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川原でちゅっちゅするきみに幸あれ(1/5)

改札前でいちゃこらしているカップルをみて、幸あれ!と思えるくらいには大人になった。

いっしょに仕事をしている友だちと、ちかくの多摩川で朝散歩しようぜ、ということになって、7時おきで向かう。待ち合わせの丸子橋(橋の上で待ち合わせって、なにかがはじまる予感がしません?なにもはじまらないのだが)にちょっとはやくつき、コンビニで買ったコーヒーをすすりながら川を見下ろすと、川べりのアスファルトに腰掛けてカップルがいちゃこらしていた。というか、ちゅっちゅしていた。

あらまぁ、と思いながらコーヒーをすすってると、友だち到着。「すっごいいちゃいちゃしてますね」と。やっぱそう思うよね。幸あれ〜と心の中で祈りながら丸子橋をあとにする。

幸あれといえばおれたちもそう。田園調布のペリカンコーヒーに入って近況を話すと、おたがい2023年はいろんな別れがありましたねと。でも、ポケットがあいたぶん、あたらしいなにかがはいってくるのだ。そのなにかは、どちらかといえば幸よりのなにかであることを祈る。

昼から下北沢のボーナストラックに移動。作業しに来たんだけど、フリマやってるのをみつけてのぞいてみる。ボーナストラックにいるひとはセンスがよい(当社調べ)。なのでフリマも、これは!と思うアイテムが、びっくりするような値段で売ってて、テンション爆上がり。

PORTERの手さげかばんが超いいかんじで、「いくらですか?」って聞いたら「2000円でーす」っていわれ、「ええええ?!うそでしょ?」と聞きなおしたがほんとらしい。即買い。ほかにもAURALEEのスウェットやらかわゆい花瓶、アンティークの楽譜立て(写真や絵をかざるのにつかえそう)を買って、しめて5000円。やすい。これは新年、ファースト幸(さち)!

ひとまえでちゅっちゅするカップルを見て、眉をしかめるひともいる。その気持ちもわかる。だけど、まわりがどんな嵐だろうと、なんといわれようと、自分の半径5mの幸をしっかりと受けとめられるたくましさは、けっこう人生を生きやすくする気がするんだよなー。

おれに幸あれ。あなたに幸あれ。みんなに幸あれ。


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