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“百戦して殆うからず”となるためには

自分でビジネスをやる上で
いちばんやっちゃいけないことは
“自己流”だなって、
つくづく思います。

これはコンサルをつけて
先生の言う通りにしろ、
と言いたいわけじゃありません。

むしろ、
コンサルをつけないほうが
いい場合もあります。
 

何に対して“自己流”かというと、
「世の中」に対してです。

世の中の流れ、とか、
世の中で執り行われていること、

もっと言えば、
ビジネスの摂理みたいなものが、
ちゃんとつかめていて、
それに逆らわなければ、
勝手にうまくいきます。
 

かの有名な孫子の兵法に
こんな言葉があります。

(1) 彼を知りて己を知れば
 百戦して殆うからず。

(2) 彼を知らずして己を知れば、
 一勝一負す。

(3) 彼を知らず己を知らざれば、
 戦う毎に必ず殆うし。

紀元前500年ごろに書かれた書物ですが、
よくご存じですよね。

なぜ誰もが知る言葉になっているかは、
また別の機会にお話しするとして、

元々は軍事理論書ですが、
ビジネスにおいても
ものすごく近いものを感じます。
 

僕の場合だと、
起業初期は(3)の期間を長く過ごし、

受け入れるのが大変な期間を
乗り越えた後に(2)がやってきて、

知れば知るほどむずかしいのが
(1)だなって感じています。

時代の動向もあるから、
(1)を追求し続けるのって、
けっこう大変です。
 

おもしろいことに業種業態関係なく、
世の中でうまく回っている事業は
すべて(1)が成り立っているんですよね。

また、
いろんなマーケティング理論が
世の中にはありますが、
(1)をいろんな方面から
アプローチしているに過ぎません。
 

このような法則性が読めるようになれば
マーケティングなんて学ぶ必要なくて、

世の中にあふれるビジネスを
見て学ぶだけで、
勝手にうまくいきます。

さらに、時代の移り変わりも
読めるようになるから、

下手なコンサルをつけるよりも
ずっといいかもしれませんね。
 

ただ、もしこの法則性が読めない、
もしくは、
ここまで読んで理解できないのなら、

ビジネスの原理原則をしっかりと
教えてくれるコンサルをつけて、

トレーニングを積んだほうが
いいかもしれません。

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