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NASU 決意のインターン日記

こんにちは。佐藤 春菜といいます。

アイデアを練るのが好きな大学3年生です。こんぶのおにぎりもすきです。「さとはる」と呼ばれたり、「こけし」と呼ばれたりしています。

2月19日~3月1日の2週間、株式会社NASUにインターンでお世話になりました。あれからもう2週間……びっくりです。

最終日。前田さんといのぱんさんと。
右の黄色が私です。

インターンを経て、
チームで働くのっていいな、と思ったり、
デザイナーってかっこいいな…と思ったり。

強くなれたような、軸がはっきり定まったような。自分がこれから何を頑張ればいいのかも分かったような気がしました。

いつかNASUと仕事をする。
その時のために、とにかく異常に、やる。

そんな決意も生まれました。

絶対に忘れたくない2週間。その備忘録として、このnoteを書くことにしました。

ここには、2週間で学んだこと、気付いたこと、教訓など、未来の自分に、これだけは忘れてほしくないことを書いています。

これでも絞ったんですが、気付いたら、べらぼうに長くなっていました。お時間あるときに読んでいただけると嬉しいです。。。



ep.0 インターン募集するって!!


1/31締切の「ポートフォリオ奨学金」に応募するため、せっせとポートフォリオを作っていた1月後半。

やっとできたー!とホッとしていたとき、あの投稿を目にしました。


え!!嘘!!
いきたい!!会いたい!!

1年くらい前に見た回覧板広告のツイートでNASUを知って、それ以来 前田さんの考え方が好きで、NASUのデザインが好きでした。

「なんのために」とか、本質を見抜くとか、
見た目だけじゃない、けどシンプルでワクワクするデザインとか。

プレゼン資料の作り方を真似したりもしていて、いつか会いたいなーと思っていました。(勝手にシンパシーを感じていたのか、なんだかいつか会える気がしていました…)

そして、そのときが、きた…!
まさか、こんなチャンスがあるなんて!!

しかも丁度タイミングよく、ポートフォリオも一旦完成している。
さらに今は春休み。

いけるじゃん!!
行かない理由が何もありませんでした。

あと必要なのは、勇気だけ。

大阪1人旅か…。2週間ホテル暮らしか…。いま会って嫌われたくない、こんなもんかって思われたくない、レベル上げてから会いたい気もする…でもチャンス逃す訳にはいかない…。先生の推薦も必要だから頼むなら早く言わなきゃ。急がなきゃ。どうしようどうしよう…。うじうじ悩んだ末、もう、行き当たりばったりで行こう!!と腹を決めました。先生に連絡をして、推薦文を書いてもらい、申し込み、面接にいき、参加が決まりました。怒涛のスピードでした。

そこからも、急いで夜行バスのチケットを取ったり、カプセルホテルを探して予約したり、服を買いに行ったり、荷造りして、バスに乗って………。バタバタと当日を迎えました。




ep.1 3つの課題について

インターン初日。急ならせん階段を登ってオフィスに入り、朝のzoomミーティングから1日が始まりました。なんだかNASUの社員になれた気分で嬉しかったです。

NASUのオフィスは、居るだけでワクワクする、気持ちが明るくなる場所でした。ジャングルジムがあったり、大きなテーブルが卓球台だったり、隠し扉があったり、天空ネットが張ってあったり…!(ああ…乗り忘れました…)

NASUの皆さんは本当に優しくて、面白くて、
初めて会ったのに安心感が凄かったです。

前田さんも、なんか漕ぎながらパソコンしていたり、Twitterやったり、この人が本当に凄い人なの…!?と思うくらいオープンで、イメージそのままの楽しい人でした。

もう一人のインターン生、いのぱんさんも、よくわからないくらい奇想天外で優しい人でした。

みんなが同じ場所でそれぞれのことをやっていて、いつでも軽い確認ができたり、時々(しょっちゅう?)笑い声があって。
この空気が好きだ~と思いました。

そして、2週間で取り組む課題についての説明がありました。

今回は実務ではなく、デザイナーのお仕事体験ということで、3つの課題を用意してくださっていました。


 ➊NASU Tシャツを売り切るためのアイデア

これが、NASU Tシャツ


NASU創業5周年を記念して今年 再生産したTシャツ。5周年のロゴが入っているから5周年のうちに売り切りたい、とのことでした。(創業は6/1なのであと3か月?)

