見出し画像

夜のお菓子 からのみんな大好き甘味のこと

夜のお菓子なんていうと、
まぁ、即座に連想するのは「うなぎパイ」ですわね。
初めてお土産で頂いた時はニヤニヤしちゃったけど。
若かったからね。そりゃあもう。

ネーミングの由来は、
出張や旅行のお土産として家庭に買って帰ったその夜(晩)に「一家だんらんのひとときを『うなぎパイ』で過ごしてほしい」との願いを込めて‥‥。

とか説明してるけど、誰も信じてやしないって。
少なくとも買う人の90%くらいは。
日本人の心のDNAにはウナギ=ある方面に効果あり!
って刷り込まれてるんだもの。

それにさ『すっぽんの郷』とか、真夜中のお菓子『うなぎパイVSOP』なんて姉妹品もあるしね。
パイの原材料には“夜の調味料”というくくりでニンニクも入ってるって言うんだから。
春華堂さんったら、攻めてますよ。ホント確信犯。
んっ確信犯ってこういう時に使用すべき言葉なのか。確信犯・・・。
まぁいいや。とりあえず。
とりあえずと言えば生。「居酒屋のぶ」いってみたいな。

さて、そちらの方面は置いといて。
夜と名がつくお菓子と云えばボクの好みは「夜の梅」。
それもできれば「虎屋」さんですかね。
というのも夜の梅って、not only 虎屋さん  but also 他所様でも出していらっしゃる。
「塩瀬」さんに、「鶴屋八幡」さん、大阪本家「駿河屋」さん。
みなさんおいしいことに甲乙はつけられないんだが、ボクの好みはやっぱり「虎屋」さん。
ちなみにどら焼きなら、東十条は草月さんの黒松。
虎焼様の皮とあんこのマリアージュがもう絶妙。

以前、作家の故安部譲二先生がご著書の中で、
“甘さ控えめ”をアピールする和菓子屋さんでのエピソードとして
「赤坂の虎屋さんは、甘さ控えめの羊羹なんか売っちゃいないんだ。
バカヤロと主人に言っておけ」
と呟いたと書かれてらしたが、同感です。※
美味しいものと、健康にいいものがイコールとは限らないからね。

ということで明日の夜は、愛妻が赤坂本店まで足を運び(多分)
お土産で買ってきてくれるはずの「夜の梅」と渋茶のひととき。
札幌で買っても同じだとは思うんだけど、そこはね、ほら気持ちだからさ。

※「塀の内外喰いしんぼ右往左往」(講談社α新書)より


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?