眠らない本屋に泊まってみた
ソロ活でやってみたかったこと、ひとりホテルステイ！ひとり鳥貴族の実行を決意した日、同時に私は翌日のソロ活の準備を進めていました。
サイトでホテルを探していると、あ！ここ行きたかったとこ！となったのが名古屋市内にある『ランプライトブックスホテル』。24時間営業している本屋とカフェが併設しているホテル。
長年アイドルオタクをしていたおかげ（？）でビジホに一人で泊まることは何度かしており（なお、その際アイドルのコンサートにぼっち参戦している）、ひとりホテルステイが目的、というより何か違う体験を求めていた私にぴったりのホテル！
ここはカフェ？それとも本屋？
旅の相棒であるマリメッコのリュックを背負い、馴染みの路線で最寄駅に到着。いつもの風景なのに、ちょっとだけ違う景色に見えるのは不思議。
オフィス街に佇むホテルは一目でわかるオシャレさ！ホテルというより普通のカフェみたいなので、一人でも気軽に入れる雰囲気も良い。
本屋のレジみたいなカウンターに立つのは、エプロンをした書店員さんのような風貌のスタッフ。ずらりと並ぶ本の中から2冊だけ部屋に持ち込めるそう。宿泊客以外にも、ブックカフェとして利用している方が多くいたので私は部屋まで本をお持ち帰りすることに。
ドリンクサービスチケットを利用してカフェラテを受け取り、気になった2冊を部屋のカードキーと共にフロントに見せると貸し出し完了。宿泊フロアに繋がるエレベーターもカードキーがないと動かないようになっており、セキュリティ面もばっちり。
本の世界に没頭できる部屋
今回私が宿泊したのは「モデレートシングル」。部屋のタイプとしてはバルコニーあるなしを選べます。夜景も見たくなるかも？と思いバルコニーありの方をチョイスしたけれど、寒すぎて特に外に出なかったので恐らくなしでもあまり変わりません。
すべての部屋に本を読む時に嬉しいオットマン付きの椅子があり、広めの机もあるのでちょっとしたパソコン作業にも便利そう。
最初に選んだ本は軽く読める雑誌と本屋をテーマにした短編集。
ブックカフェでは旅とミステリーに関する本が多く並べてあるのですが、実は私ミステリーはほどんど読んだことがなくて、「日常にちょっと変わったことが起こる」くらいの小説を好んで読むので、読みたい本が沢山ありすぎて困った！とは正直ならず一目見てこの短編集に決めました。自分では買わないからこそ読んでみるのもありだったと今では思うのだけど…それは次回来る時までの宿題ということで。
この短編集、一人の作家さんがテーマをリクエストし、そのテーマに沿って何人もの作家さんが短編を書くというシリーズ。大学生の時は坂木司さんリクエストの『和菓子のアンソロジー』を読んで面白かったのを覚えていました。今回はずばり本屋さんがテーマ。どの話も「なるほど、その角度から！」と思えるもので楽しく読めました。
モーニングで強敵と出会う
本を読むのが遅めかつ早寝の私。予想はしていたけれど、結局最初に選んだ二冊で終了でした(笑)正確にいえばほとんどの時間を短編集に費やし、読み終わったのは朝8：00。本好きの方には「もったいない」と思われそうですが、私としては十分本の世界に没頭できたので大満足です。ちなみに朝はブックカフェの利用客が少なく、ゆっくり時間を過ごせるのでおすすめの時間帯。
モーニングは7：00～9：30の間、朝食付きの宿泊予約をした人のみ利用可です。選べるミニハンバーガー二つがおしゃれな黒い板に乗せられて登場。私はハンバーグとエビアボカド的なやつにしました。
私、就活時の履歴書用に絞り出した特技が「ハンバーガーを上手に食べること」と書くくらいには、ハンバーガーをこぼさず綺麗に食べれるタイプなんです。このハンバーガーなんてちっちゃいし、楽勝でしょと勧められた包み紙に入れて一口食べた瞬間絶望。ちっちゃいがゆえに、一口食べたら全中身が飛び出る…。かといって一口では食べれないし…と試行錯誤しながらも食べ終わったときには両手がソースまみれでした…。私の実力がまだ及ばないハンバーガーが存在したなんて…と完敗の朝でした。もちろん、味はとってもおいしかったです！
本の趣味だったり読める冊数だったりと、このホテルをもっとフル活用できる人はいるだろうなーと思いつつ、私としてはゆっくり本も楽しめるホテルとして利用させてもらい、大満足の滞在でした。「ひとりホテルステイしてみたいけど、ひとりでなにしたらいいかわからない」という方にもいいホテルではないかなと思います。食事に関しては目の前にコンビニもあるし、私はフロントの方に聞いてからウーバーで頼み、ホテル入り口で受け取りました。本好きの方も、ちょっと変わったホテルステイを体験したい方も、色んな方におすすめできるホテルです！
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