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はじめての入院〜生真面目おじさんの記録〜

noteの初投稿は、フリーランスになった自分の生活や仕事の色々を綴っていこう
と妄想していたのだけど、
まさか入院記録になるとは(笑)
ただ、これからの生き方・働き方を発信していく上で、避けては通れない経験になったことは
間違いなく、こんな初投稿も良しとしよう

そもそもなぜ入院したの?という話

まぁ、一言で言えば、早めに治療が必要な腎臓の病気「IgA腎症」と診断されたから。
(日本で一番患者数が多い指定難病らしい)

これまでの人生、大きな病気も怪我もなく入院もしたことなければ、小学生の頃の予防接種以来、予防接種もワクチンも打ってない。
そういう人なので、入院18日間(点滴で集中投薬)+1年間の飲み薬、という治療方法には正直かなり抵抗があった
いきなり薬漬けは無理!って偏見に近い感情がモリモリだった(笑)
ただ、発覚のきっかけから考えると、むしろラッキーだった。2021年11月末、7年弱お世話になった会社を辞めて、その有休消化中、ようやくまとまった時間が取れる機会なので、前々から引っかかっていた腎臓さんを詳しく調べてみようと思い立った。
退職というこのきっかけがなければ精密検査も受けてなかったし、数年後に重症化した時に発覚していたかもしれないと思うと(この病気は重症化するまで自覚症状なし)、自分にとって必要な時に必要なことが起こったんだ、と思った。

はじめての入院、初めてのことは何でも楽しみ。
どんな時間を過ごすのか、退院後にはどんなことを感じる自分になっているのか、というフラットで純粋な期待と、何とか食い繋いでいこうという考えで、大した蓄えも持たず退職し臨んだフリーランス始動の矢先、収入止まる&大きな出費、というダブルパンチに元々“お金に対する恐れ”が強いメンタルモデルが刺激されまくり、不安・恐れ・モヤモヤでぐるぐるの頭と心、を大事そうに抱えて入院初日を迎えたのだ(笑)
よくよく振り返ってみると、16歳でバイトを始めてから24年、こんなにも長い期間を立ち止まってただただ休む、という経験は一度もなかった。
むしろ、立ち止まると再始動できない気がして怖くて、恐れを隠すかのように突っ走ってきた。
だからこそとでも言うのか、純粋に楽しみな気持ちが自分でも意外なほど大きかった。
(退院後にまだまだ続く修行の道が待っていることを、この時のこの人はまだ知らない…)

思いの外、前置きが長くなってしまった…
ここからが本題。生真面目なおじさんが、入院を真面目にどっぷり堪能した記録を綴ってみた。
記録に残しておきたい理由は、これからの自分の生き方・働き方について、自分でも意外な展開と着地をしたことが、これからのことに多々関わってくるので、フリーランスで再始動する自分の改めての自己紹介になればいいな、という感じ。お暇な時にでもお読みいただけると幸いです(笑)


入院ダイジェスト

初日、手続きを済ませて病室に入って早々にステロイドの点滴が始まったので、ひとまずは病人らしく何もせずに過ごしつつ、同室のおじいさんおじさんたちの会話や物音や色んなことにストレスを感じながら終えた(笑)
2日目から7日目くらいまでは、買ったのに読めていなかった本をひたすら読み、何を感じるかじっくり内観し、気づきをまとめる。そんな時間を繰り返し過ごしていたが、読みたかった本から順に読んでいたこともあり、とても心地良く、どんどん自分の内面が掘り下げられ、ちょっとしたトランス状態だった。めちゃくちゃ楽しかった。自己探求大好きなんだな〜と再認識(笑)
そして、折り返しを前にした7日目8日目あたりで気づいた。「ヤバい、まだ半分以上残ってる…」
仕事しなきゃいけないんじゃないか、もっともっと掘り下げてまだ見ぬ自分に出会わなければいけないんじゃないか、そもそもこうやって過ごしていて何も得られなかったらどうしよう、などなど、そんな声が頭の中でループし始め、左脳が頭と心を支配し始めたと感じたタイミングだった。
そこから3-4日間は、左脳優位な頭に抵抗するかのように、不感モードに切り替わらないように抵抗するかのように、瞑想やら何やら試しながら必死に身体感覚に集中したり、どっぷり左脳に支配されてる状態に身を委ねてみたり、自己否定してみたり、そんな中間地点を過ごしていた。
解消しようとすることは自然なことだけど、本来は、解消ではなく“うまく付き合っていく”ことが必要で、解消しようとすればするほど解消したいことは際立っていくし加速していくことに気づいた。気づいたというより、体感・体験していた。この体験は、退院後の生活に大きく影響している大事な気づきだった。
そして、そこから3日間(15日目くらいまで)は、燃え尽きたかのように完全に停滞モードに移り、何もしたくなくなり、何なら退院後の仕事の方向性も含めて色々見失った。そして、そのモードをそのまま選択し、特に何もせず、ぼーっと過ごす期間になった。
今思えばだけど、閉ざされた非日常空間で追い込みすぎたとも思うし、追い込みすぎるのもこれまでの自分の癖がキレイに出てきていたと思う(笑)
ただ、自分が一つずつ選択していることは、この期間も含め経験することに不要なものはないなと改めて思う。
そして、最終日まで3日間は一旦燃え尽きたことで色々と手放され削ぎ落とされ、落ち着きを取り戻し入院生活をゆっくり振り返る時間となった。