途中で知ったのですが、このTシャツの価格は、1万円。1万円でも欲しいと思えるような、むしろ「安!」と思えるくらいのアイデアがほしい、というものでした。


➋回覧板広告2024のアイデアとデザイン

去年バズった、回覧板広告の2024ver.を作る課題。町内会で回ってくる回覧板の、広告枠の1つをどう面白くするか、を考えるものでした。

これですが、正直、「ウッ…」となりました。私は去年、この回覧板の投稿でNASUを好きになって、このアイデアに撃ち抜かれた一人だったからです…

うわ!!その手があったか!!と衝撃を受けた、脳みそに沁みるようなアイデアでした。

なので、これを超えるものなんて作れないし、これが正解じゃん…としか思えなくて、、去年のあのイメージを、振り払いたくないけど振り払わなくちゃ、というのが大変でした。

これは、良いのがあれば採用、無かったら去年のデータを今年も入稿する、と言われていました。

➌デザイン大喜利イベントのバナー制作

▼マエデ6周年記念イベント概要
・デザイン×大喜利
・お題をあらかじめ公開し、回答を募集する
・3/2(土) 15〜17時
・無料
・会場:株式会社NASU
・オンラインあり、アーカイブなし
・マエデじゃない人でも回答できる(peatixのGoogleフォームから)

マエデの6周年を記念して開催する、「デザイン×大喜利」イベントバナーを作る課題。アイデアというより、一番実務に近い、レイアウトとかの力が求められているのかな…と思ったりしました。これも良いのがあれば採用する、と言われていました。


課題の説明をしてもらい、この日は とにかく案出しをして終わりました。

たのしいな~~~
ここに毎日来れるなんて~~~~と思った初日でした。

初日の佐藤

ep.2 相談の仕方がわからない


一人で黙々ずんずんと考えているのを見兼ねて、マッキーさんが声を掛けてくれました。

がんがん話しかけて聞いた方がいい。
そのためのインターンだからね。

本当に、その通りだと思いました。でも、何を聞けばいいかわからない。疑問とかも思いつかないし、それは自分で考えなよってことだし、みんな忙しそうだし…

大学でも、案を人に話すのがずっと苦手で、もう諦めていました。
否定されたらもう止めるしかないし、
自分のことで「うーん」と悩ませてしまうのも申し訳なくて、あと変な中途半端な誰も納得しない方向に行くことが多くて、

一人で考えた方が、軸もぶれないし、楽だ、と思っていました。

行き詰まっている訳じゃない。
質問したいこともない。(そんな訳ないのに!!)

わからない。やるせない。
せっかく来てるんだから!!!
家で出来るような、1人でも出来ることしてどうする!!!

でもどうしたらいいのかわからない。
そのまま、1日が終わりました。



次の日になっても、相談の仕方はわからないまま。でももう行くっきゃない…!!!

