おれの夏は終わった【6/17-6/19の日記】

<6/17>
今日はほめるBar。10人くらいきてくれて楽しかった。楽しかったわ〜って帰り道思ったけど、はて、そういえばおれぜんぜん来た人ほめてないなって気づいた。無刀の境地なり。いや、いいのかこれで…?

<6/18>
爆裂低気圧無理無理絶対無理。って、起きた瞬間思う。大雨でアポもリスケになったもんで家でだらだら作業。人の話はわりと待って聞けるのにカップ麺ができる3分は待てないのなんなんだろう。夜、台所でGが出て「おれの夏は終わった…」と思った。

<6/19>
朝、通勤ラッシュに揉まれながら渋谷駅を歩いてると、白杖を持った男性がいた。ものすごい人混みのなか、白杖でこつこつ、と道を探りながら歩いている。だけど、点字ブロックは人混みでじゃまされてるし、工事の影響で渋谷駅の導線自体ふくざつになっているので、困っている様子だった。

どうしようか、と思って一回通り過ぎる。でも、これはなにか事故になる危険もある(それくらい、人の歩くスピードがすごく、階段もあるので落ちてしまうかもしれない)。戻って「お困りですか?」と声をかけた。ビビりながら(視覚障害のある方に声をかけるの、経験がないわけじゃないが慣れている、というわけじゃない)。

そしたら、「井の頭線に乗りたいんです」とのこと。「じゃあ、一緒に行きましょう」ということで、肘のところを持ってもらって、歩きはじめた。

彼と歩いていると、いつも歩き慣れた道の印象が変わる。正面からかなりのスピードで走ってくる人がいる。いつもならなんとも思わないが、「こわ!」と思う。そもそも渋谷駅の動線、ふくざつすぎるし、こんな人混みのなかじゃ点字ブロックなんて雑踏にかき消されてしまう。駅のホームも狭い。電車とホームの隙間も、ふだんは気にもとめないのに今日はこわい。

なんとか車内まで案内できた。「ありがとうございました」と男性はいって、「いえ、じゃあこれで」といって別れた。


「いやーーーーーー、ガイドめっちゃむずいな」と、ひとりになって思った。僕がついてたのに、男性はホームで通行人とぶつかったり、電車内で人が座ってる席に座ろうとしてしまった。「あー、どうしよ!?」と思うけど、とっさには対応できず。あぁ、反省。

あとでググったら、「視覚障害のある人のサポート方法(ガイドヘルプ)」って資料がでてきた。そのなかでは

・狭いところを通る時は縦一列に
・電車のドアに直角に近づき、二人横に並んで声をかけて、同時に乗り降りする

と書かれていた。なるほどなぁ。

先日、友達のみさっきに、僕が目隠しをして白杖を持ち、ガイドしてもらう体験をしたんだけど、じっさいに自分がガイドしてみると、そのむずかしさがわかる。相手の感じている世界を想像しながら、適切な案内をするむずかしさ。いや、たぶん「他者の世界を想像する」ってむりなので、知識が必要なんだな。知識を得た上で、それでもわからない部分を想像する。

今日みたいなことを、自分にとってすげーことにしたくない。当たり前のようにさらっとやりたい。もっと勉強せな。

サポートがきましたって通知、ドキドキします。