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嘘と社会人(2/7)

やる気でねぇ〜、となったときの、自分的サプリみたいなものがある。それは、めちゃくちゃベタなんだけど、『プロフェッショナル 仕事の流儀』を観ること。

昨日はひさしぶりに家でゆっくりする時間があったので、ひとり鍋(タッカンマリ)をすることに。食べながらなんか観ようかーと思い、そういえばしばらくプロフェッショナル観てなかったな、ということで、みてみたんである。

みたのは編集者・山岡朝子さんの回。これがよかった。紙の雑誌の編集と、webの編集。やってることも、仕事にかける熱量もちがえど、おなじ編集者として、「仲間にも読者にも誠実である」という、確固たる意志のようなものにふれて、そうだよなぁああああ、と、身体の奥でなにかがふつふつ沸いた。ひさしぶりの感覚。


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で、今日。朝から神田に行って、僕がかかわっているメディア「グリーンズ」のメンバーの座談会取材。気心しれたメンバーで、メディアの来し方と行く末を話す。PVうんぬんではなく、僕らがメディアを通して実現したいことってこれだよね、みたいな本質的な話ができて、とてもたのしかった。この人たちと話してると、自分に嘘をつかなくていいのが心地いい。

そういえば、これまでの人生のなかで、「社会人はたいへんだよ」という言葉にときどき出くわすことがあった。その言葉は「社会人になったなら、自分に嘘をついてでも、がまんして働かなきゃいけない」という意味をふくんでいた気がする。

でも、おれは今、ぜんぜん嘘をついていない。自分が正直でいられるひとと、正直でいられることを、やっている。正直、中学高校時代よりよっぽどいまの自分のほうが嘘がない。10代、20代、30代…と歳をとるにつれて、嘘の殻がばりばり、ばりばりとはがれていってるのだ。

これは、おれが社会人になってないってことか? それならそれでいいけど。

「自分で自分に納得していたい」

と、今日の取材で編集長が言ってた。マジそれな感がすごい。どうでもいいけどさいきんマフラーの毛玉がひげにからみつくのが悩み。


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