➊NASU Tシャツを売り切るためのアイデアについて、考えた案を持って、今の状態を話に行きました。

私「いま、こんなこと考えてて……。
マラソン大会に出て、チームTシャツみたいにして、これ着て応援にきてねって言えば……」

見せたやつ


もう正直、マラソン案で決まりだと思っていました。これでよくない?とマラソン案1つに絞って詰めはじめていました。

でも、独断で進めたのは間違いでした。


前田さん「視点は面白い。けど、1万円払ってまで、本当に欲しくなるかな。」「自分が、買いたくなる?」

ただただ、確かに…!!と思いました。100%納得しました。

そして今まで、視点が面白いだけで満足してしまってたなーと思いました。その先、それで人が動くか?を考えなきゃならないんだ、と知りました。

もっと早く話せばよかった。
相談して、いい方向に向かうことってあるんだ!!と思いました。

ep.3 もうない、なんて、ない


そこからもっと色んな案を出したのが、これです。絵もあったほうがいいというアドバイスから、イラストも描きました。


1万円でも違和感のない場面を想像したし、
ちゃんと売れるかも考えた(つもりだった)。

チャットの「何でも気軽に相談コーナー」に書き込んで、アドバイスやコメントを貰いました。

焼きナス ジワりました…笑

ひちゃこさん

水たまりの先で待ち構える(ずるいから×)
おもしろいですね。笑

小賀さん

とりあえずの良い反応でホッとしました。
笑ってもらえたのが嬉しかった…!

もう、出し切ったと思いました。


その後、前田さんにも見せました。

前田さん「本当に企画がやりたい人なんだなーって伝わってきた。こんなに出せないよ普通」

私「(わ…嬉しい…!)
 「この中だったらどれがいいとかありますか(ナスくじか、記念写真かな)」

前田さん「この中で?うーん。」
    「いいんだけど、めちゃくちゃいいやつは、ない

めちゃくちゃいいやつは、ない……!!!


ぐぐぐ………
そうか………


少し、ほんの少しだけ心が折れかけました。
でも嬉しくて。

大学ではきっぱり言われることなくて
だから、ばっさり言って貰えたのは本当に嬉しかったです。(ほんとです)

前回見せたときは、面白いけど効果が見えなかった。今回は、効果を求めすぎて、「面白い」が欠けていました

シーソーゲームだ………難しい!!!

頭を抱えてまた仕切り直し。

もう出し切ったよ~~~~~
もう思いつかないよ~~~

と思っていたのですが、出せました。

出せるんだ!!!と、
自分でもびっくりしました。

その追加の案が、これです。

限界を超えた瞬間でした。
もう案ないよ、なんて、そんな訳ないんだと知りました。

薪をくべてもらえたからこその、超えられた経験でした。



ep.4 ようやく分かった「企てる」の意味


インターン4日目の木曜日。
➌デザイン×大喜利イベントのバナーフィードバックの時間を作っていただきました。

なんのためにデザインするのか、とか、
レイアウトの綺麗さよりも、とか、自分では分かってるつもりでした。

でもまだまだ足りなかった。
甘かったと自覚しました。

作って提出したのはこの4案です。


これを見て、どうなってほしいのか?
このバナーの目的は何か?

分かってるつもりだったし、考えてるつもりでした。でも分かってなかった。

「企てが欲しい。」と言われてしまいました。

「1番近いのは1番最後の、お題を見せるやつで、“見た人に大喜利の答えを考えさせる”という企みがあるから」と言われて、企てるってそういうことか!!とその時気付きました。

自分は広く考えすぎていたと思いました。

「おもしろそうだなーと思ってほしい」なんて、そりゃそうだ、と。
そうじゃなくて、どんな行動をとってほしいのか。

「企てる」って、
もっともっともっと細かく考えることなんだ、と知りました。インターン期間での1番の大きな学びかもしれません。

フィードバック風景

あと、ヒアリング不足を指摘され、ハッとしました。

どんなイベントなのか、自分がはっきりイメージできていなかったと自覚しました。だいたいこんな雰囲気だろうなーくらいで、イベントに来てる人とか人数とか部屋の配置とか、リアルな風景が目に浮かんでいませんでした。

それで「面白いイベントだよー」なんて、何かを伝えようとしてたなんて、、

課題はバナーの制作でしたが、画を作ることよりも、案を考えることよりももっと前、ヒアリングするところから始まってたんだな…と今になって、大反省しました。リベンジしたい……。


ep.5 たくさん案出せることは、得意技なのかも


インターン初日に、ツイッターを始めました。今までは見ていただけだったのですが、なんだか大事なことな気がして。

でも、投稿したいこととか、無いな……
せっかく始めたのに、どうしようかな…と思って、

➋回覧板広告について、考えた30案を投稿してみました。

これが、すごく反応がよくて、びっくりしました。

わ!!意外と見てくれるんだ…!!
数の多さって大事なんだな……と思ったりしました。(前田さんの引用リポストの影響力すごい…)

