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検索は大変なことだ ということは変わらないけど随分楽になりました。なので改めて検索を考えたいです。

検索を検索してみました。

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"検索エンジン"に関することが多いです。

検索という言葉を検索するにいたった 経緯を書く必要があるかもしれません。

検索を検索した経緯

検索はよく使います。

初めてみた言葉を知りたいとき、昨日まで覚えていたけど今日急に思い出せなくなったあの言葉を思い出したいとき、お腹が空いたとき、出かけるとき、どこにいるかわからなくなったとき、どこかに行きたいとき、休憩したいとき、使い方がわからない道具に出会ったとき、…。

これらの例を見て マップやYouTube・Twitter・Instagram・TikTokなどを使う時もあるのでは?と思った方へ、これらの情報を提供をするアプリケーションには検索機能がついています。

つまり自分が対象としている"探す"・"調べる"といった行為としての検索は"ググる"だけではないということです。

さて検索をある程度確認したところで、どうして検索を検索するに至ったのかをお話ししようと思います。

検索という行為が当たり前となり、スマートフォン・PCはもちろんショッピングモールにも検索ができるような端末があり、検索という行為は生活に密接です。

そしてその身近な"検索"を自分自身がどこまで知っているのか?と問うた時に「なんか探せる機能」という程度であったこと。その問いから派生して、電子端末に文字を打つような"検索をする"というイメージがあるが、電子端末に文字を打たない"検索をする"という行動はどういったものだろうか?という疑問も湧きました。

(いらすとやのちゃんとしているところは"検索をする人"ではなく"検索エンジンを使う人"としているところです。しかしネットない状況の"検索をする人"のイメージがつかない…)

気になったので「検索を検索してみよう」となりました。

電子端末がない時代にも検索は行われていた。

調べていくと「青空文庫」という著作権が消滅したした本を多く電子化しているサイトを発見しました。著作権が消滅した本ということはそれほど古い本ということなので、少なくとも電子端末のない頃の"検索"を見つけられると思いました。

青空文庫(あおぞらぶんこ)は、著作権が消滅した作品や著者が許諾した作品のテキストを公開しているインターネット上の電子図書館である。
(wikipediaより引用)

こちらのサイトが年代で調べられるようでしたのでworldwidewebが公開された1990年より前を調査できたら最高です。

なぜworldwidewebなのかはこちら💁‍♂️

下記URLにアクセスすると「〇〇年代生まれ」という選択肢があります。すでに1990年より前の生まれの本しか選択できなかったので、安心しました。

https://myokoym.net/aozorasearch/search?word=%E6%A4%9C%E7%B4%A2

古い順から確認していくと、まず下記の2冊に当たりました。

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図書館というキーワードでハッとしました。それこそ自分は小学生の頃に教室で辞書を広げていたこと、電子辞書を持っている子を羨ましく思ったことを思い出しました。

自分の知らない"検索"

さて確認が終えたところではありますが興味深い"検索"がありましたので紹介します。

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「部分的検索」や「研究検索の範囲を拡張」・「探求検索」・「批判的検索」といった言葉は自分には新鮮でした。普段困りごとしかない自分はgoogleやYoutubeの検索ボックスにあれやこれや言葉を叩き込みなんとか最速でかつ正確に情報の質と量を求めて検索をしていました。ここには色とりどりの検索があります。

「研究検索の範囲を拡張」
自分には"検索"の代わりに"調査"や"対象"を用いる印象があります。検索が調査と並ぶ大変な作業であることを感じます。検索の範囲を広げることは集めて広げる書物の量が増えるということだと思います。(のんきに"検索"なんて検索している余裕はなさそうです。)

「批判的検索」
一文を取り出してみます。

ティコ・ブラーヘはあらゆる先入謬見を執拗に固執しながら、また一方先入にとらわれない批判的検索を行うという、実に不思議な取り合わせを示している。

こちらの文章からは"検索"を批判的に行うということを発見しました。


明治24,5年頃の東京文科大学選科では

三年になると、本科生は書庫の中に入って書物を検索することができたが、選科生には無論そんなことは許されなかった。

"検索"という行為に違いが見えてきました。


キーワードを入れて気軽にいつでも"検索"できる現代と

多方面の知識を要したり、限られた時間の中で自分の検索(方法なのか結果なのか どっちもか)に対してあるときは批判的になったり、そして身分や生まれなどによって検索することすらままならないことも古くはあった。

めちゃくちゃ重いです。今とは大きく違いがあります。いつどんな時でも疑問を持ったら検索できるのに対して、検索する語を選定するかの如く慎重に行っていて、どうしても気になって夜眠れなくても図書館等に行かなくてはいけない。

