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小さな季節感

雨上がりのすっくと立つ ねじ花


毎年、気にしていることがある。

初、〇〇、というやつである。

〇〇には、
蝉の声とか
桜の蕾、からの一輪開花とか
その年初めて見たもの、聞いたものなどが入る。

梅雨入りする前から気にしているのが、ねじ花だ。

いつも雨がたくさん降る頃になると、目を凝らして草ムラを見つめながら歩く。
多分眼光ギラギラでキョロキョロしながら歩くため、そして道の両側を見ようとフラフラ進路を変えるため、かなり怪しい歩行となっていることは否めない。

が、この間まで影さえも見えなかったねじ花の姿を、本当に今日、発見したのだ。

なぜ、ある程度立ち上がるまで見つけられないのか。
長年の不思議、そしていつか解明したい問題になっている。

だれか、ねじ花の立つ瞬間を見た人はいるだろうか。

偶然、今日母から届いたLINEに
ねじ花の写真が添えられていた。

母も初ねじ花だったのかも。

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