「いいね」って嬉しいもんなんだな~~
たくさん「いいね」押していこうって思いました。

そして、たくさん案を出せることが、自分の得意技って言ってもいいのかも…と思ったりもしました。褒めてもらったりして、自分を言語化してくれたり、得意不得意を知れたのも、このインターンで得た大切なことの1つだなと思います。来れてよかった。本当に感謝です…!



ep.6 こうなってほしいなーは、ならない


➊NASU Tシャツを売るためのアイデアについて、いいかも案を3つに絞って考えていきました。


いい感じじゃん~~と自分の中では思っていました。マッキーさんに3案の説明を聞いてもらって、アドバイスを貰いました。

「どれも凄くいいけど、弟が欲しくなるか?って考えるといいよ」

そうか………。
弟は、買わないと思いました。いや、絶対買わない。

まだまだ甘かったのか…と現実を知りました。

相談チャットでもアドバイスを貰いました。

Tシャツ案は、全部面白いなーと思いました! たださとはるさんが書いているように話題には上がるかもしれないですが、買うにまで行かないかもなと・・・。 着てみたい!嬉しい!と感じてもらえるようなメリットもあるアイデアあるといいのかも?と思いました。

ゆったんさん

面白いけど、本当に売れるのか。

そうか……。やっぱりもっと深く考えなきゃなのか…。
リアルに考える。

こうなってほしいなーは、ならない。
そうせざるを得ないものを作るんだ、と学びました。

ぐぐぐ……難しい………

ep.7 行動を誘う作戦を立てる


本当に売るために、案に繋げるクッション材として、

野菜ロッカーの案には、足を運びたいと思えるためのきっかけが必要でした。

野菜しかない場所にTシャツが売られているのは、物珍しさはあって、興味は惹くかもだけど、実際に足を動かすまでではない、ということでした。

確かに…。まず私が面倒くさがりなのですが、ほんと、その通りだなと思いました。

考えた末、

場所を明かさず、謎を解かないと辿り着けないことにしました。後付けで、人を誘いこむ作戦を練っていきました。

もう一つ、クラシック音楽を聴かせる案でネックになっていたのは、Tシャツに音楽を聴かせても、何にもならない、という点でした。


着心地がよくなったとか言ってしまうと、それはただの嘘になってしまう。なので、これはエイプリルフールの限定販売にしました。

自画自賛ですが、いい機転が利いたな~と思いました。

0→1を考えるのも楽しいですが、
ある案が機能するように作戦を立てていくのも好きだな~と思いました。楽しかった。パズルをはめるような感覚でした!



ep.8 広告は求めてなかった


➋回覧板広告について、私はそもそも求めているものが分かっていなかったと痛感した話です。

これが、まず出した30案です。

その中から、いいかも案をイラレで作りました。

ツイッターの反応も良かったし、前田さんにも「広告案つくるの上手い!」と言ってもらえて、嬉しくて、少しだけ余裕を感じてしまっていました。(生意気な!!!)

大喜利バナーのフィードバックを経て、「企て」をちゃんと考えよう、と追加の案も出しました。

追加15案


見た人の行動を想像して、
グータッチをしてほしいとか、空を見上げてほしいとか、二度見してほしいとか、さわってほしいとか、目を凝らしてほしいとか、考えました。

自分のなかでは、企むってこういうことだな!と正解した気分になっていました。このオセロ案には自信があったので、勝手に?進めたりもしていました。

前田さんに見せたときも、「めちゃいい」と言って貰えて、完全に道が見えていた感覚でした。

でも、
ダメでした。

いのぱんさんの「目」と私の「穴」を合体させて作れないかな?とのことでした。(あといのぱんさんは、「親指置き場」の案も進めることになっていました。)

前田さんは優しく言ってくれていましたが、合格点に届くものは無かったんだなと思いました。

なんでダメだったんだろう??
何がダメだったんだろう??

