3rd door

3rd doorを読了した。

みんなが通れるが長蛇の列に並ぶ必要のある1st door、金やコネがあるものだけが通れるショートカットの2nd door、そして裏口である3rd door。
この3rd doorをこじ開けるということを、筆者の体験を追いながら経験できる、生々しさと疾走感のある良書だった。備忘として、メモを残しておこう。

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VN4XBWL/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

ザッポスのCEOトニーシェイの鞄持ちを申し出たアレックスは、ザッポスの社員に羨ましがられる。それを受けてアレックスはトニーに尋ねる。「なんで他の社員には鞄持ちをさせないのか」と。トニーは答える。「喜んでやらせたいよ。でも誰も頼んでこないんだ」
3rd doorは、踏み出さなければたどり着けない。そのためには、勇気がいるかもしれない。(臆病な僕が踏み出すためには、それは営利や責任感や必要性を自分に強いる必要があるな)

ピットブルは、ミュージシャンとしての成功にとどまらず、実業家としての成功もしている。彼は音楽の道で成功したが、実業家としての成功も追求するために、すでに成功している実業家のもとで見習いをさせてくれと申し出たという。
3rd doorを開けるには、謙虚に挑戦し続けることが必要だ。

バフェットは、細かい情報も見逃さず、14番目の注釈にある記載も頭の中に入れていた。主人公のアレックスは、インタビューする相手の本や動画はしっかりとインプットしてから相手の元を訪れれた。
3rd doorにたどり着くためには、時間をかけてでも必要な情報をしっかりと咀嚼し、自分のものにすることが重要だ。

ビルゲイツは、寮の部屋で不安を抱きながらも電話をとってMITSにコールドコールをかけた。それが第一歩目だった。
3rd doorを開けるには、勇気を持って踏み出すことが必要だ。

Thriller,We are the worldなど数々のヒット曲をプロデュースしてきたクインシージョーンズは、多くの利権をマフィアに持って行かれるなど数々の失敗をしてきた。
「失敗から学ぶしかない」と彼はいった。彼の師であるナットキングコールの「君の音楽には人間としての君がそのまま反映されることになる」という言葉の後で、「人間性とは、失敗によって得られるものだ」と続けた。
それを聞いた主人公のアレックスも気付く。ビルゲイツの言葉が自分を成功に導くのではなく、彼に会おうとしてしでかしたたくさんの失敗こそが、彼を大きく変えたのだと。そして彼は自分に言い聞かせる。「もう成功にはこだわるまい、失敗にもこだわるまい」と。
3rd doorとは、挑戦の向こう側にあるものである。


最近は仕事が軌道に乗ったものの、あまり高い評価を得られずに苦しいなと思っている。でも、ふてくされずに、辛抱強くできることを探し、自分にとっての3rd doorを開けることが大事なんだろうと思う。

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