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●英語とビートルズ (BEATLES ESSAY 18)

小学4年生の時,その頃既にビートルズの大ファンだった僕は、なんとか、英語を覚えて,彼等の話す言葉を理解しようと思いはじめていたし、イギリスや外国に興味も持ち初めてもいた。しかしまだ,小学生で,学校では英語は中学生になってから習う科目だったのだ。
僕は家にあった,英語の辞書を見つけて,辞書の引き方さえ解らないに,
”恋する二人”I should have known betterを訳そうと思ったのであった。
あぁ,もし,それが,あの曲でなくて“Hello Goodbye"だったら英語がもっと巧くなっていたかもしれない。Iは解った。けど次のshouldが行けない。
いくら読んでも,解らなかったのをすごくよく覚えている。
英語って難しいものだと思ってしまった。だが,考えたら当たり前です。
第一、shouldと引いてもその項目で使われている漢字さえ,読めなかったのですから・・
 中学校に入って,英語の授業が始まると,ビートルズの事を知りたくて,英語の勉強には,テープレコーダーが絶対必要だと親に訴えて遂にナショナルのマイソニックとか言う名前のテープレコーダーを買ってもらいました。その頃は,カセットではなくて,オープンリールのテープでした。
しかし,そのレコーダーに吹き込まれたのは,ビートルズの日本公演や,
彼等の楽曲だったのです。
 中学2年の頃には遂にビートルズの歌っている曲の意味を完全に解る事の出来る曲が発売されました。“Hello Goodbye"です。僕らのバンドも遂に完璧に英語で歌える曲が出来たのです,しかし僕にとってその曲の歌詞の本当の意味が分かるようになったのは結婚してからだったのです。まったく,少し遅すぎました。そうそう,その頃はまた,リバプールアクセントにも興味があった僕は映画の中のジョンのようにunderstandをオンダースタンドと言ったり,loveをロウブなどと発音していました,中学のときの手帳が出て来て,その中には,yeb-man,詐欺師、t'ra,さようなら,taありがとう,fella男の子、judy,ガールフレンド、妻、gear,すごい、えらいなど沢山のリバプール語が書かれてありました。最も有名だったのはヤァ・ヤァ・ヤァでジョ-ジが、広告代理店のシーンで使った,ターでした。ta,ありがとうという意味です。僕は初めてリバプールに行ってタクシーを降りる時に恥ずかしそうに小さい声でターと言ったら、タクシーの運転手さんはきょとんとしていました。もうそれ以降、リバプール訛りは使うことがありませんでした。
きっと,あの運転手さんはよそ者だったに違いありません。


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