悔しい………

「回覧板、何が足りなかったですか」と訊くと、
前田さん「うーん、、、異常さかな」と。

人にシェアしたくなるものが欲しかった、と。

そうか……

今回の課題で求められていたのは、
「広告枠をどれだけ面白がって遊べるか」で、広告そのものじゃなかった

それに、気付けなかった………
悔しい。。。

途中段階のフィードバックで、言われてはいたのかもしれないです。でも、聞き逃していたのか、また分かったつもりになっていたのか……
いや、前提として分かってて当然のことだったのかも。


あ~~~~~~

でももう、しょうがない。
切り替えて、気合を入れて、「目×穴」の制作に取り掛かり始めました。



ep.9 ただの読みにくい広告


「企てる」を意識し始めて考えた、人の行動を誘おうとしたアイデアのなかの1つです。圧倒的ボツなのですが、教訓として、書きます。

文字の色を、読めるか読めないかギリギリの薄いグレーにしました。
それによって「ん?なになに?」「なんかかいてあるぞ」と目を凝らしたくなることを狙いました。(ならない)

けど、なんか不安になってきました。(そりゃそうだ)
これって、面白い??(そもそもよくないよ)

「ん?なになに?」となるとしても(ならないけど)、面白くない気がする。「効果」と「面白さ」の両方が必要だけど、「面白さ」が無い気がする。(効果もないよ…)

なのでまた相談チャットに送りました。

私「これって面白いですか?文章はHPからそのまま引用しているのですが、もうひと捻りあった方がいいでしょうか…?」

捻ろうとしたやつ


工夫は面白いと思いますが面白さが伝わらないかも?と思いました。捻ろうとしたものにあるやつも意味づけ次第かなと!(読みやすくする必要ない→ビジネスなキーワードだけ読みやすくして、ビジネスパーソンに反応してもらえる広告、など 変な縦読み仕込むとか?)

ひちゃこさん

基本見られないものと思っていいかも!数秒見られたらラッキー

マッキーさん

他の広告と並んだ時にスルーされてしまいそうだなと思いました。 印刷して、切って、実際のものに当てはめて客観的に見てもいいかもしれないですね!

ゆったんさん

読めないのはイラッとするかなー

前田さん

え!!読めないのがポイントなんだけどな。
スルーされる!?うそだーー

そう思いながら見返して、愕然としました。

面白いと思ってたそれは、ただの読みにくい広告でした。目を凝らす為に色を薄くした文字は、ただのストレスになっていました。
完全に盲目でした。

インターン期間で1番のボツ案です。ボツボツ案です。

意見を貰って初めて気付きました。(それまで気付かなかった)

こういうことがあるから、人に意見をもらうことって大事なのかも、とも思いました。優しくも言ってくださって本当にありがとうございました…。こういう人が身近にいてくれたらどんなに心強いだろうと思いました。伝わらなくて「うーん」の反応ではなくて、やろうとしてることを理解してくれた上での「うーん」は、すごく納得できて、とても有難かったです。

どこから間違えたのかわからないのが怖いです。疑いの目が足りなかったのかもしれません。「本当に?」の厳しい疑いの目を持っておかなきゃ、と思いました。

あと、今の考えを話すだけで、そういうのもアリなのか!と知らない視点からのアイデアをたくさん投げて貰えたのも新鮮で、時間的に追いつけないくらい沢山言っていただきました。

ちょこちょこ、ちゃんと人に話そうと思った経験でした。(…ちゃんと行動に移せるのか…。がんばります)



ep.10 見た目にこだわる。


使える技を増やす。

回覧板広告の制作段階に入ると、フォトショで写真を加工していくのが主な作業でした。機能をまず知らなすぎる、と痛感しました。持ってる技の数が少なすぎました。フォトショ苦手で今まで逃げていたのが自業自得でした。

分からないけど初っ端から丸投げ?はよくないと思い、まず自分でやってみるけど、上手くいかず、結局小賀さんにだいぶ、ほとんど教えていただきました…。これから、ちゃんと身に付けていきたいと思いました………。

文字組みを習得する!

