エモというエゴ。
寝坊した。っていうかさいきん毎日寝坊してる。夜中までスマホでyoutubeみちゃってるのがよくないんだけど。
昼前に下北沢のコワーキングスペースにいって原稿書き。初めてやってみて、けっこう苦戦した街歩き企画の原稿をなんとか仕上げることができた。慣れない取材で、ちょっとたいへんだったなぁ。たのしかったけど。矢沢永吉が言ってた「最初、散々な目に遭う。2度目、オトシマエをつける。3度目、余裕」って、わりと真理だと思ってる。めざせ余裕。
オンラインの取材をはさんで、撮影担当として対面取材に。なんと、いつも著書を拝読してる、「家族」っていうテーマの第一人者への取材なのだ。まさかこの方の写真を撮る日がくるとは……。
ちょっと緊張してのぞんだけど、名刺交換したら、「散歩!? 本名なの?」とくいついてくれたり、「素敵なマフラーね!」とほめてくれたりと、思っていたより100倍くらい気さくな方だった。
取材もずいぶんもりあがり、僕はインタビュワーじゃなかったけど、ついつい質問をはさんでしまったりして、ライターの知り合いであるAちゃんに申し訳なかったなと反省しつつ、すごくありがたい時間に。
取材後はカフェに移動して、Aちゃんとお茶兼打ち合わせ。家族や仕事についてなど、いろいろと話す。「なんかどんどん自分が気持ちがのらない仕事ができなくなってるんだよね」って話したら、「散歩さんは嘘をつけないのが才能だから、やりたい方につっぱしったほうがいいですよ」という金言をくれた。沁み入る……
文章にしても、さいきんは「人の心を動かす文章を書きたい」みたいな気持ちより、「嘘のない文章を書きたい」って気持ちがつよい。「人の心を動かす」こと、つまり「エモ」を考えすぎると、自分が思ってもないこと、感じてもないことを書いてしまうことになる。それって読む人にも、言葉にも誠実じゃない気がする。エモというエゴ。
でも、「嘘のない文章を書きたい」って気持ちは、これまでたくさん嘘の言葉を書いて、自分に嘘をついて生きてきたからこそ湧いてくるんだと思う。もうそういうのやめようぜって、自分に言い聞かせてる。エモくなくていいから嘘なく生きたい。
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