昨日"今日の夕飯"を検索した自分が恥ずかしいです。でも思いつかないので今日もgoogle先生に"おすすめのトマトソース"を検索するでしょう。

思えば辞書で索引検索をしていた。

(辞書を引く人のイラストはなかったので辞書を読む子供のイラストを持ってきました。)

こういうイメージが電子端末に文字を打たない検索ということでしょう。

本当に忘れていました。辞書を引くという行為で索引から検索を行なっていたことを。専門書で専門用語を引く時も索引を使っていました。どうしても検索というと自分が求めていることがパッと出てくるみたいなイメージが強く、地道に知りたいことに近づいていく、いろいろな本を行来する。そういった本での検索を忘れていました。(小学生の頃、図書館で調べたい似たようなタイトルの本を10冊くらい山にして、"なんとか新聞"とかを書いた記憶があります。)

同時に違いも発見できました。コンピュータを用いた検索機能がないと"検索"自体が重い行いとなります。場合によっては深い専門知識が必要な時や、階級や生まれで検索したくてもできないことがわかりました。

索引検索をしていた頃から思うと電子端末に文字を打ち期待する結果が高確率で見つかるというのは怖い。

思えば単語一つ・もしくは文を疑問形で打ち込むなどで高確率で知りたいことが羅列されるのは魔法のようです。そして同時に怖さもあります。

この怖さは仕組みを理解していないからの可能性があります。

タイムリーに下記のセミナーに参加しました。

このセミナーでコンピュータに検索させるというのは大きく三つの進歩があったようです。

・キーワード検索(インデックス)
・類似語検索(機械学習)
・文脈検索(深層学習)

一つ一つを例に挙げて進歩をみていきます。


キーワード検索では名の通りキーワードをそのまま検索します。インデックス検索という技術で"文字"を探します。

(webになるとインデックス検索に加えてクロール技術で色々なページにあるインデックスをかき集めたりするそうです。詳しくは検索 お願いします。)

例として、「ノート」を検索すると、素直にインデックスとしてノートが含まれるページを検索するのです。

それでは困る時がありますよね。ノートといいってももしかしたら今書いているサイトの「note」かもしれません。


類似語検索では機械学習で類似語とされた語を裏で検索してくれる技術です。詳しくは検索をお願いします。

例として、「ノート」を検索すると、「ノート」だけでなく裏で類似語として学習された「note」「ノートブック」「メモ」「紙」などなどと"文字"を検索します。どんなふうに"類似"として学習しているかはわかりませんが「ノート」というこの"文字"そのものだけでなく これもそうかな? みたいに検索してくれるのが類似語検索です。

試しに検索をしてみましたが、ランキングやら履歴やらで 自分のイメージの大半を占める"紙でまとまっていて白紙もしくは羅線のあるノート📖"は画像検索でやっと出てくるような感じでした。

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文脈検索では深層学習で文脈を読み取って裏で単語を用意し検索してくれる技術です。詳しくは検索をお願いします。

例として、「ノートでバズる記事が書きたい」と検索するとします。
実際にgoogleで検索してみましょう。

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このようにかなり的確に検索ができます。これを転移学習というそうです。もちろんそれ以外の機能も総動員して検索はしていると思いますが文脈としてユーザが検索したい語を割り出して検索しています。

推測します。

自分)ノートでバズる記事が書きたい

コンピュータ君)この人は「note上でバズる記事の書き方」を知りたいんだ!。

と思っているかは知りませんが、ノートというのはnoteで、書きたいというのは書き方で、みたいなことを文脈から読み取ってくれるのです。凄い。

実際のセミナーではその深層学習に関しても少し解説していましたが理解が…。

以上がコンピュータで検索することの三つの進歩でした。

検索は大変なことだ ということは変わらないけど随分楽になりました。なので改めて検索を考えたいです。

身近な"検索"を自分自身がどこまで知っているのか?
電子端末に文字を打たない"検索をする"という行動はどういったものだろうか?

"仕事では作業よりも圧倒的に長く使い 使っていることすら忘れてしまう時がある検索"への疑問から"検索を検索すること"そのものがのんきな疑問なくらい重く大変な"検索"を目の当たりにし、最後は現代の検索を支える技術をご紹介しました。

検索は大変です。思うように検索できないことの方が多いです。しかし自分は考えて検索していただろうかと思い始めしました。

気楽に検索できるからか、語を入れていくことだけでなく時には文章にしてみたりと工夫を凝らして検索ができていると自負していました。しかしそもそも検索していることは今必要になっていることなのか。わからない部分を明確にできているか。わからない部分を分解してから一番大きな課題・問題に適切な検索をしてみよう。など。

検索を考えていきたいと思います。

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