文字組みの課題が追加であり、小賀さんにフィードバックを貰いました。

インターンに来る前、せめてちょっとくらい出来ないと…と調べて、やってみたりしていたのですが、実際にフィードバックを貰えたのは本当に大きかったです。ひらがなでもアルファベットでもカタカナでも、流れを止めない3文字ずつ見て調整していく。お勧めの本も教わって、こっちに帰ってきてすぐに買いました。街の中でポスターを見ても、まず文字を見るようになりました。文字組み、トレーニングします。トレースも、します。


「これがベスト?」

前田さんに回覧板の相談をしているとき、コピーの位置について、「これがベスト?」と訊かれました。

ベスト……?ベストかと言われると自信はない……
たぶん??そう、だと思う……
そこまで試してないから、わからない……

私はすごく面倒くさがりで、最短ルートで行きたいとか思ってしまっていました。けど、これがベストだと自信を持って言うには、もうこれ以上無いくらい試さなきゃなんだ、と知りました。だから沢山試すのが必要なんだ!!と思いました。効率とかじゃない、何も無駄じゃないんだと知りました。

フォントの検証も、こんなにちゃんとやったのは初めてでした。色々試すと、当たり前ですが、こんなに細かい印象までこだわれるんだ、と知りました。

また、ダメな案を見せるのも大切、と言われました。「ダメ」は「良い」の根拠になるから、と。うわ!!たしかに!!と思いました。良いものだけを作って見せようとしてたけど、ダメな案も見せた方がいいなんて。気も楽になったし、自信になるのは、とにかく数なんだと知れました。

これから何か自分で判断しなきゃならないときは、「これがベスト?」と自分に問いかけて、自信をもって、「ベスト!」と言えるようにします。あと、前田さんに見せられるか。NASUの皆さんに見せられるか。すごく大事な大きな軸が出来た気がしました。心の中にNASUを住まわせます。

ep.11 もっと突っ切る

バタバタ、ドキドキの最終日。
NASU Tシャツを売り切るための作戦
プレゼンをしました。

緊張しながらも、途中笑ってもらえたりして、ホッとしました。

一人ひとりからコメントも貰いました。

「エイプリルフール確かに」「マラソン好きな人がNASUも好きなのか?」「現実的だからこそ、もっと説得力がほしい」「案の前後も考えてるの良い」「プレゼン上手い!」「飽きずに聞けた」「やっぱり1万円は厳しいような…」「ロジカルとぶっとびのバランスが良い!」「野菜以外のアプローチもあれば」「炎上しないか心配」「デザインの提案もほしかった」「事例や裏付けがあるの良い」「コストとかの情報もあれば」など……!

うわ…確かに…と思うことばかりでした。もっと突っ切ればよかったのか、と思いました。ベース案には、実現には何が必要なのか、もっと本物の情報を入れて、根拠を詰める。リアルな方向に、突っ切る。面白いだけの案も入れて、それはもう「面白い」だけで突っ切る。案の幅を広げる?笑いあり涙あり、みたいな?強弱のあるプレゼンを目指したい、と思いました。

あと、いのぱんさんの発表を聞いて、現実性とかじゃなく、何それ!と思うようなぶっとび案もめちゃくちゃ大事なんだと思いました。めちゃくちゃウケてて、どれだけ上手く説明出来たとしても、この破壊力には勝てないんだ、と本当に思いました。ビビりました。

プレゼンを終えて、「聞いていて楽しかった」と言って貰えたのがすごくすごく嬉しかったです。

プレゼン資料のPDFを添付します。
「面白い」と「効果」の狭間を彷徨った2週間の成果です。良かったら見てください…!