あーでもないこーでもないと、頭の中、心の中で起こったことを書いてみたけど、体の病気を治療するための入院なのに肝腎の処置中の体の状態のことにあまり触れていないので、体の状態も含めて入院生活のまとめを。

体のこと

この入院でステロイドパルス療法の大部分は終了、ステロイドの大量投与も一旦終わり。退院後は、飲み薬でステロイド投与を1年間続ける。(2ヶ月ごとに量を減らして1年後にゼロへ)
厳密には、効果があったかどうかはもう少し先にならないと判断できないらしいが、最終日には数値も大幅に改善された一旦の効果をみると、この選択は良しとしよう、という気持ち。
あと、これまでガチガチに力みながら突っ走ってきた分の疲れがドカンと取れた感覚があった。これは本当に良かった。
副作用も不眠くらいで、薬にもすんなり適応して、ちゃんと反応も示すという事実を見て改めて思うのは、この体はとても素直でよく頑張ってくれているな〜ということ。他人事みたいに言っているけど、それくらい自分が自分の体のことを知らなかったと気づけたし、これからはもっと自分の体のことをもっと知りながら生活していきたいと思えた、とても貴重な機会だった。

自分の内面のこと

まさに、内なる自分とつながり直す、とてもとても貴重な機会になった。つながり直せたかというと、これまたゴールがあるわけではなくこれからもずっと続くことだと思っていて、何なら人生そのものがつながり直しながらそれを表現していく旅のようなもの、と体験できたことが嬉しかったし、楽しんでいけそうな気がしている。

これからのこと

入院期間を振り返り、丹田あたりから湧いてきた思いがいくつかある。まずは、その思いを物差しの目盛りに、これからの生活・仕事も展開されていくんじゃないかとぼやっと思っている。

『ホーム(家族に近い存在・環境)が欲しい、必要!』
この声を素直に聴き入れ、ようやく心の底から肚の底から、欲していることを認めた。
自分をよく知っている人からはずっと前から言われ続けていたことだったし、自分でも言っていたことだったが、これまでは頭で理解して頭でそう判断していたこと、結局一人で生きるんだろうなという考えは強がりだったことに気づいた。
ホームとは、一般的な血縁や異性のパートナーという形だけでなく、ともに生活する人・場所や生活という目的を共有する人や近しい周波数の人たちが集う場所(そこで迎え入れる側のイメージ)、そんなイメージ。

『自分の純粋な心を受け入れ、その心を開いて、色んな人・コトとつながっていきたい』
色んなつながりを創りたい、広げたい。どちらかというと再構築のイメージで、これもまたつながり直しかな。そして、これも日々変化するものであって、その変化を楽しみたい。

『自然と人が、仲良く、豊かに、ともに生きていくことを実践したい』
生態系全体の視点で、自然も人も豊かに生きていく、ということがどういうことなのかを、手探りでしかないけど、体現・実践する生活をしてみたい。頭で考えたら、生活費はどうするんだとかそんなのできるわけないとか、
できない理由はいくらでも湧いてくるけど、「単純に、ワクワクする、楽しい、と感じることは何?」と問えばこれが正直な声だったし、退院後はその衝動のような思いが絶賛加速中、だからやってみようと思う(笑)

退院後の気づき

入院をメインイベントだと捉えて臨み、大きな区切り・きっかけであったのは間違いないものの、これからの日常生活が本番だと退院初日で気づいた。自覚症状がないので、今まで通りの体に優しくない生活はいくらでもできるものの、“無音の足音”は少しずつ近づいてくる。
“今、この時”の積み重ねが何年か先の自分の身体に反映されることを実感してもなお、手を抜いたり痛めつけたりする自分もいるわけで、労わること癒すこと愛すことが苦手だった自分にとっては、それらを更新する作業は結構な修行。そんな意味でも本番はここからだなと。


ここまで、18日間をダイジェストで綴ってみたが、生真面目なおじさんは、精神状態と体の状態を折れ線グラフにまとめてみたり、ありのままの状態を日記に残したりしているので、その辺は、気が向いた時に番外編としてnoteに残していく、かもしれない。
頭の中の独り言のようなことを、ここまで長々と綴ってみたけど、読んでくれる方が一人でもいたら嬉しいなと思います(笑)
まずは自分の整理も兼ねてnoteに残してみた。これからも、生活や仕事を通して、やってみたいこと、やってみたこと、そこで得た気づき、気づきからのこんなことやってみない?などなど、自分の備忘録も兼ねて発信していきたいと思います。

はぁ、疲れた…笑

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