おのれを無責任に投げすてる【7/6-7/8】

<7/6>
午前中に期日前投票したんだけど、そういえば直接声を聞いてないな、これで投票するの、一度も会ってないのに「付き合いましょう、よろしく」って言ってるみたいなもんでは? 直接声を聞いて目で見ないとその人のほんとのところわからないのでは? と思い、蓮舫さんの最後の街宣へ。

新宿駅東南口。土砂降りの雨が止み、広場から階段まで人が埋め尽くしていた。蓮舫さんが姿をあらわすと、拍手と歓声があがる。蓮舫さんは街宣つづきですこし枯れた声で、「誰も取り残さない政治を」と訴えていた。ぐっときた。音楽でもお笑いでもそうだが、やっぱ生で聞くと、ちがう。この人はちゃんと信用していい人だな、と思った。

帰り道、『女帝 小池百合子』を読む。書いてあることをすべて鵜呑みにするわけじゃないけど、でもすくなくとも、この人は信用したらいけない人だ…と思う。

明日は投票日。

<7/7>
負けてしまった。しかも石丸さんが2位……わりと絶望する。

かなしみ、くやしさ、「なんとかしてくれ」という自分の声が届かない無力感。ふと、この気持ちは、沖縄や水俣やガザのひとたちが何年も何十年も味わってきたことなのかもしれない、と思った。そしてその声に耳を塞いでたのはおれなのかもしれない。

都知事選のショックからなのかなんなのか、おなかを下してしまって、駅からの帰り道まじで漏れるかと思った。ギリセーフ。

選挙だけが政治じゃない。明日からも政治するんだ、おれたちは。と、ふんばりながら思うのであった。

<7/8>
朝、げんきでない。ニュースも見たくない。ぜんぶ選挙のせいだ。といってても締切は待ってくれないので、切り替えて仕事するために、とりあえず下北沢へいく。

気持ちをあらたに、今日からまた仕事スタートだ。じつは週末に、直近目標を見直した。本を出すこと。出版社からと、自費出版と、それぞれ。あと2拠点居住を9月くらいまでにはじめる。サーフィンも週1くらいで行く。

こういう目標を立てても達成できないのが世の常、っていうかおれの常なんだけど、そういうのを気合いで乗り切ろうとするのをやめた。意志を強くなんてできねぇ!と開き直ったのだ。

自分で意志を強くはできないので、じゃあどうするかというと、やらざるを得ない状況に自分を追い込むことにした。目標を口に出すとか、仕事にしちゃうとか(お金発生したら、いくら意志の弱いおれでもやる)、やることを課されるコミュニティに飛び込むとか。

これを“自分を投棄する”と呼ぶことにした。おのれを無責任に、ぽいっ!と投げ捨てるってこと。思うに、これまで自分をかわいがりすぎてたのだ。それは傷つきやすかったときはだいじなことだったかもしれないけど、いまはけっこうタフになったと思うので、けっこう投げ捨てられてもだいじょうぶな気がする。

というわけで、あんまり目標とかひとに言わないタチだったおれがこうして目標を書いたりしちゃってるというわけです。ぼくと会ったあかつきには、「そういえばあの目標、どうなった?」って、プレッシャーをかけてやってくださいませ。


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