そして最後には、インターンシップ修了証をいただきました…!

うわ~~~~~~~~

嬉しくって、ピントが合いませんでした。この2週間、本当にここにいたことの証拠です。「これは、苦しかったことや、楽しかったこと、うれしかったこと、いろんな感情が渦巻いた濃厚な2週間を思い出せるツール」と言っていました。宝物です。

番外編

最終日、高知県料理のお店に連れて行ってもらいました。
全部美味しかった…。特に、とん平焼きとキンパとグラタンと餃子とカキフライが美味しかったです!!(写真とればよかった……)

前田さん、小賀さん、いのぱんさん、私の4人でお喋りをしていて、

いま思うと、一緒にご飯食べて話してるって、めちゃくちゃ貴重なことなのに、なんか麻痺してしまって、明日も明後日も会う友達みたいな(ごめんなさい)感覚でした。

もっと踏み込んだこと聞けばよかったな~
恋バナとかも、もっと聞けばよかったな~とかも思いました。

そして、これからの数年、私が何を頑張ればいいのかも、もっとクリアに分かった気がしました。人生で1番褒めてもらえて、調子に乗ってしまいそうでした。また会えるように、同じデザインの世界に生きていたい、とも思いました。楽しかったです。

最後に

NASU Tシャツを売りきるための作戦は、3案を考えていたのですが、
前田さんの「いいこと思いついちゃった」の一言から、実は4つ目の作戦が生まれていました。

そして、アカウント作りました。


インターン期間は終わりましたが、続けてもいいよと許可をいただきました。嬉しい。(ほんとです!)

アイデアの修行です。未来の自分は苦しむだろうな、とは思います。過酷なミッションを掲げて、出来るところまで(いやいや、売り切れるまで!!)毎日 頑張ります。また、限界を超えます。フォローしていただけると大変大変嬉しいです…!!!

(今のストック、あと1案です。早速ピンチ、、)

最後の最後に


最終日の帰り際もバタバタしてしまって、
ひとりひとりにお礼が言えなかったので、ここで言わせてください。

綾さん
「ありがとう」と沢山口に出して伝えているのが凄く素敵でした。見習います。前田さんとの掛け合いも毎回毎回面白くて楽しかったです。すぐ横で聞けていたあの席は、特等席でした。

小賀さん
インターン担当で、本来の業務もある中 本当にお世話になりました。何か頼まれたらすぐやる姿も、見ていて見習おうと思いました。文字組みや見た目のデザインも頑張りたい、と思えました。楽しかったです。

マッキーさん
ずーっと嫌なことを言ってくる、めちゃくちゃ優しい人でした。「インターン邪魔」「インターン帰れよ」と言いながら、親身になって沢山アドバイスをしてくれました。「上達するには、本とかも大事だけど、結局やるしかない。」これからの遠い道のりに、気合が入りました。

はっちゃんさん
手がずっと動いていて、忙しそうで大変そうでした。デザイナー3年本も、表紙や帯をいろんなパターン作っていて、こういう風に進めていくんだ、と知りました。作って、検証して、直して…という過程を見ていて、デザイナーってかっこいいな…と思いました。

ゆったんさん
作った意図の説明の仕方など、前田さんや皆さんとの会話をこっそり聞いていて、すごく勉強になりました。明るくて分かりやすくて、相手の言葉も受け入れて、でも話の要点はずらさない、みたいな…?よくわかっていないかもですが、こういう会話を目指したい、と思いました。

ひちゃこさん
空気が明るくなるようでした。いつも笑顔でいるのが素敵で、笑顔ってこんなに大切なんだな…と思いました。相談チャットでもコメントをくださったり、すごくすごく助けられました。

