フォルダ記念日【8/14-8/21】
<8/14>
けっこうくるしんだ原稿をいったん出し終えて、ひと安心。直近で書かなければいけない原稿がなくなったので、いざ、ZINEの制作をすすめる。年末に開催される日記のフェス? にも申し込んだし、8月中には完成させたい。させねば!
作業をするために下北沢に来たけど、コワーキングスペースはいつもより人が少ない。教室くらいのスペースに、3,4人くらい。そういえば今お盆だったわ、と思い出した。近くではドラマか何かの撮影で、Tシャツ&ハーフパンツ&髭&メガネのおにいさんたちがせっせと機材を運んでいた。まだまだ外を歩いてると汗ばむけれど、心なしか暑さはマイルドになった気がする。昼過ぎ、通り雨がふって地面を冷ましてくれた。本屋B &Bで気になっていた本を2冊買う。
夕方になって、英会話カフェに行こうと思ったらすでに満席で断念。「あとでいっか」と思って放置してたら、「あとで」の頃には手遅れになっていることがけっこう多い。前に流行った予備校講師の流行語を思い出した。「いつやるの?」ってやつ。意外と真理かもしれない。
せっかく家から出てきたし、このまま帰るのももったいないなぁと思い、シーシャカフェに行って読書することに。さっき買った本のうち一冊、小指さんの『偶偶放浪記』を読む。わりと地元の寄居って土地がでてきてびっくり。
店内にいた男女が、どっちがさきにお手洗いいくかを決めるために、あっち向いてホイをしていた。
<8/15>
松戸で取材したのち、家にとんぼ返りして、ふたりの友達とPodcastの収録。おなじ雑談でも、ドライブ中にするのと、散歩中にするのと、ファミレスでするので、ぜんぜん体験の手ざわりがちがうと思うのだけど、その点「音声配信として話す」っていう時間ならではの雑談の手ざわりがあって、けっこうそれが好き。
<8/19>
今日は月に1度のほめるBar。ところが、夕方から猛烈などしゃぶり。それもあって、お客さんは5人と、少なめだった。けれどそのほうが話がふかまる。いつになくふかーい話になって、これはこれでいい。すごくいいぞ。
めずらしく自分語りもした。
ずっと抱えていることのひとつ。それは自分からドアをノックできないこと。もちろんこれはたとえで、つまりは誰かから「話して」といわれないと自分の話ができなかったり(おれの話なんて聞きたい人いる?と思ってしまう)、本を出したいと思いつつ声がかかるのを待ってしまって、自分からアプローチしたりできなかったりする。ドアの前でずっと待ってしまう。小さい頃から。それは自分が傷つかないため、自分を守るための戦略だったと思うのだけど、そろそろいいでしょうと。そんなにナイーブでもないし、傷ついたら助けてくれるひとたちもいる。だからそろそろ、ドアをノックして、開かないドアなら自分でこじ開けるくらいの気持ちで、挑戦していきたいんだよねと。そういう話をした。みんな、うんうん、と聞いてくれた。
ほめるBarが終わるころには、すっかり雨があがり、ぬれた路面が街灯と月明かりでかがやいていた。見上げると、白い月が僕らを見守るようにそこにあった。
<8/20>
先月から、イラストレーターのヤマグチナナコちゃんによるZINEづくり講座がはじまって、今日はその第2回。といっても4人で集まって、わちゃわちゃしゃべりながらつくるゆるい会。しかしひとりでやってるとぜんぜん進まないのでとても助かる。
なにごとも、つくる側に立つと見えてくるものってある。これまでたくさんの本を読んできたけれど、ZINEをつくるようになってはじめて、ここの部分って扉っていうんだなーとか、いきなり目次があることもあればそのまえに一言まえがき的なものが入ることもあるんだなーとか、見逃してたことに気づいておもしろい。
ZINEをつくるために日記を推敲したんだけど、講座にきたコノハさんに読んでもらったら「正直、推敲前のほうが、背筋をたださず読める感じがして好きです」と言われ、そうかああああ、となる。日記だからこそのゆるさとか鮮度とかをそぎおとしちゃってたなあと反省。いつも書いてるこの感じでいこう。
<8/21>
昼過ぎ、下北沢のカフェで友だちのKさんとお茶。Netflixのボーイフレンドについてアツく語り合った。Kさんはユーサクさん推し。おれはリョウタ推しである。っていっても、大前提、みんな最高なんだよなあ。
「散歩氏は他人の話をちゃんと自分のフォルダに入れて聞ける人だよね」とKさんに言ってもらえたので、8月21日はフォルダ記念日。とTwitterに投稿したら、2いいねしかつかなかった。凹む。
サポートがきましたって通知、ドキドキします。