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負の願い。

予測分析といって、高みから見ていたつもりが、いつしかその人たちとおなじ場所に立っていた。その場に飲み込まれていた。

今回のコロナでの、ぼく。

情報を集めて分析して、この先どうなるか自分なりに予測してみる。そうすることで、不安を軽くしたかったのかもしれない。

自分はだいじょうぶ、と思ってたけど、じつは不安だった。

高みから、冷静にそれを見てる。だけど負のエネルギーは強く、それに引っ張られるようにして、気がつけば「混乱」とおなじ高さにいた。

正確に言えば、混乱してることに気がつかないほど、混乱してた。

それでもなお、分析予測しようとするわけだけど、そんなネガティブな状態では、ネガティブな未来しか描けるわけもなくて。

「こんなパニックが起こるんじゃないか」
「この事態、しばらくは続きそう」

一見予測のようだけど、それはもはや「負の願い」のような気がする。

知ろうとしすぎて、それに近づきすぎて、いつしか同調していた。ネガティブな未来を願うようになっていた。

だからもう、知ろうとするのをやめた。

知ろうとするより、どんな未来を描くか。どんな明日になってほしいか、いましあわせなことはなんだろうか。

それを感じるほうが、よっぽど役に立つ。そんな気がする。

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Photo by Utamaro Izumi.




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世間的になんとなく言いづらいことや、わざわざみんなに言う必要もないこと。 ぼくの好きなこと、もの、ところ。 ぼくの苦手なこと、もの、とこ…

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