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プログラム製作時の楽屋裏

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プログラマとしてプログラムを作る際には様々なことを考えています。そんな、よしなしことを記した私の記事をまとめています。
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ノイズのエッジ

 今日もなかなか忙しいので、新作ではなく、これまでに作成した作品から棚つか的に紹介したいと思う。私は作品を作ると Google Docs に文字数圧縮前のソースコードと、圧縮した #つぶやきProcessing 用のコードを共に保存している。本日紹介する作品は「ノイズのエッジ(失敗作)」というタイトルが付いていた。この作品はかなり最初の方にメモされているので、おそらく 2 年前の作品なんだと思う。そのため、何が失敗だったのか、全く思い出すことができない。 とにかく、どんな作

銀河の作りかたと究極の疑問の答え

 今日は銀河の作りかたである。これだけ書くと、なんだか SF 小説の一部のようである。残念ながら Processing でのプログラミングに関する話であり、ジェネラティブアートの話である。 なので、とち狂ったマッドサイエンティストも出てこないし、スペースオペラでもない。創作 SF を期待された方に対しては申し訳ないとしか言いようがない。  銀河を模した作品は過去にも何作か作っているので、作りかたについてもどこかに書いた気もするが、どうも書いていないみたいだ。 プログラム

夕焼けと三日月の作りかた

 Twitter には素晴らしい写真が数多く掲載されている。先日拝見した John Kraus さん( @johnkrausphotos さん)の写真もそのような美しい写真のひとつである。 なんとも言えない、味わい深い黄昏時の風景である。暖かくなったら、私もこのような写真を撮ってみたいものである。  さて今日は、この美しい写真をお手本として、プログラムで模写してみようと思う。 実際の夕焼け空を模写するのは、実は初めてではない。既に実施した経験がある。 この作品は、次の

ボルボックス的な何か

 猫もそうであるが、生物をプログラムにより描画したいという欲求を私は持っている。猫のような高等生物をアルゴリズミックに描くことはおそらく難しいのではないだろうか。一方、微生物については猫よりも単純な形をしているものも多い。アルゴリズムによる生物の描画も、個体発生は系統発生を繰り返すという言説が当てはまるのかもしれない。  そこで、今回は引き続きボルボックスをテーマとしてプログラムを作ってみよう。ボルボックスの写真はもとより、それを模式的に描画するイラストを眺めて構想を練る。

プログラム製作時の楽屋裏 - ロボット制御のための逆運動学

 今日はジェネラティブアートの話ではなく、Processing は数式の検証にも使える - という話をしたい。2 リンク機構のロボットの場合、余弦定理を用いて計算すると、位置を指定しただけで関節部分にあるサーボモータをどれだけ回転させれば良いのか、といったことが一意に得られる。 ちなみに 2 リンク機構のロボットというのは冒頭に掲載されているようなもので、脚部分が 2 つのリンク(棒 2 つで)構成されれいるものを指す。  この導出はそれほど難しくはない。字が汚くて恐縮で