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オトナイを訪ねる

もう9月の初めのことだったのですが、旅行で広島を訪ねました。
いくつか目的地があったのですが、そのうちのひとつが、タイトルにも書いた、広島県の内陸部、北広島町の大朝という場所にある、古民家ブックカフェ「オトナイ」です。
大正時代に建てられた古民家。店主の大地さんが僕の古いバンド仲間ということもあって、いつか訪ねてみたいなと思っていたのでした。
数年ぶりに会ったら、こどもも増えていて賑やかになっておりましたが、雰囲気は変わらず、けど、どこか穏やかにも感じた。多分それはお互いそうなのかなあ、と思います。子どもも生まれたし・・・。

バンドに誘われたのもそういえば大地さんからでした。まだ自分も20代の頃の話です。ホントに軽いノリで参加したのですが、気づけば10年以上も続けることになっていました。僕も大地さんも含めて、個性の塊のようなメンバーでやってたので、そりゃあもう紆余曲折は数知れず。みんなそれぞれこだわりも持ちつつ、本気でしたし、何より今より若かったから(笑)、ぶつかることも多かったけど、バチっと呼応したときの化学反応も、ハンパなかったです。
大地さんはその頃ギターをやってましたけど、ソロギター弾くとまるで画像だか映像が飛び出してくるような色彩のある音を出すので、その度うわーって思ってました。そして、負けず嫌いな自分も音で応戦するみたいな、そんなことばっかりやってましたね。今はすっかり丸くなってしまいましたが。(それでも、どことなし棘は残ってるのかしら・・・)
それまであまり聴いてなかったロックやブルースなどもその頃に好きになってよく聴いたり弾いたりしてました。

そういえば、もういつのことだったか忘れましたが、なにかの帰り道にふと電車の中で大地さんが「いつか子どもも大人も集えるような居場所みたいなものをつくりたいねんなー」と言ってたのが印象に残っていたのです。
そして、何年か経って、こうやって、地元でまさに子どもも大人も気軽に立ち寄れる場所をホントに作っちゃったんだな、と、いやあ、すごいなー、よかったなー、いいなー、と、ただただそう思うのです。

言葉にすると、現実になるというような話を聞いたことがあります。じゃあ自分も言葉にしてみると(笑)、演奏活動も続けながら、どこかのタイミングで、ピアノの教室を開きたいなと思っています。ただのピアノ教室でなくて、なんならピアノ弾かなくてもいいんで(笑)、音楽が共通の言語で集えるような場所を作ってみたい。老若男女、どんな人でも気軽に集って音楽を楽しめるような場所です。
問題は、それをどうやって生活の糧の一部として事業化するかです(笑)。
その辺りは、また改めてゆっくり書いて、いろんな人に話を聴いてみたいなーなんて思っていますが。

話が逸れてしまいました。

そんなわけで、そのオトナイさんを訪ねた際に録った雨音をモチーフに、一曲作ってみましたので、よろしければご一聴のほど・・・。
ピアノは基本的に即興演奏で、それを元に色々と手を加えています。
静かにシトシトと降る雨音がとても心地よく、美しくて、雨の日がこんなに心地よいと感じたのは初めてかも。
雨の日にこのお店でこの曲をナマで弾いてみたいなあと思いました。

オトナイ
〒731-2104 広島県山県郡北広島町大朝577
TEL 080-5355-1074
info@otonai.main.jp
11:00~17:00 定休日:月・火・その他不定休

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