圧は15分おきに測定される。
誘発剤 60ml/h。

9:45
誘発剤 70ml/h。
陣痛が3〜4分おきにきてるとのことだが本人は自覚なし。

10:15
麻酔追加。
お腹が張った時に赤ちゃんが少し苦しそうなので横向きになるようにと助産師さんから指示あり。
妊婦健診のときから、へその緒が首に巻き付いてると言われ続けてたのでどうやらそのためのよう。

10:30
助産師さん内診。
子宮口の開きは変わらず。
誘発剤はいつの間にか80ml/h。
やはり赤ちゃんが苦しそうにしてるのが気になるので夫に午前中のうちに近くに向かってもらうように指示あり。

10:45
やっぱりたまに赤ちゃんの心拍が下がって苦しそうとのこと。
誘発剤は90ml/h。

11:05
麻酔追加。
たまに軽い生理痛のような鈍痛を感じるようになってくる。

11:15
助産師さん内診。
さっきは夫すぐ病院に呼び出し必要かと思ったけど、いったん近場で待機でよさそうとのこと。
夫、近くのファミレスに到着しランチを注文。

11:35
一応、酸素マスクを枕元に装備。
少し赤ちゃん苦しいサインを出してる。
いつのまにか誘発剤100ml/h。

12:00
分娩室に移動。
先生の内診。
子宮口はやわらかくなってきて開いており、5cm。
赤ちゃんが横向きになってる。
回旋がうまくいってないかも。
お腹がはったときに少しだけ苦しそう。
尿を管でとり、膀胱の圧迫もとったことで赤ちゃんの回旋を待つことに。
誘発剤110ml/h。
麻酔追加。

12:25
誘発剤 120ml/h。

12:40
お腹の張りが強くなったとき(70くらい)にしっかりめの鈍痛を感じるようになったため、麻酔科医の先生に「結構痛いです!」と訴え、しっかりめに麻酔追加。
それでも麻酔がなかったらそろそろ叫び出す時間とのことだったので、やっぱり麻酔すごい。
子宮口5〜6cm。

12:55
お腹の張りの数値が75前後ピーク、常時40前後くらいになってきた。
麻酔のおかげで軽い生理痛くらいの痛み。

13:00
赤ちゃんの心拍数が大きく下がってアラーム音が鳴る。
分娩室に先生が飛んでくる。
「だめだ、切りましょう」
ということで緊急帝王切開に切り替え。
夫を呼び出す。
待機していたスタッフの方がたくさん分娩室に入ってきて急にバタバタ手術の準備が始まる。
分娩台の上で説明を受けて同意書にサインしたりし、手術台へ移動。
麻酔を更に増やす。
じきに夫到着。

13:29
手術開始。
意識ははっきりしてて、痛みはないけどお腹に何かされてる感覚は鈍く伝わってくる。
じゅーっとメスでお腹が切られていき、少し息苦しいような圧迫感があり先生がお腹に手を入れてるのがわかる。
「やっぱり横向いてたなぁ」
うまく回旋できてなかったとのこと。
無事、産声とともに誕生したのは手術開始から7分後のこと。あっという間すぎる。
本当に私たちの子どもが産まれたんだ!と感動で自然と涙が出てくる。
ほとんど身動きがとれないのでかろうじてほっぺだけ触らせてもらう。
夫は必死に写真を撮り、あっけなく退室。
あまりに短時間でこの日は実感が湧かなかったそう。
そのあとの処置は麻酔で眠って記憶なし。

無事産まれました!

出産後

16:30頃
陣痛室のベッドの上でうっすら意識が戻るが、体が全く動かせず、声を出すこともできず、暑くて喉が渇いてとにかくつらい。
ナースコールのボタンも押せず、頭の中は「意識はあるのに!つらいのに!体が動かない!声も出ない!この状態をわかってもらえない!」と半分怒りの興奮状態。見た目はただただ寝てる人。
体が徐々に動かせなくなっていく病気の人や認知症の人は、こんなとんでもないフラストレーションを感じてるのかな、と思い、自分がそうなったらどう接されたいかとか、その興奮状態のまま考えていた。

17:30
助産師さんがみにきたタイミングでやっと声を出すことができた。
かすれた声で「これいつまで続くんですか…」と聞いたら「明日の朝まで」と言われ絶望。
体が動かないと言ったら、動かせますよと言われ、すごく重たいけど動かせることに気づく。
助産師さんにサポートしてもらいながらゆっくり体勢を変える練習をする。
しかしお腹が後陣痛で痛すぎる。
スマホで夫や家族に短いメッセージを送る。
赤ちゃんに会うかと聞かれるがとてもそんな余裕がなく断る。
ひたすら喉の渇きと戦いながらうとうとする。

20:30
赤ちゃんをベッドに連れてきてもらう。可愛すぎる我が子。また感動で涙。
15分ほど見つめたり写真撮ったり。
胎盤も見せてもらう。めちゃくちゃ大きいレバーみたいで驚く。

21:00
病室消灯。
一晩中足元のポンプの音を聞きながら、寝返り(激痛)を繰り返す。
一睡もできず朝を迎える。

以上。
本当は翌日以降のことも書きたかったのですがここまででだいぶ時間がかかってしまったのでまたいつか…。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

出産当日の夜、再会できました

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