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息継ぎしなくなる日の夢をみる。(2/5)

家を出たまさにそのとき、「山中さん! 今日の取材リスケになりました!」と電話が来た。東京は大雪の予報。そうだよな〜と思い、ちょっと安心してきた道をもどる。

ぽっかりと時間があいた。あのジブリの名作の、空から女の子がおちてきたシーンみたいに、このぽっかりあいた時間をしっかりうけとめねば、と思った。なにしろやることがたくさんあって、スケジュール帳をにらんで「やべえ、今週ぜんぜん余裕ないじゃん、、」と思っていたんである。

なので、取材のリスケ、これさいわい! とばかりに、たまってたタスクを、あったかいルイボスティーをのみながらこなす。写真のレタッチ、記事のPVの集計、イベントの企画、Xの投稿、取材のスケジュール調整……

作業に飽きてきたし、さむいので(外は大粒の雪!)、お風呂を追い焚きして15時くらいに入る。文庫本をもって、お湯につかりながら読書。ふぃ〜。

先週まで、調子わるいわ〜って嘆いてたけど、こういう息継ぎの時間があまり持てなかったことも影響してるんだと思う。やっぱりさむくても、いそがしくても、日々の暮らしの中に息継ぎの時間を持つのって大事だ。散歩、風呂、読書、焚き火。むりやりにでもそういう時間を確保すること。

いや、むしろそういう時間を中心におく暮らしも、いいんじゃないかなぁ、とか妄想する。息継ぎは水の中にいたらしなきゃだけど、むしろ水からあがっていいのでは? 息継ぎなんかせずとも、いつだって深呼吸するように、深く息ができる暮らし。けっして夢物語じゃなく、しあわせの青い鳥じゃないけど、意外と手の届くところにある気がするんだよな。しらんけど。


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