のあさん
加湿器の水の交換をしたり、落ちているものを知らない間に拾ってくれていたり、こういう人がいるからチームは成り立っているんだなと思いました。私も、気付かれないことをサササッとできるような人間になりたいです。

むらちさん
今回はお会いできませんでしたが、いつかお会いしたいです!NASU Tシャツのnoteの記事も読みました。背景を知って、アイデアを考える上で、気が引き締まりました。

いのぱんさん(一緒に参加したインターン生)
このインターンの実施は、いのぱんさんの「やりたいです!」のアタックのお陰でした。本当に感謝でいっぱいです。アタック力は私も見習わないとな、と思いました。

前田さん
「これは違う」とか「もっとこう」とか、はっきり言われることが今まで無かったので、すごく為になったし、すごく嬉しかったです。また、褒めてもらったり自分を言語化してもらえて、自分の軸が分かった気がしました。貰った言葉は、これからのエネルギーにします。

ほんとに最後に


最終日。半目の小賀さんと

自分の作品を、家族とか、デザイン関係ない人に理解されることは、どこか諦めていました。眼中から外してしまっていました。これでいいんだと思っていました。

でもやっぱり私は、私も、誰にでも伝わる、母親にも伝わるデザインを作っていたい、とインターンを経て思いました。分かる人だけが分かるものじゃなくて。軸ができて、それだけですが強くなれた気がしました。



それと、これから何を頑張ればいいのかも分かりました。まずは得意技と言ってもいいのかも、と思った案出しについて。Tシャツは20案くらい、回覧板は50案くらい出しましたが、これをもっっっっと出せるようにする。案がたくさんあるだけで、まず喜んでもらえるんだな、と知りました。

前田さんには、「異常さが必要」、「一番分かりやすいのは異常な量やること」だとアドバイスをもらいました。あの人なに!!って思われるには、何か飛び抜けたものが必要で、私はまずは、アイデアの数で挑みたい、と思いました。


あとは、デザイン技術です。NASUの仕事風景を見ていて、「この線ちょっと太くない?」とか、「グレー何%?」とか、ほんの小さなところも妥協しないで作っていました。どこまでも見た目にこだわっていて、かっこいい…と思いました。わたしは企画を考えていたいけど、それを伝えるためのデザインもちゃんと作れるようになりたいと思いました。

今までデザインの見た目を面倒くさがって、あまり重要視していませんでした…。ちゃんとトレーニングして、ちゃんと身に付けようと思いました。



また、今までは全部ひとりでやりたい、と思っていました。食い違いも起きないし、一人でやった方が楽。でも、2週間NASUの風景に混ぜてもらって変わりました。一緒に喜べたり、笑ったり、焦ったり、「ごめんこれやってもらえる?」「ありがとう!」とか、みんなで作っているんだな、と思えたあの空間は本当に素敵でした。

本の予約開始日に立ち会えたのもすごく嬉しかったです。「あ!だれだれ買ってくれたって!」「ランキング何位!」「え!トレンド入ってる!!」とか、みんなで喜べるのが、最高だなと思いました。チームっていいな、と思いました。



そして、決意も生まれました。

いつか、ちゃんと1人前になったら、
NASUと仕事をする。

5年後なのか、10年後なのか、もっと先か。
そんなときが来たらもう、激アツです。
絶対に、実現させます。

その日が来るように、頑張ります。アイデアの数と、デザインの技術。まずはこの2つを磨きます。

今でもたまに、空耳で呼び込み君のメロディーが聞こえてきます。絶妙に短くてプツっと切れる音のタイミングとか。

最後にオフィスを出るときは、本当に寂しかったです。また会いに行かせてください。


そして、最後まで読んでくださった優しい方はいるんでしょうか……。こんなに長くなるとは想定外でした。ごめんなさい。でも本当に嬉しいです。こんなに優しい方は、絶対に天国に行けると思います。


2週間のNASUインターン。心の底から、行けてよかったです。本当に本当に、ありがとうございました。

ここがターニングポイントだったと言えるように。頑張っていきます。

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